我が社の装備のひとつに「野生動物監視用暗視装置付き自動撮影ビデオカメラ」がある。製品名は Sanko「MPSC-26」。
2015年11月の「クマさん出没騒動(https://triglav-research.com/?p=14608)」の時から稼働しているので、もう5年以上も休む日もなく敷地内(の一部であるが)を監視・記録していることになる。
このMPSC-26は、かつては、体長1m程のクマの目撃情報があった(未確認なので「らしい」)町道を監視することの出来るオフィスの壁に設置していた。
だが、この位置での常時観測で鹿や猫等の動物と人間は頻繁に記録されたが、クマさんに関しての録画は皆無。
同じ場所に2年半程設置したが「対クマさん戦線」に関する成果は、結局、何も得られなかった。
そこで、2018年の春からは定期的に設置場所を移動して、主に「対鹿(Deer軍団)防衛戦線」の情報収集に役割が変わった。
動体感知時のみの録画設定として、さらに拡張バッテリーを取り付けると、乾電池で5~6ヵ月は稼働してくれるので、1カ所2ヵ月程は「置きっぱなし状態」にしておく。
11月下旬に本宅東側の財産区林を監視できる場所に設置してから約2ヵ月が経過。
そろそろ設置場所を移動する時期なので、今日の昼過ぎにMPSC-26を回収し、SDHCカードに記録された画像をPCにダウンロードした。
結果は、予想はしていたが「クマさんの存在は確認できず」。
毎日のように録画されていたのは、鹿、鹿、鹿、そしてまた鹿だった。
他の設置場所では狸や猫等も頻繁に録画されていたのだが、東側の財産区林は、鹿以外には出没の気配無し。
わかったことは、本宅のすぐ脇が、夜の間は「鹿の通り道」になっているという事実だった。
木の枝が風で揺れた程度で録画するようでは、バッテリーもカードの記録容量も効率が悪いので、明らかに動体を感知した場合のみ録画するように設定している。
鹿以外で録画されていたのは、私と社主さま、それから一昨日の木の伐採作業で活躍した大型ユンボのみだった。
と、書きかけたところで、とても「不思議な画像」が録画されていることに気が付いた。
日時は今年1月4日の午前9時15分から16分。財産区林に「小さな虹」がかかった4枚の静止画と30秒の動画だった。
これまで5年以上も毎日録画を続けて来たMPSC-26が、こんな不思議な画像を残したのは初めてだ。
おそらく動画の途中から、鹿とか人間が登場するのだろうと思い、目を凝らして確認したのだが「虹」以外はまったく映っていなかった。
何これ?
もう1回、じっくりと動画を観察したら、わずか30秒の間に虹が少しずつ移動しているのがわかった。
それにしても神秘的な光景と現象だな…
1月4日ということは、「森の神様の御用始め」をMPSC-26が感知したのであろうか?
「祝福の虹」か… まあ、何にせよ、縁起が良さそうなのは間違いない!