今日は「蟻との闘い」さ—「無敵の明石大佐」出動!

私にとって「八ヶ岳ライフ」は「知的好奇心」と「闘争心」を喚起してくれる場でもある。

特に後者の「闘争心」に関しては、宿敵「鹿軍団」に始まり、最凶の難敵である「スズメバチ」、見ているだけで不快に感じる「タケニグサ」等々、害獣、害虫、有害(毒)植物の脅威が「起爆剤」の役割を果たしているように思える。

これまで私が『八ヶ岳稿房』で綴ってきた数々の有害生物との闘いは、デジガジェや土偶さんネタと同様、投稿から長い期間が経過しても、着実にビュー数を積み上げている。それだけ、鹿や蜂等の被害に悩んでいる人が多いのだろう。

さて、今日も朝からそんな闘いがまたひとつ。相手は「蟻(アリ)」だ。

朝、PCでメールをチェックしていた時に、デスクの上を動き回る5~6匹の蟻を見つけたのである。

ログハウスにお住まいの方は経験があるかもしれないが、梅雨入り前のこんな時期の「雨の日」に、家の中に蟻が侵入してくる事が多い。

特に大きな害はないのだが、あの小さな虫がゾロゾロと動き回っている光景は、とにかく「不快で気持ち悪い」。

本宅の方は、定期的に白アリ駆除剤を撒いているためか、蟻が侵入してくる事はほとんど無い。

だが、地下にかなり大きな収納スペース(地下室)があるオフィスの方は、簡単に駆除剤を撒くわけにはいかない。

そんなわけで「蟻との闘い」は、オフィスのセルフビルド後に本格化したものだ。

オフィスが完工した2014年には、ホームセンターでスプレータイプや粒状、粉末など様々な「蟻駆除(忌避)剤」を購入したのだが、サッパリ効果が無かった。

結局、蟻を見つけた都度、殺虫剤で駆除したのである。「消耗戦」「疲弊戦」といった感じで泥沼感が半端ではなかった。

翌2015年の春に、Jマート富士見(当時)の店員さんに「蟻が家の中に入ってきて不快なんですが、一番効き目がある駆除剤はどれですか?」と尋ねた。

すると「蟻を根こそぎ駆除する決定版みたいなのがありますよ。在庫切れになってたけど、入荷したんじゃなかったかな…」と言って、奨められたのが「横浜植木株式会社」の「アリメツ」だった。

「アリの巣を断つ!理想的殺蟻剤」というキャッチコピーは大袈裟でも何でもない。

パッケージには「アリは好んでアリメツを食べ4~10時間後に中毒を起こし遅くても24時間後には死滅します。」と記されている。

商品のパッケージ裏の【特性】の文章が最高だ! この文章を読んだだけでワクワクしてきた。

オイオイ、本当かな? と思いつつ、半ば疑いながらオフィスに2個置いたのだが、その効果は抜群だった!

これまで私が購入した「有害生物対策グッズ」の中では、現時点においても「ダントツのNo.1」である。

2015年の春から数えて、今年で7年目。この間、設置方法などに工夫を重ねつつ、毎年、この時期になると「蟻の殲滅戦」を実行し、完勝を続けて来た。

「アリメツを食べた蟻が巣に戻って、巣を内部から死滅させる」という殲滅方法が堪らなく好きだ。

私見ではあるが、日露戦争の「(個人としての)最大の功労者」は、ロシア本土に深く潜入し「諜報活動(スパイ)」によって後方攪乱で多大な戦果を上げた「明石元二郎大佐」であると考えている。

何となく「アリメツ」のやり口は、明石大佐の戦い方と同じ臭いがするではないか…

そんなわけで「アリメツ」の事を、私は敬意を表して「明石大佐」と呼ぶ事にしている。

さあ、今年も「明石大佐」の出動だ~い!

「明石大佐」出動! オフィスには「アリメツ」の在庫を常備しているのだ!

私がやる事はたった3つだ。

まずは「蟻」の侵入経路を見定めて、グリーンの専用容器に10滴程垂らす。

の際に、わざと容器の外に2~3滴垂らすと蟻が集まってくるのが早くなる。これは経験から得た小技である。

第1段階はこれだけ。設置場所が正しければ、1時間程で蟻が群がってくる。それを待つだけだ。

今日は20分程で蟻がケースに向けて行列を作り始め、40分程でかなりの数がケースの周辺に集まってきた。

明石大佐を設置して20分程で、すぐに蟻が集まり始めた。設置場所がバッチリであった証拠である。40分後には、第2段階の作業に移った。

続いて第2段階。ケースの蟻の進入口周辺にもう数滴を垂らす。そして、これから絶滅への道を歩む蟻達のために「ショパンの葬送行進曲」を流すのである。

そしてその後は、また放置。5~6時間もすると、群がっていた蟻達が見事に消えていなくなる。

今日は、朝の9時過ぎに「明石大佐」を設置して、午後2時半過ぎには蟻はもう1~2匹になっていた。

ここで最終段階。小林麻美の「雨音はショパンの調べ」を流し、蟻達を見送るのだ。

「止めて あのショパン
彼(蟻)には もう会えないの
Rainy Days 断ち切れず 窓を叩かないで(窓から入らないで)」

「雨音はショパンの調べ」を聴き終えた後は、ケースを開いて熱湯でアリメツと蟻を流してしまう。中毒症状になって、巣に戻れないまま「ご臨終」となった蟻も少なくない。