我が社の年内の対面活動は明後日の23日を最終日とし、その後は八ヶ岳オフィスでのデスクワークとZOOMでのビデオ対応とする予定だ。そのため今週前半は、東京での仕事に専念することになる。
今日も朝から予定がギッシリ。東京のオフィス街は閑散として、ピリピリとした緊張感のようなものが漂っているのかなと予想していたのだが、全然そんな気配は感じられなかった。
マスクと手洗い消毒ジェルを除けば、まるでCOVID-19前の世界に戻ったかのようだった。「コロナの日常化か…」ふと、そんな言葉が頭に浮かんだ。
午後4時半過ぎに仕事が一段落し、私の会社とは別に非常勤役員を務めている会社の六本木のオフィスビルの長~いエスカレーターをゆっくりと下った。
このオフィスビルは巨大とも表現できるようなシャトルエレベーターが有名なのだが、私は敢えてエスカレーターを使うことにしている。
理由は、途中で私が働いたこと事のあるいくつかの高層ビルを眺めることが出来るからだ。かつてサラリーマンであった頃のまあ半分位の時代を思い出せるのである。
赤坂パークビル、六本木ヒルズ、アークヒルズとお目当てのビルとその周辺の景色を懐かしむ。城山ヒルズが見えないのは残念だな…
まるで「高層ビルの林」の中をさまよっているような気分だ。
長いエスカレーターの中間地点となるフロアには巨大なクリスマスツリーが存在感を誇示していたが、今年は少し地味な気がした。
その後、地下鉄と小田急線を乗り継いで自宅最寄りの新百合ヶ丘駅に到着。
電車の中で当たり前のように椅子にビッシリと乗客が座っているのに驚く。これじゃあ、食事や会議等の際にソーシャルディスタンスをキープしても意味が無いだろう。
本当に不思議なのだが、SARS-CoV-2の感染者が少ない長野の方が、東京よりもはるかに感染対策が徹底されているように思える。
新百合ヶ丘の駅は、清々しい程に今日もCOVID-19前と変わらない雰囲気だった。こんな状況なのに、川崎市の中でも麻生区は極端に感染者数が少ないのは何故なのだろう?
都道府県別ではなく「市町村区単位」では「男女総合すると日本で最も平均寿命が長い町」らしいのだが、何か特別な理由があるのだろうか?
新百合ヶ丘も今年のイルミネーションはちょっと控え気味だな… なんて事を考えながら、ペデストリアンデッキを歩いた。
八ヶ岳では、ちょうど財産区林の樹間に沈む夕陽を眺めてホッとする時間帯だな。さあて次は「焚き火タイム」って感じだろう。
高層ビルの林やイルミネーションの虚飾には決して癒されることのない私がそこにいた。