COVID-19パンデミックの前から、兎に角、「人混み」「行列待ち」「渋滞」が大嫌いだった。感情的には「嫌悪」と言うよりも「憎悪」に近い。
そんなわけで、今の社会環境は、私にとってある面では実に「好ましい状況」が実現しているとも言える。
いつの頃からこの「3大忌避項目」を意識するようになったかは、よくわからない。
高校3年生まで過ごした生まれ故郷は「僻地」と揶揄われるような環境であり、大学も多摩動物公園の付属校で広大なスペースを有していた。大学で心配なのはむしろ「マムシ」であった。
最初に働いた証券会社では2ヶ店(5年弱)の地方支店勤務。それも、現在、最も早いスピードで人口減少が続くような地域だった。
振り返ってみると「3大忌避項目への憎悪」が始まったのは、ある日突然「本店の調査部勤務」を命じられた28歳の時以来かなと思えてくる。
だとすれば、もう30年以上だな!
働いたオフィスは、日本橋のすぐ脇にある「軍艦」のような本社のお隣のビルだったが、ランチタイムに日本橋・大手町界隈に出掛けた際に「日本に人間ってこんなに沢山いるんだ…」と妙に感心した事を覚えている。
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そんな私が、この2~3日、本当に気分を害している。
我が家の敷地から150m程の距離にある「鉢巻道路」を走行する車が異様に多いのだ。
メインウッドデッキから見下ろす形で鉢巻道路の様子を眺めると、法定速度の時速50kmを大幅に超過するようなスピードで暴走する自動車やバイクが実に多い。
「鹿の飛び出しリスク」を知らない観光客だな…
法定速度程度であれば車の走行音は、ほとんど気にならない。
地元の方や「八ヶ岳別荘族」はスピードを出しても60km程度だろうから、普段は「騒音」と感じる事はないのである。
だが、ここ数日のように、野鳥の美しい囀りに混じって、暴走する車の「品のない騒音」が聞こえてくると、ついつい「呪いの呪文(それも強力な)」を唱えてしまう(これは違法行為ではない)。
八ヶ岳の鹿さん達よ、私のような穏やかで善良な市民の庭を荒らすなんて事はやめて、あの「無謀な運転をする(おそらく他県ナンバー)車」をちょっと脅してやれよ。
でも、無理して衝突したら駄目だぞ。道路を横切るフェイントを掛けるだけでいいからさ…
間違いなく、八ヶ岳界隈の飲食店、スーパーやホームセンターは人が溢れかえっているだろうと予想し、4連休中はその類の場所に近付かないと決めた。
食材はコンビニで調達する事にして、昨晩の午後10時過ぎに人混みを避ける形で小淵沢IC付近まで買い出しに出掛けた。
だが、唖然 (°0°) 並ぶ商品が異常に少ない。
牛乳は最後の1パック、私御用達の低糖ヨーグルトとロカボチーズケーキは売り切れ。
レジで思わず店員さんに聞いてしまった。「もしかして、お客さんが多くてこんなに品薄になっちゃったの?」
すると「そうなんです。今年のGW中よりもはるかに人出が多くてビックリしてます。」との言葉が返ってきた。
やっぱりそうなんだ…
これで、「八ヶ岳引き籠もり生活」をより徹底しようと決めた。
だが、ブルーベリーさん達にネットを掛けるために、どうしても部材をいくつか調達する必要が生じた。
参ったな… ホームセンターなんて人が溢れかえっているに違いなぞ。
ああっ、でも 富士見の「綿半ホームエイド(旧 Jマート)」は朝7時30分にオープンだったな。
事前に購入する部材をしっかりと決めて、開店と同時に入店すれば、さすがに人混みはないだろう!
そんなわけで今朝7時15分に綿半に向かった。開店の2~3分前には到着。
ササッと必要部材を揃えて、PayPayで支払う。
目標滞在時間は3分だったが、残念ながら購入しようとした金具が数量不足で、その代替品を探すのに手間取ったため、4分程要したように思う。
店内も駐車場も、そして休日は人で溢れる店外の園芸コーナーも人はガラガラ。
あ~、本当に気持ちがいいな!
7時50分前にはオフィスに戻り、金融誌のチェックをする。
9時ちょっと前になって「カントリーキッチンのパン」が急に食べたくなった。
ベーカリーは9時開店だったな。ちょうどいいや。歩いて買いに行くとするか。
カントリーキッチンは鉢巻道路を間に挟んでの「お向かいさん」。
冬であればメインウッドデッキからお店の全体が見えるのだが、この時期は間にある広葉樹のグリーンゾーンの木々に遮られて「看板」しか見えない。
まあでも、開店直後なら混雑していないだろう。
秋冬であれば、我が家の敷地に隣接するテニスコート跡を通ってショートカットするのだが、途中に雑草が生い茂るエリアがあるので、町道を通って正規ルートで向かう事にした(歩いて3分程)。
駐車場着は9時5分。
エッ、駐車場にかなり車が多いな。数えてみたらもう11台。
「湘南」「世田谷」「多摩」「横浜」… オイオイ、他県ナンバーばかりじゃないか!
正に「首都圏脱出」だな。
きっと、レストランのモーニングのお客さんだろう。
ベーカリーに入ろうとしたら、お店の前に順番待ちの人達がいた。
「行列」と言える程の人数ではないが、店内がいっぱいで三密回避の入店待ちをしているようだった。
だが、私基準では「行列待ち」である事に変わりはない。
瞬間、やーめた。散歩と思ってオフィスに戻るぞ!
朝の涼しい内に、調達した部材を使って、ちょこっと作業をしよう。
メインウッドデッキから鉢巻道路方面を眺める。
樹間に凄いスピードで走行する2台の車が垣間見えた。時速80km近くは出てるんじゃないか? 本当にウザいな!
八ヶ岳の道は、ゆったりと優雅に、かつ、ドン臭くなく走行するのが嗜みなんだよ!
「丹生麗水魔 異安仁虎子 蝦蟇流苦能亜」 と暴走車のドライバーに不幸が訪れる呪文を唱えた(繰り返しになるが違法行為ではない)。
年に数回の「連休シーズン」は「快適な八ヶ岳ライフ」の敵、そう「魔物」だな…