一番好きな「特別な場所」—陽力強く、水迸る地

「2021 花巡り」の旅は、山梨県の「梅の名所」2カ所を訪れる事からスタート。その帰路、井戸尻遺跡も梅の本数は少ないが、満開期はとても美しい事を思い出した。

井戸尻は、確か標高は800~900mだったかな?

1,300mの我がオフィスと比較すれば、かなり高度は低いが、それでもさすがに満開にはなっていないだろう… とは思いつつも、立ち寄ってみることにした。

予想通り梅はまだ3分咲きといった印象だったが、井戸尻遺跡周辺は、驚く程に陽射しが強く、既に「春の気配」が色濃く漂い始めていた。

梅の本数は少ないが満開の際の美しさは、私的には「梅の名所」である。まだ3分咲きといったところだろうか?

正に「井戸尻湧水群」の中心地だ。耳を澄ますと、色々な場所から力強く水が流れる音が聞こえてくる。

もう「水緩む」というよりも「水迸る」って感じだろうか?

ああっ、やっぱり「井戸尻」にくるとホッとするな。

この地を私は何回訪れただろうか?

ここ数年は、八ヶ岳滞在中に1回も訪れないことは稀であり、「井戸尻詣」はもう私の八ヶ岳ライフにおけるルーティンとなっている。

訪れる度に『魂の故郷(ふるさと)』という言葉が浮かぶ「特別な場所」なのである。

やっぱりこの角度の写真が1番好きかな… 正面中央には富士山が小さく見える。
富士山は5倍ズームで撮影するとこんな感じに見える。

八ヶ岳には、私の「お気に入りスポット」が大袈裟ではなく「無数」にある。

だが、その中から最も好きな場所をひとつ選ぶように問われたら、私は迷うことなく「井戸尻遺跡周辺」と答えるだろう。

井戸尻では太陽をひときわ大きく感じる。素晴らしい陽当たりと豊かで美しい湧き水。縄文人がこの地を生活の場所として選んだ「センスの良さ」を実感する。
井戸尻名物の水車はまだ回っていなかった。井戸尻から見える南アルプスの山々の稜線は優しく、そして美しい!
道沿いの駐車場側から水車小屋方向を見上げる。この開放感は素晴らしい!
南アルプスの山々、富士山、そして八ヶ岳を仰ぎ見ることが出来る。

「井戸尻の四季」それぞれの風情は、私を魅了してやまないのだ… 

「お外珈琲」のデビュー戦は、やっぱり「井戸尻」で決まりだな!