「井詰湧水」そのピュアな魅力 — 豊かな湧き水とご神木巨樹が奏でるハーモニー

偶然に訪れた「大滝湧水(https://triglav-research.com/?p=30691)」によって、今更ながらに「八ヶ岳湧水群」の魅力を知った私は、その後も周辺の湧き水について色々と調べてみた。

大滝湧水や三分一湧水(これはさすがに知っている)、女取湧水といった所謂、メジャーな湧水に関しては、ネット上に驚く程の数の書き込みがあった。湧水ファン(マニア)は思ったよりも層が厚そうだ。

ちょっと驚いたのは、オフィス周辺にはこれら「有名処」以外にも「隠れた名水」と言い得るような湧き水が、かなりの数、存在する事だった。

暇な時に「湧水巡り」をしてみようかな? そんな事を考えて、いくつか候補地の情報をGN20Uにストックした。

そんな折、今日予定していたオンライン講演の予定がちょっと変更になり、午前中に2時間程の空き時間が出来た。

「こういう隙間時間を有効活用することが大切なんだよな!」と自分に言い聞かせて、早速、候補地のひとつを訪れることにした。

湧水の名前は「井詰湧水」。ネット情報によると、セブンイレブン 小淵沢インター店の近くにある「すずらん池」から歩いて数分の場所との事なので、八ヶ岳オフィスからは車で10分程である。

すずらん池やその近くにある釣り堀のことは勿論知っていたが、その奥に湧水地があるなんて事は、今回ネットで調べて初めて知った。正に「灯台下暗し」だ。

すずらん池着は11時半。池よりも奥は「車両進入禁止」なので、駐車スペースにD4を置いて、ネット情報を頼りに徒歩で「井詰湧水」に向かう。

すずらん池。セブンイレブン 小淵沢インター店のすぐ近くにあり、八ヶ岳オフィスからは車で10分程の場所だ。
すずらん池の鴨さん達は暇そうでイイよな。私はこの後、講演だぞ…

と、すぐに案内板を発見。入り口まで300mか、なんだ、近いじゃないか… 

すずらん池のすぐ近くにあるひとつめの案内板。

よく整備された散歩道って感じの小道を歩くと2つ目の案内板があった。

2つ目の案内板を発見。基本的には「湧水モミ(巨樹)」を案内しているんだな…

「湧水モミ」と表示された方向へ歩いて行くと、すぐに「巨樹」を発見。一目見てこれが「湧水モミ」である事がわかった。

木のすぐ脇には案内板があり、この「小淵沢のモミ」は樹齢500年の「ご神木」である事を知った。樹高は約40m、幹回り5.85mで「山梨県指定天然記念物」との事。

ご神木の幹回りは6m弱(5.85m)。この周辺は間違いなくパワースポットだな!

この巨樹の根元には、小さな祠があった。どうやらここが「井詰湧水」の中心であるらしい。祠にお参りした後で、ご神木に両掌でしっかりと触れてパワーをもらった。

ご神木の根元には小さな祠があった。水神さまを祀っているかな?

周辺には無数の水の流れがあった。そのため、大滝湧水とは異なり、どれが湧き水の本流かがわからない。

ご神木の根元に、水源らしき場所を見つけたが、水量は多くなく、ちょっと確信が持てなかった。

ご神木を中心に周辺の地面全体から清水が湧き出ているような感じなので「湧水地」と呼ぶのが相応しいように思う。

祠のすぐ近くの水の流れはこんな感じだ。
一帯には無数の水の流れがあった。湧水ではなく「湧水地」という風情なんだよな。もっとも「ただの川の流れ」という事も有り得るのだが…
あまりにも水の流れが多くて、どこで水を汲んだらよいか迷ってしまう。

でも、困ったな… どこで水を汲んだらよいのかわからないや。周辺を一回りしてから決めよう。

それにしても、ここもやはり「特別な地」だな。空気の澄み方が全然違うぞ! 

30分程、湧水地の中をゆっくりと歩いて「聖なる(ピュアな)森」の雰囲気を満喫。最後にもう一度、ご神木に触れて、D4が待つ駐車場へと向かった。

「井詰湧水」は、湧き水とご神木のハーモニーを堪能できる「一粒で二度美味しいグリコのキャラメル(古いな…)」みたいなスポットである。

美しい水の流れと澄んだ空気。それに野鳥の囀り。写真中央の水の流れに挟まれたスペースでお外珈琲を楽しんだら最高だろうな…

ここも社主さまとの「お外珈琲」決定だ! そう、私の「湧水巡り」は同時に「お外珈琲」の候補地選定の旅でもあるのだ。

D4のドアを開けようとして気が付いた。

井詰湧水の水で珈琲を淹れるつもりだったのだが、水を汲むのを忘れた。オンライン講演の時間が迫っているので、戻って水を汲む時間はなかった…

あっ、湧き水を汲むのを忘れたぞ… 

 

セカンドハウスランキング