鹿と蛇と土器の神々しき行進—八ヶ岳で見る夢は何故か「不思議でリアル」だな…

昨日は、正午頃と午後3時前に、隣接する財産区林を八ヶ岳方面へと移動する「鹿の大群」を2回目撃した。1回目は20頭以上、2回目はその倍近い頭数だったように思う。

1回目は、GN20Uで写真撮影も動画撮影もバッチリ出来たのだが、2回目はちょうどGN20Uを充電中で撮影チャンスを逃した。

鹿軍団の移動を目にすること自体は珍しくはないが、日中堂々と1日2回目撃するのは我が八ヶ岳ライフにおいて初めてのような気がする。

そして何よりも驚いたのは「群れの規模(頭数)」だ。特に、撮影できなかった2回目の規模の大きさは、間違いなくこれまでで最大だった。

まるで、鹿軍団が「集団疎開」でもしているかのようであった。おそらくは「天変地異」の前触れだろう!

こちらは1回目の鹿集団移動時の写真。メインウッドデッキに立っている私と目が合っても逃げもせずに、こちらをじっと見ていた。こいつら、妙に挑戦的だな…
この写真に写っているだけでも17頭の鹿が確認できる。既に移動済みの鹿も含めると1回目の鹿軍団は20頭を上回っていたと思う。残念ながら撮影できなかったが、2回目の鹿軍団の頭数はさらに多かった。

とても印象的(かつ、ちょっと衝撃的)な光景だったので、昨晩(と言うか、今朝だな)、鹿軍団が登場する「夢」を見た。

『八ヶ岳稿房』で何回か書いたと思うが、私は元々、夢はほとんど見ない(見ても覚えていない)。そして、八ヶ岳滞在中はさらにその傾向が強くなる。

だが、八ヶ岳で、ごく稀に夢を見る場合、なぜか登場するのが「土偶さん」と「鹿軍団」なのである。

今朝の夢の中では、私はオフィスのデスクで仕事をしていたのだが、急に野鳥さん達の鳴き声が騒がしくなった。

何かと思ってオフィスの窓から財産区林の方を見下ろすと鉢巻道路方面から鹿の大群がこちらに向かってくるのが見えた。

すぐにGN20Uを手に取って(手に取った妙に生々しい感覚が残っている)庭に出て、鹿軍団の到来を待ち構えた。

先頭は、とても立派な角の生えた大きくて美しい牡鹿(もののけ姫のシシ神のようなイメージ)で、その後にとんでもない数の鹿がまるで軍隊の行軍のように整然と続いた。

そして牡鹿を先導するかのように、大きさが3m位はあろうかと思われる縄文式土器が宙に浮かびながら移動していた。

(これは目覚めてから気が付いたのだが、星野之宣先生の「ヤマタイカ」の影響だろう。)

夢の中では「今日は土偶さんじゃないんだ。ああ、あれは井戸尻のモビルスーツ型土器だな…」と呟いたように記憶している。

井戸尻考古館の「神像筒形土器」を初めて見た時にガンダムのモビルスーツに似ていると思った。以降、私は「モビルスーツ型土器」と呼んでいる。

鹿軍団の行進が延々と続き、そろそろ終わるかなと思ったら、財産区林の地面が蠢いているのに気が付いた。

地面に目を凝らすと、アナコンダのように大きな白い蛇を先頭に、今度は蛇が大移動していた。

無気味さはなく、まるで、さざ波が八ヶ岳方面に静かに打ち寄せるかのようでとても美しかった。

蛇軍団の行進も延々と続いたのだが、漸く、殿(しんがり)らしきものが見えてきた。

こちらも宙に浮かぶ大きな土器だ。やっぱり3m位はあったように思う。

その姿は、諏訪市博物館の「あの土器」だった(正式名称が思い浮かばなかったので、夢では呟かなかったような気がする)。

神々しき大行進の殿は、間違いなくこの土器だった。正式名称は諏訪市博物館所蔵の「蛇体装飾付釣手土器」である。夢の中では正式名称が思い付かず「あの土器」だったが…
「蛇体装飾付釣手土器」のマグネットと栞は三十三番土偶札所巡り結願の記念品のひとつだ。私と社主さま2人分があるので、最も身近に感じる縄文式土器のひとつとなっている。

殿の土器が遠ざかっていく中で、何故か「ああっ、皆、八ヶ岳に帰っていくんだな。私も急いで準備しなくちゃ。」と思ったところで目が覚めた。

「不思議」で「滅茶苦茶」で、それでいて「超リアル」な夢だった。

鹿と蛇の行進には、怖さも無気味さもまったく感じず、むしろ「神々しさ」を覚えたように思う。

あまりにもリアルだったので、夢から覚めた後も「あの行進は八ヶ岳のどこに向かったんだろうか?」なんて考えてしまった。

ん? もしかするとGN20Uに動画が残っているんじゃないかと閃き、確認してみた。勿論、そんなものは録画されていなかった(わざわざ確かめるなんて、馬鹿みたいだな)。

八ヶ岳で「稀にみる夢」は、こんな感じにとても不思議なのだ…

 

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