芝草 刈子さん「奮戦記」

今回の八ヶ岳オフィス滞在期間の前半は、私の「単独出社」。

我が社の社主さま(家内)は、先週火曜日に、参加者のレベルはさておき、日程的にはウィンブルドン前哨戦と言えなくもない「厚木」で開催されたテニスの試合に出場。

そのため、試合翌日の水曜日昼過ぎに、遅れて八ヶ岳オフィスへの出社となった。

いつもであれば、私が彼女の趣味である手芸や革工芸用品等々を事前にD4で運ぶのだが、今回は無し。

理由を尋ねると「今回は滞在日数も短いので、私は草刈り作業に集中するから!」という頼もしい言葉が返ってきた。

我が家の八ヶ岳の敷地は約2,000㎡(600坪)。草刈り作業は決して楽ではない。

現在使用しているエンジン草刈機の燃料タンクに混合燃料をフルに入れると、1回の草刈り作業時間は45~50分程度になる。

これを「1セット」の作業としてカウントすると、敷地内の芝&草刈り作業を終えるには、ほぼ「10セット」が必要で、混合燃料の2リットル缶がちょうど2缶空になる。

10セットを終えると、ちょうと2リットルの混合燃料缶が2缶、空になる。燃料代は2缶で1,400円程なので大したコストではない。

草刈機の燃料代は大したことはないのだが、作業時間は450分~500分。要は1人で終えようとすれば8時間程度の作業となるのだ。

22年前に八ヶ岳ライフをスタートさせた最初の年は、草刈りは私の「専担作業」だった。

だがすぐに「私もやってみたい。」との社主さまのご要望があり、2年目には私が使用していたよりも1回り排気量の小さい(そして軽い)草刈機を購入。以来、草刈りは「夫婦2人の共同作業」となったのである。

数年前に小型の方の草刈り機が寿命を終え、私が使っていた草刈機と同タイプを購入。

ハスクバーナのヘルメットの色の違いを除けば、草刈りで使う道具のパワーや重さはまったく同じになった。それをまあ、見事に使いこなすので感心してしまう。

そして、一昨年からは、私が決算分析作業で忙しいこの時期は、草刈り作業のほとんどを彼女がこなしてしまうようになったのである。

今回も、八ヶ岳に出社した水曜日の午後には「今日から私の事は、芝草 刈子(しばくさ かりこ)と呼んでね。」と言って、今年初めての草刈り作業を開始。

「芝草 刈子」というネーミングもナイスだが、「フクロウおやじ」は社主さまの指示で「ぶっき~ちゃん」に愛称が変更になった!

生憎、この日は夕方に大雨となり、ほぼ半(0.5)セットで作業を断念。

だが、木曜日 2セット、金曜日 3セットと、もの凄い勢いで彼女は敷地内の草を刈っていった。3日トータルで5.5セットを終え、残りは4.5セット。残念ながら昨日は終日雨で、草刈り作業はお休み。

このスペースは、初日と2日目前半で社主さまがすべて芝&草刈りを終えた。
敷地内の約200坪の平らな芝スペースは、ここ数年、私は草刈りをした事がないのだ…

今日の富士見高原は「晴れ」との予報だったので、社主さまは「さあ、今日中に全部終わらせるからね!」と朝から気合いが入っていた。

この勢いでは、本当に一人で10セットを終えてしまうかもしれないぞ (°0°)

さすがにこれまで「私の貢献ゼロ」という事態は避けてきたので、今ひとつパッとしない天気の中、私も午前9時半から草刈り作業に参戦。

今朝の9時半の時点では、オフィス周辺はちょっと霧の掛かった愚図ついた天気だった。2台の同じ機種のエンジン草刈機の準備を始めた。
草刈りに使う道具の違いは「ヘルメット」だけになった。オレンジ色が私。

お昼前には、社主さま2セット、私2.5セットという作業量で、無事に今年最初の草刈り作業を終えたのである。

作業終了時には、八ヶ岳ブルーの空が広がり「芝草 刈子さんの奮戦(偉業)」をまるで八ヶ岳が称えているかのようだった。

このスペースの手前だけは、今日、私が対応。
大切なホスタさん達の周辺の草刈りは私の「専担スペース」だ。理由は「誤ってホスタを傷付けると私が面倒だから、任せる…」との事。

トータル作業量は 社主さま 7.5 に対して、私が2.5なのだから、頭が上がるはずがない。

それにしても、身長152cmの小柄な身体のどこにあの「パワーと持久力」が潜んでいるのか不思議でならない。

私の八ヶ岳ライフにおけるDIY作業や庭仕事は、自分で言うのも何だが、結構早い。

「要領の良さ」で物事をこなすタイプで、原動力は「いかに楽をするかという邪な思い」である。

これに対して社主さまは「休む事(果てる事)なき安定的持久力」という感じで種類が全然違う。

そして「作業量(例えば草刈り面積)」では、私は彼女に敵わないのだ。

私がハイブリッド(或いはPHEV)車だとしたら、社主さまは「ディーゼル車」だなと、今日、初めて感じた。

オフィスのウッドデッキから庭を眺める。草を刈ると面積が増したように感じるから不思議だな…

社主さまは、Land Roverのあの武骨な「旧 DEFENDER」を見る度に「ああっ、本当に素敵な車ね…」と呟く。

今の丸っこい Land Rover車にはまったく興味がないばかりか、社用車である「D4(Discovery 4)」にですら「ごちゃごちゃ色々な装備が付き過ぎていて面倒」と手厳しい。

私からすれば、社主さまと旧 DEFENDERは「似たもの同士」のように思えるのだ。

ひとつ確かな事がある。八ヶ岳ライフを楽しむためには「車と配偶者(嫁)はタフなのが一番」だ!