朝の新聞チェックとマシンウォーキングを終えて、書斎のデスクで今日の仕事の段取りを組もうとした。ふと窓の外を見ると樹間に「朝の月」が浮かんでいた。八ヶ岳ブルーの空を背景に透明感の漂う美しさだ。
ええっと、朝の月の事を何て言うんだっけかな? 思い出せないな… 来年還暦を迎える私は、最近、記憶力の低下を実感する事が多い。
特に顕著なのが、決算分析の際のデータ入力時だ。若い頃は、銀行バランスシートの兆の単位(13桁)はなんの苦もなく一度に入力できたのだが、最近は2回に分けないと無理だ。
億の単位(9桁)も怪しくなってきており、数年後には百万(6桁)の世界かなと覚悟を決めている。
幸い、今年も人間ドックの脳機能検査は30歳代前半をキープできたのだが、昨年の検査よりはスピードが落ちていた。
そんなわけで、脳機能全般の低下を防ぐために、人の名前等、何か思い出せない時はすぐに調べずに、記憶の扉をあちこち開いてみる事にしている。
朝の月… 何か「お菓子」に関連付けて覚えていたはずだが。「萩の月」ではストレート過ぎるよな。
2分18秒程、連想ゲームを続けたら、あるお菓子の名前が閃いた。そうだ「ありあけのハーバー」で「有明の月」だ! すぐにネットで検索したら正解だった。
気分がよいので庭に出て、「有明の月」をじっくりと鑑賞する事にした。
オフィスのドアを開くと、ちょうど正面に樹間に上る朝陽が見えた。これは朝の月の呼び名を思い出せた事に対するご褒美だな。
それにしても今日の「有明の月」は美しい。手にしたGalaxy Note 20 Ultraで写真撮影。そう言えば、デジタルズーム機能が50倍にアップしたんだったな…
前機種 Galaxy Note 9もカメラ性能は秀逸だったが、それでもズームは光学2倍、デジタルズームは10倍止まり。
これに対して、現在のパートナー Galaxy Note 20 Ultraは、光学5倍 デジタルズーム50倍(光学併用)に大幅向上したのである。野鳥観察も趣味の私にとって、この機能アップは本当に嬉しかった。
枕木テラスに直立して両手に Galaxy Note 20 Ultraを持ってデジタルズームを35倍に設定し撮影。すっ、凄いな。こんなに綺麗に写るんだ。
さらに最高倍率50倍で撮影。オイオイ、クレーターまでリアルに見えるぞ。これじゃあもう、デジカメの出番はないな…
「有明の月」の美しさに魅了されると同時に、スマホの機能進化に感動した「八ヶ岳の冬の朝」だった。