昨日と今日は東京での仕事がギッシリ。
先週まで約3週間、標高1,300mの八ヶ岳オフィスに滞在していたので「高地トレーニング」はバッチリだ!
90分間程度の講演ならば、息継ぎ5~6回程度で話し切る事が出来るだろうと思っていた。
だが、何故か東京で仕事をしていると息苦しい。「空気が重い」感じがするのだ。
肺気腫にでもなったのかな? ちょっと心配になった。
やがて気が付いた。ああっ、マスクしていたんだ…
そんな事を忘れさせてしまうのが「魔都 東京」の恐ろしさなのである。
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昨日は午後3時から6時迄、六本木ヒルズ51Fの「六本木ヒルズクラブ」で年2回恒例の地域銀行の東京支店長・東京事務所長さん達向けの講演会が予定されていた。
かつては、春は「六本木ヒルズクラブ」での会食、秋は「屋形船の貸し切り」というスタイルの講演会(こうなると講演はおまけ)であったが、コロナ禍以降はWeBexでのオンライン講演スタイルを余儀なくされていたのだ。
この間に、お世話になっていた屋形船の業者さんが「廃業」した事を昨日知った。
こんなご時世だから、六本木ヒルズクラブでも会食は無し。
それでも、多人数を招いた対面講演ができるようになったのは「With コロナ時代」が定着しつつある事の証左かもしれない。
地下鉄日比谷線の六本木駅から六本木ヒルズに向かって歩き、長~い3連のエスカレーターに乗った。
我が社を開業する前の勤務先は、六本木ヒルズを拠点とする投資銀行だったので、長く働いた「かつての職場(オフィス)」に久し振りに出勤する気分である。
2年半ぶり位かな?
それにしても「六本木ヒルズ」と「八ヶ岳オフィス」は「真逆」とも言える職場環境だな…
エスカレーターを上り切って少し歩いてから、六本木ヒルズを見上げた。
相変わらずデカい。「威容(偉容・異容))」という言葉がピッタリのビルだな。
ビルを見上げている内に、急に「反発心」のような感情が芽生えてきた。
「ふん、八ヶ岳の方がデカくて立派だぞ(当たり前か…)」。
反発心の暴走が始まった。
グリーンゾーンの前を歩いた。
「ふん、ニセモノのちっぽけな林じゃないか…」
「ふん、我が家のウラジロモミの方がはるかに立派だぞ!」
有名な蜘蛛のような無気味なオブジェをチラ見。
「ふん、八ヶ岳には、乙事(おっこと)主と謎の小人集団 空那(くうな)がいるんだぞ!」
そんな「悪態」を呟きながら、講演会場である51Fの「六本木ヒルズクラブ」に入った。
51Fから眼下に広がる「魔都 東京」を眺める。さすがにこの光景はいつ見ても圧巻である。
おっとイケない、感心しちゃ駄目だ。
「ふん、八ヶ岳のオフィスは高度1,300mなんだぞ!」
「ふん、オフィスの窓から庭を見下ろせば、野鳥さんや鹿軍団、リスのミッターマイヤーに会えるんだぞ!」
「魔都 東京」は、なぜか私を「卑屈な小鉢男」へと変貌させるのだ…