庭を散策していると、ナナカマドの実が真っ赤に色付き、ヤマハギが可憐な紅紫色の花を咲かせ始めたことに気が付く。
例年、秋の訪れが一気に加速したことを実感させるシグナルだ。
この時期は、1年の内で最も多くの種類のキノコが敷地内に顔を出す。
昨日もちょっと敷地内を歩いただけで10種類以上の種類のキノコを見つける事ができた。
最近の作法で Picture Thisで種類判定を試みるのだが、当初抱いていた「種類判定の正確性」に関する期待は急速に剥落している。
所詮は、キノコ図鑑で確認するための「参考情報」程度として割り切るのが良さそうだ。
Picture Thisでおおよその当りを付けた上で、図鑑でさらに調べても、似たようなキノコがいくつも掲載されている。
それも食用と毒キノコが混在するので面倒だ。
確信を持ったキノコの種類判定なんて、所詮は「素人」には無理だという事を改めて思い知った。
そんなわけで「キノコの写真撮影」を主に楽しもうと考えている。
例年、この「キノコの季節」が来るとちょっとイラッとすることがある。
それは「何故、我が家の敷地には松茸が生えないのだろうか?」という疑問である。
キノコ関連の様々な書籍には「森のキノコの王様」的存在である「松茸」が生育する条件が記されている。
その条件を読むと、我が家の敷地や財産区林はその条件を見事に満たしているように思えるのだ。
22年前に八ヶ岳ライフをスタートさせた際に、松茸が森に生える姿や条件等をしっかりと頭にインプットした。
以来、少しでも似たキノコを発見したら「キノコ鑑定会」に持ち込もうと決めていたのだが、そんなモノに出会った事はまったく無かった。
今日こそはと意気込んで庭を歩いても、結局は徒労に終わる。
私にとって「八ヶ岳ライフ」は「楽しみ」が圧倒的に多い。
だが「不満をいくつか挙げろ」と問われたら、「松茸が採れないこと」は間違いなくそのひとつだろう…