八ヶ岳のこの時期には珍しく「雨の日」が続いてきた。庭仕事や焚き火をしなくなって、もう何日経ったかもよく覚えていないが、おそらく5日位かな?
「異常気象の日常化」に、「地球が怒っている」と感じるのは私だけではないだろう。
今日も終日雨かなと諦めていたのだが、昼前から雨は上がって、久々の「八ヶ岳ブルー」の空が広がった。
午後1時過ぎになっても天気が崩れる気配はなかったので、久し振りに「庭仕事」をしようかと思い、まずは敷地内を散策する事にした。
断続的とは言え、それなりの雨量だったので敷地内の地面は、さすがにぬかるんでいるかなと思ったのだが、べちゃべちゃ感はまったく無く、ガーデンブーツの底に泥すら付かなかった。
むしろフカフカしてイイ感じだ。
元々、水はけが良い形状の土地なのだが、やっぱり敷地内の樹木や財産区林の「保水力」の助けも大きいのだろう。
財産区林の涸れ沢(フウキ沢)の様子を見に行ったが、水の流れはまったく無かった。
結局、ダラダラ続いたが「豪雨」というような雨では無かったんだな…
フカフカした感じの庭を歩いている内に閃いた。
洋芝の種を追い撒きするには、絶好の環境じゃないかな?
天気予報では、明日も雨が降るようなので、今日、晴れている時に「追い撒き」を済ませておけば、面倒な水遣り作業を省略できるぞ!
既に、寒冷地に強い「ペレニアルライグラス」の種が取り寄せてあったので、早速、芝生の傷んだ部分を中心に追い撒き作業を開始した。作業時間は約20分。
その後は、敷地内を改めてゆっくりと散策。
予想はしていたが、この時期なので敷地内のあちらこちらで「キノコ」が顔を出していた。
最近の「森の作法」で、片っ端から Picture Thisで種類判定をして行く。
「ヌメリガサ」「モエギタケ」「ヤマブシタケ」に「オキナタケ」か…
カタカナだと味気ないが「滑り笠」「萌葱茸」「山伏茸」「翁茸」と漢字で書くと、親近感が湧いて、何となく食べられるような気がしてくるから不思議だ。
だが、後で図鑑で調べてみたら「モエギタケ」と「ヤマブシタケ」は、どう見ても「判定ミス」としか思えなかった。
Picture Thisの判定だけで、食用か毒キノコかを見極めるのは「無謀」である事を改めて思い知った。
Picture Thisが、「ヌメリガサ」と「オキナタケ」と判定した2種類のキノコは、まあ、イイ線の判定のように思えた。
だが、実を言うと私には、ほとんど見分けが付かなかったのだ。
生えている場所は、昨年の冬に唐松の落葉を集めた場所で、何となく「シロ」が形成されているようで、かなりの数が密生していた。
唐松の葉(樹下)に生える食用キノコとしては「ハナイグチ」が有名だ(私でも知っている。)
図鑑で調べたら、「ハナイグチ」も「ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属」で、何となく密生している「キノコくん達」の兄弟筋のように思える。
このキノコは食べれるんじゃないかな?
これだけの数、生えているのを見逃すのは勿体ない気がした。
脳裏に蘇ったのは「アミガサタケ」の失敗であった。⇒ https://triglav-research.com/?p=15518
こういう時のために3人も息子を育てたのだが、社会人になってしまい、それぞれの任地近くに住んでいるため「キノコ実験」の即戦力にはならない。チッ!
基本的には、何事も他人に頼らずに、本やインターネットから知識やノウハウを身に付けてきたのだが、キノコだけは、さすがにちょっと怖いな。さあ、どうしようか?
そんな事を考えながら、財産区林にもキノコが生えていないか観察に出掛けた。
空を見上げたら、西の方から凄い勢いで雲が迫りつつあった。こりゃ、また雨が降るな。
急いでオフィスに戻って5分もすると、敷地内は再び雨に包まれた。
It rains cats and dogs …