【縄文土偶探訪記 臨時復活版】飯田市考古博物館(長野県)

我が社(私)にとって、ブログは ①一定水準の創作意欲が維持できて かつ ②時間に余裕のある時にだけ 書くものと決まっている。

したがって、情報発信に対するこだわりのようなものはまったく無く、気が乗らない、仕事が忙しいといった理由で、何の躊躇いもなく「無期休稿宣言」してしまう。

当『八ヶ岳稿房』の場合、昨年12月半ばから今年の3月末までは「時間に余裕が無い」というのが休稿理由だった。

メインビジネスサイトである『銀行業界鳥瞰図(https://triglav-research.biz/)』の方は「1,000号配信達成」の燃え尽き感と銀行のマクロ統計を分析していても何も楽しくないという理由で、結局、1年3ヵ月の長期休稿となった。

これだけ長く休稿していると、当然ながらサイトのビュー数や訪問者数が激減するのだろうなと思うのだが、不思議なもので私の事前予想よりもはるかに多くのアクセスがある。

今回、『八ヶ岳稿房』の方は、休稿と同時に「にほんブログ村」もさっさと退会(登録削除)してしまった。

当然ながら「八ヶ岳ネタ系」の読者は離れて行ったと思えるのだが、ビュー数の落ち込みは、正直「この程度なの?」といった感じだ。

投稿別で見ると【縄文土偶探訪記】と配信本数は少ないが「デジガジェネタ」の数本に安定的なビュー数がある(固定客みたいなものかな?)。

特に【縄文土偶探訪記(https://triglav-research.com/?page_id=20285)】は、【三十三番土偶札所巡り(https://triglav-research.com/?page_id=28440)】も合わせると120本程の「コンテンツの塊」があるので、1投稿辺りのビュー数が1日1~2程度でも、土偶さんネタという括りで合わせると、それなりのビュー数(訪問者数)になるのだ。

八ヶ岳系のネタが、オフィス周辺の四季の移ろいの類をサラサラッと(楽して)書いているのに対して、【縄文土偶探訪記】の方は「北は北海道、南は鹿児島」まで、全国の考古博物館を土偶さんを求めて旅した内容だ。

「手間暇(労力)」という観点からすれば、【縄文土偶探訪記】がそれに見合った正当な評価を受けているのかもしれない。

もっとも、この土偶さんを巡る旅のほとんどは、会社本業で全国を講演した際の空き時間有効活用、或いは、社主さまとの旅行のついでだったので、まあ「おまけの産物」である。

【縄文土偶探訪記】の100号最終配信が2019年11月23日、【三十三番土偶札所巡り】の結願が2000年6月24日だったので、土偶さんネタを手仕舞ってからもう随分と時間が経った。

土偶系の読者の方に、新しい投稿をお届けしたいのだが、そもそも考古博物館巡りを止めてしまったのでネタが無いのである。

だが、先日(4月19日)の「花桃の里」を巡る旅の途中で、本当に久し振りに「初対面の土偶さん」に遭遇できた。

そんなわけで、【縄文土偶探訪記】臨時復活版を配信する事にした。
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探訪博物館: 飯田市考古博物館(https://www.iida-museum.org/kouko/main.html
探訪日: 2022年4月19日
探訪目的(偶然の結果): 釣手土器と大明神原遺跡の土偶さん

こんな感じで、【縄文土偶探訪記】お決まりのスタイルで書き始めたのだが、その後の文章が続かない。

あれっ? 変だな… どんな事を書いてたっけ?? まあイイや。取り敢えず写真だけ掲載しておこう!

飯田市考古博物館の堂々たる外観。飯田市上郷考古博物館の展示替えを行い、昨年4月29日にリニューアルオープンしたのだそうだ。
受付で入館料200円を支払って展示室へと向かった。通路中央には展示ケースがいくつか置かれており、そのひとつが「顔面付き釣手土器」であった。
顔面付き釣手土器を正面から撮影。この博物館に点在されている土器の中では「代表格」なのだろう。
釣手土器のお顔である。頭頂部が尖っているのが富士山のようでキュートだな…
釣手土器の背面写真。やっぱり「蛇系」の装飾が施されているな…
博物館のシンボル「野底山のヒノキ」。年輪年代法で調べた結果、紀元前317年から西暦93年に成長した弥生時代のものであることが判明したとの事。
野底山のヒノキを脇から眺めた写真。今でも少しではあるが、弥生時代と変わらぬヒノキの香りを放っているとの事。私にはわからなかったが…
大明神原遺跡の土偶さんを正面から撮影。お顔は典型的は「ハート型」である。私にとって「初対面」の土偶さんは本当に久し振りだ。
大明神原遺跡出土の土偶さんを上方脇から撮影した写真。頭部と胴体部には思ったよりも厚みがない。

 

全国各地の考古博物館を探訪して実感した事がある。

展示されている土偶さんに関しては「尖石縄文考古館」、縄文土器に関しては「井戸尻考古館」が、それぞれ全国的に見ても間違いなく「頂点」と呼べる存在だ。

そして、そこに展示されている「2体の国宝土偶さま」と「神像筒形土器」に代表される井戸尻式土器は、とてつもないパワーアイテムなのである!

八ヶ岳オフィスから「尖石縄文考古館」まで直線距離で北北西へちょうど10km、「井戸尻考古館」は、ほぼ南に6.5kmだ。

まったくの偶然とは言え「八ヶ岳縄文王国の中心地」に近い場所に、我が社はオフィスを構えた事になる。

うん、我ながら見る目があったな…