『三十三番土偶札所巡り』—26番「明神原の土偶」・27番「中道の香炉形土器」

偶然に始めた「三十三番土偶札所巡り」だが「短期決戦」と決めた以上は、対応は至ってシンプル! 無駄のない巡礼日程をしっかりと組んで、ひらすら「御朱印」を集めればよいだけの事だ。

【縄文土偶探訪記】の時のような事前調査や事後の勉強・資料整理等はまったく不要。もう「縄文の学び」は十二分に済ませてある。

考古博物館への行程でドライブを楽しむなんて面倒な事も考えないし、巡礼の際も「私と私の家族が、With COVID-19時代に上手く適合できますように!」とだけ簡潔で控えめなお祈りをする事に決めた。
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6月5日「短期決戦3日目」の最初の巡礼先は長和町の「原始・古代ロマン体験館」だ。【縄文土偶探訪記】で日本中の土偶さん展示博物館を調べたつもりだった私が、その名前すら知らなかった「希少な先」である。どうやら専用HP等を開設していないようなので(https://jomon.co/point/detail/60/)、穴場的存在と思われた。

体験館の開館は午前9時。その数分前に駐車場着。開館と同時に入館。こちらは検温無しで、定番のCOVID-19対応の入館リストに必要事項を記入し、入館料200円を支払う。

長和町「原始・古代ロマン体験館」は最近流行の廃校施設の有効活用だった。

職員さんは女性が2名。「ご朱印お願い致します。」と伝えると、「あらっ、ご朱印の方が来ちゃった。どうしましょう。まだ練習できてないのよ…」みたいな微笑ましい反応。好きだなこういう感じ…

もうこの反応だけで、私が「巡礼&ご朱印 第1号」である事が判明。やったね! これで6館目だ\(^o^)/

「練習だと思って、ノンビリとご記帳して下さい。」と言葉を掛けて、土偶さん巡礼を開始。

この体験館には、26番「明神原の土偶」27番「中道の香炉形土器」が展示されている。私が、これまで聞いた事も(勿論)見た事も無い「レア物」である。

まずは「明神原の土偶」さんにご対面。ふ~ん、お顔はちょっと怖い系だけど、頭部に羽飾り用の穴が開いている。実は「お洒落系」さんなんだ。

26番「明神原の土偶」御朱印
26番「明神原の土偶」Instagram投稿写真
26番「明神原の土偶」実物写真 ちょっと怖いET系のお顔だな…
26番「明神原の土偶」の頭には羽飾りようと思われる穴があった。実はお洒落系なんだ…

続いて、展示室奥の1段高いスペースにある「中道の香炉形土器」の鑑賞に移った。にっこりと微笑む人面付きの愛らしい造形の人面付土器である。

27番「中道の香炉形土器」が展示されていた別スペース
27番「中道の香炉形土器」御朱印
27番「中道の香炉形土器」Instagram投稿写真

見た瞬間、八ヶ岳美術館の31番 「火の神 フゥーちゃん」と並べて展示したら、人気沸騰間違い無しだなと確信。そういうお洒落でお茶目な企画展示展やって欲しいな…

八ヶ岳美術館の31番 「火の神 フゥーちゃん」と並べたら最高だな! 睨めっこがお洒落かも…
27番「中道の香炉形土器」実物 デジカメだったら、スマイルシャッター間違いなく作動するな。

体験館と言うだけあって、メインは縄文土器作りの体験イベントのようだ。考古系の展示物は決して多くはないので15分も要せずに見学を終えた。

受付に戻ると「まだ慣れてないんで、2つ目を押しているところよ~。ちょっと待っててね~。」と明るいお言葉が返ってきた。元々、1館当たり25分の見学予定を組んでいたんで何の問題もない。

意外だったのは手作り感満載の「ミュージアム・ショップ」がとても充実していた事。結局、ご記帳が終わるまで4~5分待ったのだが、グッズを眺めていたらまったく飽きなかった。

縄文時代に関連した紋様を描いた(焼いた)小型のカップが何点か並んでおり、見た瞬間に気に入ってしまった。

八ヶ岳オフィスの土偶さんグッズ収納スペースはもう満杯。入館料無料の考古博物館への「お礼グッズ購入」以外の買い物はしないと決めていたのだが、オフィスの机上でビジネススタンプ等の収納にお洒落と判断。500円とお手頃だったので購入した。

購入した小型カップ。ビジネススタンプにピッタリでした!

カップの支払いを終えると、ちょうどご記帳も完了。職員お二人がわざわざエントランスに出てきて「札所巡りありがとう。またいらっしゃってね~」と送って下さった。なんか「ホッコリ感」があって、とっても癒やされたな… ちなみに、こちらも見学者は私1人の貸し切り状態であった。

D4で駐車場を発ったのは9時21分。さあ次の目的地は、これも初訪問の「星が塔ミュージアム 矢の根や」だ!