土偶さんとのお付き合いは、三十三番土偶札所巡りで手仕舞ったつもりだったのだが、どうも昨年の年末頃から、再び「土偶さん」の事が気になって仕方ない。
いや、違うな。今回は、土偶さんと言うよりも「縄文時代」という社会の在り方に心惹かれるようになってきたような気がする。
特に、縄文式土器のあの複雑な紋様の「魔力」のようなものに魅入られているのだ。
そんなわけで、これまで「土偶さん」や「顔面付き土器」の「お顔」ばかりであった我が社の子会社「トリグラフ縄文土偶研究所」のInstagramには、今年に入って「縄文の紋様」の写真を投稿するようになった。
いつもの事ながら、かなり急な心境の変化である。
今回の「心変わり」には、昨年12月に珍しく書店で衝動買いした「諏訪式。」の影響がかなり大きいように思う。
元々、私が感じていた「諏訪という地域の特殊性」を見事な位にスッキリと整理してくれた良著である。
その影響だと思うのだが、年が明けてから「諏訪&縄文」に関係した本を書棚から抜き出して毎晩読み漁っている。
勿論、すべてに目を通す程の時間はないので、「諏訪」に関連した部分と、かつて読んだ際に心の琴線に触れて印を付けた部分を中心とした「読み直し」である。
だが、どうも前回読んだ時とは「心への刺さり方」がまったく違う。
まだ漠然としたイメージなのだが、「諏訪&縄文」的な在り方は、With COVID-19時代のキーワードになるような気がするのだ。
やはり将来に向けて、この領域に『種蒔き』しておく必要があるな!
思い立ったら即行動。Webで試しに「諏訪 縄文 応援」と検索したら、最初に「茅野市縄文ふるさと応援団」に関連した Twitterアカウントが表示された。
何これ? すぐに再検索を掛けたら、茅野市が2019年5月に設立したプロジェクトであることが判明。
HPには「茅野市のイメージアップのため、『茅野市縄文ふるさと応援団』を設置しました。市民だけでなく、市外の方や法人など、意欲のある方に茅野市をPRする『営業マン』として活動いただきます。」と記されていた。
我が社の所在地は富士見町で、私個人の住民票は、まだ「川崎市」にある。
だが「市外の法人・個人」にも門戸を開放しているようなので、そのまま個人登録。
そして、先日、その登録証と仮面の女神さまのピンバッジが届いたのだ。
申し込みの段階では、まだ具体的な活動のプランはなく、とりあえず当『八ヶ岳稿房』にロゴマークを掲載しようと考えていた。
だが、申し込みの後に、人類学者 中沢新一氏と音楽家 坂本龍一氏の共著「縄文聖地巡礼」の第1章「諏訪」を読み返した。
対談式の内容も興味深いのだが、何よりも「縄文聖地巡礼」という言葉の響きにグッときた。
そうだ! 【縄文土偶探訪記(https://triglav-research.com/?page_id=20285)】、【三十三番土偶札所巡り(https://triglav-research.com/?page_id=28440)】に続く、トリグラフ縄文シリーズ第3弾は【八ヶ岳縄文聖地巡礼】としよう。
こうして、我が社の With COVID-19時代に向けての「真冬の種蒔き」のひとつが決まった。
実は「諏訪」と「縄文」以外に、もうひとつ浮かび上がったキーワードがあるのだ..
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