八ヶ岳ライフ 私の不満 ① —なんで「松茸」は生えないんだ?

庭を散策していると、ナナカマドの実が真っ赤に色付き、ヤマハギが可憐な紅紫色の花を咲かせ始めたことに気が付く。

本宅を購入した時から、敷地内にはナナカマドが1本だけ生えていた。自生か植えられた物かは不明だが、順調に育って樹高は5~6mになっている。紅葉した葉もとても美しいが、紅葉前に真っ赤に色付いた実もまた味わいがある。
ヤマハギは敷地周辺に自生している。それもウンザリする程、数が多い。鹿の食害が少ない樹種なのだと思う。花の咲き方が何となくだらしない感じがするので、実は私はあまり好きではない。

例年、秋の訪れが一気に加速したことを実感させるシグナルだ。

この時期は、1年の内で最も多くの種類のキノコが敷地内に顔を出す。

昨日もちょっと敷地内を歩いただけで10種類以上の種類のキノコを見つける事ができた。

Picture Thisによる 種類判定を以下、写真の下に示そう。左は「カラカサタケ」、右は「ヒメノガステル科(なんじゃそれ?)」
左が「ウラベニガサ」、右が「オウギタケ」との事??

最近の作法で Picture Thisで種類判定を試みるのだが、当初抱いていた「種類判定の正確性」に関する期待は急速に剥落している。

所詮は、キノコ図鑑で確認するための「参考情報」程度として割り切るのが良さそうだ。

左は「ハラタケ科」、右は「ホウライタケ科」との事。う~ん、図鑑とイメージがかなり違うな….
左は「アセタケ」、右も「アセタケ」か… 私には同じキノコには見えないぞ!

Picture Thisでおおよその当りを付けた上で、図鑑でさらに調べても、似たようなキノコがいくつも掲載されている。

それも食用と毒キノコが混在するので面倒だ。

確信を持ったキノコの種類判定なんて、所詮は「素人」には無理だという事を改めて思い知った。

左が「エノキタケ」、右が「ベニタケ」?  エノキタケはスーパーで売っているのと違うな。ベニタケは、破損した部分は確かに紅色だな…
左は「ツバリア(何それ}」、右は「イッポンジメジ科(違うだろう…)」 う~ん、やっぱりキノコの種類判定に関しては、Picture Thisは、所詮は参考程度だな…

そんなわけで「キノコの写真撮影」を主に楽しもうと考えている。

例年、この「キノコの季節」が来るとちょっとイラッとすることがある。

それは「何故、我が家の敷地には松茸が生えないのだろうか?」という疑問である。

キノコ関連の様々な書籍には「森のキノコの王様」的存在である「松茸」が生育する条件が記されている。

その条件を読むと、我が家の敷地や財産区林はその条件を見事に満たしているように思えるのだ。

22年前に八ヶ岳ライフをスタートさせた際に、松茸が森に生える姿や条件等をしっかりと頭にインプットした。

こういう感じで「松茸」が敷地内の赤松の根元から顔を出しているのをいつも期待しているんだが…

以来、少しでも似たキノコを発見したら「キノコ鑑定会」に持ち込もうと決めていたのだが、そんなモノに出会った事はまったく無かった。

今日こそはと意気込んで庭を歩いても、結局は徒労に終わる。

私にとって「八ヶ岳ライフ」は「楽しみ」が圧倒的に多い。

だが「不満をいくつか挙げろ」と問われたら、「松茸が採れないこと」は間違いなくそのひとつだろう…