明日の講演や勉強会が対面からオンライン形式に変更になって、苦手な東京に出向かなくてもよくなったのは、私にとっては「幸運」である。
だからと言って、自宅界隈をふらふら出歩くようなことをしたら、この幸運を台無しにしてしまう。
そんなわけで、昨日も今日も、自宅から1歩も外に出ないことにした。
インドで大流行している「二重変異ウィルス」のニュースなんて見たら、正直、怖くて不特定多数の人が集まるような場所には行きたくない。「小鉢男」とはそういうものなのである。
八ヶ岳であれば庭をノンビリ散策なんて楽しみもあるのだが、新百合ヶ丘自宅の庭は、そんな広さはない。
かつては書斎の窓から、庭のパーゴラに設置した給餌台に集まる様々な野鳥さん達を眺めることが出来た。
しかし、駐車場だった隣地に一戸建て住宅が数戸建ったため、給餌台を撤去せざるを得なくなり、自宅での楽しみがひとつ減ってしまったのだ。
昨日は、書斎の整理等々、雑事をこなしたが、今日は「読書Day」にする事に決めた。
最近はKindle等、可能なものはすべて電子書籍形式で読んでばかりだったので、久し振りに「紙の本」を読みたくなった。
だが、金融関係の専門書を中心に「紙の本」のほとんどは、八ヶ岳オフィスと八ヶ岳本宅のホビールームに置いてある。
自宅書斎には新書や文庫本で「分類不能系」の残骸があるのみだ。
読みたいような本があるかな? なんて思いつつ、書棚に目を通した。おっと、ちょうどいい本が3冊あるじゃないか!
3冊とは、柳生博さん著の「森と暮らす、森に学ぶ」と「八ヶ岳倶楽部II それからの森」及び リンダ・アイヤー他著「ライフバランス」である。

柳生さんは、私にとって「荒川じんぺい」さんと並ぶ「八ヶ岳ライフの師」である。もっとも、私が勝手にそう考えているだけで、直接的な教え等を受けたわけではない。
荒川さんの「森の三部作」と柳生さんの「風景を作る人」と「花鳥風月の里山」の計5冊の本は「八ヶ岳ライフのバイブル」でもある。
今日読むことにした柳生さんの2冊は、それに次ぐ存在で、特に「森と暮らす、森に遊ぶ」は、私が「森林インストラクター資格」や「バードウォッチング検定」を受験する切っ掛けになった本だ。
「ライフバランス」の方は、コヴィーの「7つの習慣」の流れで読んだ本じゃなかったかな?
「ワークライフバランス」なんて、今ではごく当たり前に使われる言葉だが、この本は結構、先駆け的だったように思える。
さて、どんな順番で読もうかな?
出版年月日を見たら「森と暮らす」が1994年4月、「八ヶ岳倶楽部Ⅱ」が2009年8月、「ライフバランス」が2005年7月だった。
「ライフバランス」も、16年も前の本か。思っていたよりも古いな。じゃあこれからにしよう!
午前10時前から読み始めて、ライフバランス⇒森と暮らす⇒八ヶ岳倶楽部Ⅱと、間に軽い昼食を挟んで一気に読み進めた。
どれも厚い本ではないし、何度か読んだこととはあるので、午後3時前には読書完了!
『八ヶ岳稿房』で書評を書くつもりはないのだが「組み合わせの相性が抜群に良い3冊」だった。


理想のライフバランスを実現するための「基本(ライフバランス)」と「実践(柳生さんの2冊)」といった感じで、腑に落ちるのだ。
この3冊なら、Kindleでいつも持ち歩きたいなと思ったのだが、残念ながらどれも電子書籍化はされていなかった。
それどころか、Amazonでは既に紙の本の取り扱いもない。まあでも、八ヶ岳倶楽部に行けば柳生さんの本は売っているはずだ。
こういった感じに「懐かしい紙の本」を読むのも悪くはないな!
そんな事を考えながら、3冊を書棚に戻した。その左には2冊の本があった。
1冊は「考古検定 過去問題集」、もうひとつは「ビオトープ管理士資格試験公式テキスト」だった。
これらは、ちょこっと勉強したが「未受験」のままの2冊。

このペースで講演のオンラインシフトが進めば、移動時間だけでもかなりの時間が浮いてくる。
今年の秋は、この2つの試験を受験してみようかな?
そんな事を考えながら、考古検定の問題をパラパラ。ああっ、これだったら、勉強しなくても合格できそうだな…