八ヶ岳ライフ「大家さん稼業」はそれなりに忙しい…

「八ヶ岳オフィス」は文字通り「仕事の場」なので、ウィークデイは朝から仕事に没頭するのが常である。

最近は、対面講演からオンライン講演へのシフトを一気に進めているので「情報発信の場」としての役割も高まりつつある。

特に仕事の予定がない場合は、その日の朝の気分で「さあ、今日は社主さまとドライブだ~、花を巡るぞ~」なんて事に、かなり頻繁になる。

でも、今日は午前中にオンラインで講演(と言うよりも勉強会かな?)を1件済ませた後、午後から新しい講演資料の作成に着手する予定だった。

仕事に集中したいのだが、あまりにも天気が目まぐるしく変化するので、どうも気分が落ち着かない。

昨晩は深夜に、思わず目が覚めるような大雨が降ったのだが、朝起きてみると快晴。

だが、午後1時過ぎから急に雷が鳴り始め、その直後にバケツを引っ繰り返したような大雨が降った。

その後、2時前には雨は完全に上がって、オフィスの窓の外には、再び八ヶ岳ブルーの空が広がった。

午後1時からの雷と大雨は40分程で嘘のように上がった。午後2時前には、オフィスの窓の外には八ヶ岳ブルーの空が広がった。

まるで「八ヶ岳の自然」が「オフィスに籠もっていないで、新鮮な森の空気を吸いにおいでよ!」と誘っているかのようだった。

零細企業経営者としては、その程度の事で、ウィークデイにふらふらと敷地内散策を楽しむわけには行かない。

仕事を中断するには、やはりそれなりの「大義名分」が必要なのだ。

そうだ! 目まぐるしい天気の変化で、オフィスやその周辺にトラブルが発生しなかったかをチェックする「大家」としての「善管注意義務」を果たす必要があるな。

八ヶ岳の敷地と本宅とオフィス2棟のログハウスも所有者は私だ。

私が我が社とオフィス棟の賃貸契約を締結して月々家賃を受け取っている。そう、私は「大家さん」でもあるのだ。

「うん、これは間違いなく重要な責務だな!」 と、即座に判断して、午後2時半過ぎから、大家さんモードにトランスフォーム。

まずは、オフィス周辺を歩いたのだが、何の異常もなし(当たり前だ…)。

だが、借主に快適な環境で業務を遂行してもらうために、点検(散策)範囲を大幅に拡大する事にした。

まずは、雨の影響を確認するために、財産区林の涸れ沢に下りていった。

おおっ、今日は小川が出来ているぞ!

昨日は水がまったく無かったのだが、今日はしっかりとした水の流れがあった。

左が昨日の写真、右が今日の写真。一夜にして、涸れ沢が小川になっていた。

これで水の流れが出来るのは、今年4回目だな。

かつては年に1~2回程度であったので、やはりここ数年「短時間集中豪雨」の頻度が上がっているのは間違いなさそうだ。

もっとも、流れている水に濁りはなく、水量も正に「小川」程度である。

涸れ沢(フウキ沢)を流れる水は、本当にいつも透き通って美しい。手を入れるととても冷たい。これは本当に「雨水」なのだろうか?

この程度なら、毎日流れていても構わないんだがな…

5分程、水の流れとせせらぎの音を楽しんだ後に庭に戻った。

庭は今日もフカフカしていて心地良い。予想はしていたが、何の異常もない。

困ったな… これじゃあ「大家さん業務」を終えて、仕事に戻らなくちゃ駄目じゃないか。

念のため、本宅の周辺もチェック(名目は「周辺設備」に対する善管注意義務)。

おっと、ドア脇の壁に大きな「クスサン」がいるじゃないか。

クスサンは羽の幅が10cm程度のものは珍しくないが、13cmとなるとかなりの「大物」である。
クスサンを見ると「モスラ」を思い出す。これは「昭和のオッサン」の証である。

朝はいなかったので、大雨の中、避難してきたのかな? それにしても大きいな。

オフィスに戻ってメジャーを持ってきて測ったら、羽の幅は約13cmもあった。

まあ、クスサンは害はないので放っておこうと思ったら、飛び立ってウッドデッキの上に着地した。

クスサンの羽の模様は、天敵である野鳥が嫌う「フクロウの顔」の擬態であるらしい…

天敵の野鳥に狙われないように、早くどこかに飛んで行きなよ…

この時期の「害虫」と言えば、やはり「蜂」である。

オフィス周辺に巣の無いことは確認済みだが、本宅の軒下も丁寧にチェック。

すぐに1個、発見。巣の直径は7~8cm程度だろうか?周辺に蠢く4~5匹を目視で確認。

本宅の軒下にアシナガバチらしき巣を発見。巣の直径は7~8cm程度。4~5匹の蜂が蠢いているのがわかった。

蜂の巣退治の最大のポイントは「早期駆除」。特に直径10cm以下の内に殺虫剤で丸ごと駆除するのが肝心なのだ。

常備している「マグナムジェット」で直ちに駆除。蜂がすべて落命したのを確認した後、棒で巣を叩き落とした。

直径10cmを超えると、孵化した蜂も加わって巣は加速度的に大きくなる。7~8cmで早期駆除できて良かった…
駆除後に蜂の種類を確認。コアシナガバチで間違いなさそうだ…

蜂の種類は「コアシナガバチ」だな。今年の早期駆除はこれで3回目。

今のところは「アシナガバチ系」ばかりで、あの「凶悪獰猛なスズメバチ系」との闘いはまだない。

その後は、庭のキノコを観察。約1時間、大家さんの責務をしっかりと果たした。

「八ヶ岳の大家さん稼業は、それなりに忙しいんだぞ…」と自分に言い聞かせて、オフィスに戻った。