「樅の木」への感謝と「メタブルー」の日

3日間のリフレッシュ休暇を終え、昨日から本格的な「第1次決算分析山籠もり期間」がスタートした。

当分の間は「Excel と Adobe Acrobat DC が我が友」といった感じの日が続く事になる。

さすがに朝から晩までデスクワークという生活では、集中力が維持できないし、身体的にも良くない。

幸いな事に、まだまだ屋外での作業が普通に出来るような状況なので、仕事の合間に「冬支度」を粛々と進める事にした。

早速、社主さまからリース作りの材料として、メインシンボルツリーである「ウラジロモミ」の大枝を1本切って欲しいとの依頼があった。

これは11月下旬の「恒例行事」のひとつであり、事実上「社命」である。

私は、オフィス地下室から高枝ポールチェーンソーを持ち出して来て、直ちに作業に取り掛かった。

ブラック・アンド・デッカーの高枝ポールチェンソーを使い初めて今年で6年目。高所の枝落とし作業が劇的に楽になった。リチウムイオンバッテリーの性能進化には、本当に感心するな…
ウラジロモミさん、今年は社主さまのリース作りのために、この大枝を1本お分け下さい。樹木に対して、常に「感謝の念」を抱いて作業する事が、我が社の仕来りである。
ポールチェンソーは、切断したい枝の上に置いて、手元のスイッチをただ押すだけ。チェンソーの自重であっと言う間に枝が切断できる。所要時間は29秒だった。

大枝切断終了までの所要時間はわずか30秒程 ↓

ブラック・アンド・デッカーのポールチェンソーを使うようになってから今年で6年目だが、高枝の切断作業が、それ以前に使用していた高枝切鋏&鋸と比較すると劇的に楽になった。

作業をしていると、リチウムイオンバッテリーの性能向上の恩恵が大きい事を実感する。

バッテリーが共有できると無駄がないので、気が付けば、コードレスチェンソー系はすべてブラック・アンド・デッカーになっていた。

かつて、我が八ヶ岳ライフにおける「電動工具」は、圧倒的に「日本製」が優勢だった。だが、ここ数年で明らかに劣勢になってきている。

コストパフォーマンスを考えると、日本メーカーにこだわって、敢えて購入する気になれないのだ(どうせ、ほとんどMade in Chinaだものな…)。

電動工具に限らず、最近、ちょっとした拍子に「この国(日本)の将来はかなり厳しい(本音では真っ暗)な。」と感じる事が増えてきた。

切断した大枝を社主さまが作業がしやすいように枕木テラスに運んだ。枕木テラスは「憩いの場」であると同時に「最強の作業スペース」でもある。
今回の大枝の切断面。直径は8cm程だった。
切断した大枝の長さを早速測った。まずは4mと…
75cmか。4.75mあれば、今年のリース作りの材料としては十分だろう! 樅の木さん、本当にありがとう。

切断した大枝の長さを計測したら4.75mあった。

こんなに立派な枝をお裾分けしてくれるなんて、ウラジロモミさんに感謝しなくちゃいけないな!

樹木との付き合いには、常に「感謝の念」を抱く事が我が社の「仕来り」なのだ。

私の作業は、まずは大枝の切断のみで小休止。

その後は、社主さまが凄い勢いで、リースの材料に適したサイズや形状に小分けして行くのだ。

10分も要せずに、あっと言う間に大枝の「解体作業」は終了。

社主さまの仕事は、兎に角、早い。10分程で、大枝の解体作業は完了。

社主さまは、いつもながら惚れ惚れする位の仕事の早さだな…

私は何かチンタラやるのは大嫌いだが、その私が感心する程に、物事をテキパキと処理してしまう。

もうこうなると「特殊な才能」である。

まあ、国家が駄目になっても、最後は個々人がどう生きるかの問題だよな…

なんてボンヤリと考えていたら、彼女は小分けした枝をビニール袋に詰め込んで、春先に拾い集めておいた松ぼっくりと一緒に、パジェロミニの荷室に運び始めた。

社主さまは、春先に敷地内で松ぼっくりを大量に拾い集めて、リース作りのために乾燥させてあった。

私には「残った枝を焚き火台で燃やせるような大きさに切っておいてね!」と新たな社命が下った。

そう、我が家の樹木は無駄に使われる事は一切無い。

最後は「焚き火」の材料として私達を楽しませてくれて「灰」となり、大地に還って行くのである。

私は、残った大枝を焚き火台で燃やせるサイズにさらにカット。樅の木さんを無駄にする事は一切しない。最後は、焚き火台で燃えて灰になるのだ。

実際の私の作業時間は、ポールチェンソーのメインテナンスを含めても5~6分だっただろうか…

さすがにこの程度の作業では気分転換にもならないので、定番の冬支度をもうひとつ何かやる事にした。

そうだ、ちょっと早いけど、水抜き作業の際に使う凍結防止剤「メタブルー」の準備を済ませてしまおう!

昨年、20リットル購入しているので、今年はその残りを使う予定だったよな。

2013年にオフィスをセルフビルドする際に、お世話になった業者さんに「最近、八ヶ岳界隈で新築される家の多くは水抜き作業不要の構造になっているんですよ。」と教えられ、建築技術の進化に感心した事を思い出した。

残念ながら、カナダ産の丸ログである八ヶ岳本宅は「厳冬期」に留守にする際には水抜き作業が欠かせないのである。

最初の頃は、ちょっと面倒に感じた水抜き作業も、2~3年もすると慣れてしまい、八ヶ岳を離れる際の「真冬の定番作業」になってしまった。

今年で八ヶ岳で迎える冬は22回目となるが、これまで「冬の水廻りのトラブルは皆無」である。

「手抜き禁物」の大切な大切な作業なのだ!

ちなみに、オフィスの方は水抜きせずに、一定の気温以下になるとトイレ全体を温めて凍結防止する仕組みを導入。

こちらは建築技術ではなく、IoT機器を活用して私が導入した「自慢の仕組み」である。

「伝統的水抜き作業」の際の頼りになる助っ人が古河薬品工業の「メタブルー」だ。

1リットル当たりの単価がダントツに安いのに加え、私は「八ヶ岳ブルー」の空を思い起こさせる美しいブルーの色が気に入っている。

メタブルーは、数ある凍結防止剤の中で最も割安である。そして、その色が美しい。

今年も「メタブルーの季節」になったのか。

また一歩、本格的な冬の到来に近付いた証だな…

午後5時を過ぎると、八ヶ岳オフィス周辺も薄暗くなってくる。こんな光景にも本格的な冬の到来を感じるのだ。