こんなご時世に頭が変になったのかと思われるかもしれないが、幸いな事に「仕事がとっても楽しい」。まあ、今に始まった事ではなく「銀行業界の調査・分析」を生業としてからずっと続いている。もう32年目だ…
COVID-19のおかげなのだが、ここ数年、マスコミ等で叩かれ続け、やや元気のなかった(自信喪失気味だった)我が社のお客様である「地方銀行業界」が、地元中小中堅企業の資金繰りや業績が急速に悪化する中で、その重要性や存在感が再認識されつつある。要は「地銀が地元のお客様に頼りにされている」わけだ。
地方銀行業界の業績が極めて厳しい事に変わりはないが、正に「地銀の本懐」とも言い得る時代を迎えつつあるように思う。そんな手応えが実感できるので、さらに仕事が面白くなりそうな予感がする。そして、私のこういった類の「勘」は、はずれた事はない。
我が社のクラウド、テレワーク、ビデオ講演等々への対応は、開業段階から完備してあったのだが、COVID-19自粛社会の到来によって、漸く「凝りに凝った設備の持ち腐れ状態」から脱却できるようになった。そんな事まで合わせて考えると、私にとって「With COVID-19時代」は、決して「悪い世界」ではないように思えてくる。むしろ想定していた時代到来の「切っ掛け」になったと言えるかもしれない。
現在、進めているビジネスの在り方見直しの一環として、会社用のオンライン決済システムを拡充しておこうと決めた。これまで会社の支払い決済は、メインがDiners、サブがVISAのそれぞれ会社用クレジットカードを使い、DinersにSuicaを紐付けして、出先では可能な限りキャッスレス支払いというシンプルな組み合わせで、そのほとんどを対応してきた。
売上(講演・コンサル収入等)については、お客様が銀行中心なので当然ながら銀行口座振込となる(そして、回収不能になるリスクはゼロ)。だが、今後は情報提供の在り方や対象を見直す方向性も検討しているので、決済システムの手段は早めに「多様化」させる事が望ましい。
そんなわけで、とりあえず、会社のPayPalアカウントを開設する事にした。個人用のように簡単に開設可能かと思ったら、会社の場合は「6ヵ月以内に発行された 登記簿謄(抄)本と現在(履歴)事項証明書」が必要である事が判明。
6ヵ月以内発行のモノなど手許には勿論無い。個人であれば、マイナンバーカードを使ってコンビニ端末でほとんどの公的種類が発行できる便利な時代だが、法人については「長野地方法務局 諏訪支局(上諏訪駅のすぐ近く)」で発行してもらうしかない。
先延ばしは大嫌いなので、昨日の午前中に諏訪に行く事に決めた。そうだ! 三十三番土偶札所巡りは「諏訪周辺」にもいくつかあったよな? ついでだから回ってしまおうと思い付いた。
早速、ご朱印帖付属の土偶札所巡りマップを確認。予想していたよりも候補先数が多い。「諏訪市博物館」は当然ながら、「市立岡谷考古美術館」も近い。さらには、「星ヶ塔ミュージアム矢の根や」なる未探訪の博物館が諏訪湖周辺にあった。よし、法務局に行くついでに、この3館を巡礼するぞと決めた。
あれっ? 3館とはちょっと離れているがもう1館「原始古代ロマン体験館」というこれまで聞いた事もない施設もあるぞ。ついでにここも巡礼してしまおう!! 決断は「閃き」と「迅速」がモットーなのである。
一方、具体的実行プランは「綿密」に組むのが仕来りだ。Googleマップで、まずは三十三番土偶札所巡り4館を巡礼した後に法務局を訪れるルートを検索してみた。ルートの途中に法務局を訪れた方が無駄はなさそうだったが、午前中を目途に4館を一気に回ってしまうルートを設定。移動距離122km、所要時間は2時間51分と表示された。
1館辺り25分の見学時間と法務局の手続で15分と想定すると約4時間半の旅だ。本来昨日の午前中は、8日〆切の金融誌の原稿を執筆する予定だった。この予定時間は潰れてしまうな… まあ、イイか! 元々、この週末(土日)は、仕事はしない予定だったので、土曜日(今日)の午前中を原稿書きに充てよう。
三十三番土偶札所巡りを、With COVID-19時代移行のための「巡礼儀式」と考えれば、ダラダラ時間を費やすより一気呵成に回ってしまう方が私の性に合っている。
それに、全国のSARS-CoV-2感染状況如何では、国や地方自治体の判断など待たずに、また我が社(家)独自の非常事態宣言を発令するつもりでいる。当面の間は何事も「短期決戦」が基本だな!
こうして私は午前8時ちょうどにオフィスを発った。最初の目的地は長和町の 「原始古代ロマン体験館」である! 詳細については「個別巡礼篇」で記す事としよう!