「おそうじくん」「おそうじちゃん」が大活躍!—森での暮らしの新たな作法

私は、新しい分野のデジガジェや家電の類については、何でも結構早めに飛びつく性格なのだが、珍しく出遅れてしまったモノがあった。所謂「ロボット掃除機」である。

出遅れた理由は簡単だ。ロボット掃除機が市場に出回り始めたかなり早い時点で、この分野のパイオニアである「I社」以外の中途半端な製品をおまけか何かで手に入れたのだが、その機種がまったく役に立たなかったのである。それがトラウマとなってしまい、これまで新機種の購入に躊躇していた。

私個人も会社も決済のメインカードはDinersで、ショッピング以外にも公共料金、保険料、定期契約サービス等々、可能なものはすべて「Diners支払いのANAマイレージ寄せ」をしている。

溜まったマイルを使って、これまで年1回の「ビジネスクラスでの役員慰安旅行(昨年はロサンゼルス)」を楽しんできたのだが、今年はCOVID-19パンデミックの影響で役員慰安旅行は中止となった。

年2万マイルまではEdyや楽天ポイント等と同率(=2万円)交換できるので、この予算の範囲内で「お掃除ロボット再チャレンジ」をしてみようと思ったのが9月中旬であった。

だが、Amazonで有名なI社の製品価格を調べると、下位機でも35,000円位していて残念ながら予算オーバー(まだ思ったより高いな…)。

そもそもロボット掃除機の機種選定に際しては、掃除完了後の自動充電やモップでの水拭き等々、現在では当たり前の機能に加え、①AlexaちゃんやGoogle嬢との連携が可能(IoT化)②ウォーキングマシン、テレビ台等、高さが低い隙間も自在に掃除してくれる事、という絶対に譲れない条件があった。

予算2万円以下で、スマートスピーカーと連携でき、低い隙間もOKなんて都合の良い製品があるのかな?と思いつつ、商品を検索したら見事にある機種がヒットしたのですぐに購入。

ECOVACS社のDEEBOT OZMO Slim11である。私が最初に購入した時(9月中旬)の価格は16,000円弱(税込み)だったので、予算は余裕でクリア。さらに、製品の高さはわずか57mmで、狭い空間の掃除には抜群に強いとの説明があった。

こちらが、ECOVACS社のDEEBOT OZMO Slim11という機種。高さ(厚さ)57mmというのが最大の魅力。最初のまったく使い物にならなかったロボット掃除機の厚さの3分の2以下だと思う。

ECOVACSという会社の事は知らなかったが、調べると中国のロボットメーカーでロボット掃除機では世界シェア第2位と書かれていた。実は「本当かな?」と思ったのだが、兎に角、製品の高さ57mmというのが魅力だった。

それに16,000円を割るような値段なのだから、十分に使えなくても諦めがつくよな…  なんて感じに過度の期待は抱かずに、9月の半ばからオフィスのお掃除担当として稼働。

これがまあ「驚く程の大当たり!」だったのだ。ゴミの吸引力は予想を上回る強さだし、テレビ台やウォーキングマシンの下など狭い空間にどんどん潜り込んでいく(むしろ狭い空間が好きなように思える)。

おそうじくんにオフィス1階とロフトの掃除を1回ずつお願いしたらこんなにゴミを吸引してくれた。唐松の葉が圧倒的に多く、自分でも気が付かないうちに唐松の葉を持ち込んでしまっている事に気が付く。

ロフトに置けば階下に落ちる事もなく器用に掃除をしてくれる。そして掃除が終わると「あ~あ、疲れたな…」って感じで自分で充電台に戻って行くのである。

Alexa経由の音声指示にもしっかり従ってくれるし、専用アプリでどこにいても掃除の指示や状況のモニタリングも可能なのだ。「凄いぞ DEEBOT!」というのが私の正直な感想だった。

その「優秀さ」に社主さま(家内)も感心したようで「八ヶ岳の本宅の方にも同じのが欲しいわ。」とのご要望があった。価格は14,540円(税込み)とさらに魅力的になっていたので、10月中旬にもう1台を追加購入。

現在では、オフィスの1号機を「おそうじくん」、本宅の2号機を「おそうじちゃん」と名付けて、私と社主さま2人がそれぞれのスマホから彼らにお掃除を頼んでいるのだ。2台とも、トラブルは今のところまったく無し。

「新百合ヶ丘の自宅からEcho(Alexa)ちゃんに声掛けし、八ヶ岳オフィスのおそうじくん稼働開始。ちゃんと働いているかをGalaxy Note 20 Ultraでチェックして、画面をビデオキャプチャ。コメントを指で書き込む。」なんて事がいとも簡単に出来るようになったのだ。↓

最近呟く事が増えてきた「しかしまあ、便利な時代になったモノだ…」というフレーズを思わず発してしまった。

IoT化を進めて、ロボットやAIに可能な事は極力任せて、人は自分のやりたい事や好きな事にこれまで以上に時間を割き、情熱を注ぐ。

これからの「森での暮らしの作法」のひとつの「在り方」かもしれない。