昨日の夕方5時頃、八ヶ岳本宅の外部収納スペースに設置している黒ニンニク製造器の温度と残り時間を確認していた際に、私の右上方、本宅ガラスに何かが激突した。
私の右手側1m程、頭部からは1.5m程上のかなり至近の位置だった。
すぐに「ドローンによるテロか?」と身構えたのだが、それらしきものはなかった。
周囲の様子を窺うと、ウッドデッキの上にうずくまっている野鳥が見えた。
ポケットからノートくんを取り出して近付いてみた。すぐに「アオゲラ」である事がわかった。
ああっ、ガラスに映り込んだ空や木々を森と勘違いして激突したんだな。
どうやら脳震盪状態となっているようで、飛び立たないでウッドデッキの上で、目を閉じてじっとしていた。
近付いてみたが、飛び立って逃げるような素振りはない。更に観察した。
幸い、首や羽には異常はなさそうなので、脳震盪が落ち着けば飛び立てそうだ。
だが、脳震盪中に野良猫等の小動物に襲われたら逃げようがないだろう。
そんなわけで、観察も兼ねて見守ることにした。距離50cm程度に近付いても逃げようとしない。
頭部の模様を確認した。アオゲラ特有の頭頂部の赤い縞が長く大きい。
これはアオゲラが「雄」である事を意味していた(これでも、かつて日本野鳥の会が主催していたバードウォッチング検定2級合格者である)。
時間にして7~8分、「彼」を様々な角度から観察した。
始めの頃は何となく「虚ろ」だった目に光が戻り、首の動きがしっかりとしてきた。
そろそろ飛び立てそうだな。
最後に動画を撮影しようとノートくんを構えて近付くと、いきなり羽ばたいて、元気に財産区林の中に飛んでいった。
大事故じゃなくて本当に良かったな! これからは窓に気をつけるんだぞ。
八ヶ岳ライフにおいて「野鳥の衝突事故」は避けられない悲劇である。
痛ましい事であるが、1年に1羽か2羽はガラスに激突し、その多くが衝突と同時に首の骨を折って即死する。
衝突事故のほとんどは「冬」であり、稀に「秋」だったことがある程度だ。
これまでの事故はすべて「枕木テラス(西)」側の窓で発生。東側の窓での発生は初めてだ。
また、事故の多くは「カラ系」を中心とした小型の野鳥であり、それ以外では「アトリ」と「シメ」が1回ずつあったかな?
ゆえに、アオゲラ(キツツキ)で体長が25cm程度もある「彼」の事故は、我が八ヶ岳ライフにおいて「異例中の異例」の出来事であった。
だが、他にも気になったことがある。
実は、前回、八ヶ岳オフィスから新百合ヶ丘の自宅に戻る前日にも「2羽の野鳥の死」に遭遇していたのである。
1羽は同じキツツキ類の「アカゲラ」。本宅ドアの前に「本当に美しい死骸」があった(眠っていたようだった)。
死骸なので写真撮影は控えたが、シャベルで拾って、ウラジロモミの根元に埋葬してやった。
その直後、別荘管理組合のゴミステーションにゴミ出しに行った際に、社用車D4のフロントウィンドウとボンネットの間のスペース(フロントワイパーの根元部分)に「ウグイス」の死骸を発見した。
こちらも腐敗等はまったく無く、ちょっと前まで生きていたかのような美しい姿だった。
シャベルは持っていなかったので、ビニール越しに掴んで、ゴミステーションの木の根元に置いてやった。
アカゲラとウグイスに関しては「死因」は不明。
ガラスに衝突死した野鳥に特有の「首がグラッと症状」がなかったのは確かだ。
この「アカゲラ&ウグイス不審死事件」に、昨日の「アオゲラの衝突事故」。短期間に、あまりにも不思議な事が続いている。
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話はそれだけではない。
今回の八ヶ岳滞在初日から「2羽のカラス」が遊びに来るようになったのである。
小柄な2羽の美しいカラス(幼鳥かな?)で、朝、昼過ぎ、夕方と3回やってくる。
これまでカラスが飛来したことはほとんどなかったので、最初は「不吉だな…」と思った。
だが、鳴き声も「カァ~ カァ~」とか「ガァッ ガァッ」とかいった耳障りなモノではない。何となくソフトな「クワン クワン」って感じで、あまり気にならない。
2羽で仲良くお庭の縁台の上でじゃれ合ったり、オフィスの屋根の上を歩いたり、さらにはオフィスウッドデッキの手摺りに留まったりもする。
妙に人懐っこい「美しいカラスのペア」なのである。
でも、写真や動画撮影しようとすると、すぐに飛び去ってしまう(もの凄い察知能力だ)。
こんな経験もまったく初めてだ!
「カラスに好かれちゃったのかな?」なんて思えてきた。
まあ、ここまで「野鳥の異常行動(死)」らしきものが続くと、冗談抜きで「天変地異の前触れ」なのかなとも思えてくる。
東京オリンピック開催中に「スーパー台風襲来と東南海トラフ大地震の同時発生」なんて、Mega Disaster が起こらなければよいのだが…
それにもうひとつ、最近、どういうわけか「フクロウ」が気になって気になって(愛らしくて)仕方ないのだ。
これは何なんだろうか?