昨晩の内に雨が降ったようで、午前6時過ぎに目覚めるとウッドデッキがしっとりと濡れていた。
今回の山籠もり期間中は、24日夜の霙(みぞれ)以降、ほとんどが快晴だったので、芽吹き始めた草木には慈雨である。気のせいか白樺が一気に芽吹き始めたような気がする。
午前中は雨模様になる事を予想していたのだが、薄曇り状態で結局雨は降らなかった。朝のウォーキングもいつも通りに終えて、その後は軽い庭仕事や作業をして過ごした。
午後になると快晴とまでは言えないものの再び青空が広がり始めた。午後3時過ぎに枕木テラスに出ると、ソメイヨシノの花びらがヒラヒラと舞い始めていた。今日かなと予想していたのだが、結局、昨日が満開(8分咲き)だったんだな…
4月30日の「私的開花宣言」からまだ5日目である。昨年の散り始めは9日目位だったので、随分と早い「散り始め」だ。ソメイヨシノは、何故今年は散り急ぐのだろうか?
2004年の冬に1.5m程の高さに育った主幹の根元を、鹿に完膚なきまでに囓り取られてしまったために、根元から複雑に枝分かれして育った我が家の「異形のソメイヨシノ」(https://triglav-research.com/?p=21371)。
ここ1~2年でさらに複雑に枝を伸ばし、今年も八ヶ岳滞在中の私と社主さまを魅了した。2001年9月、樹高30cm程で植樹した苗木がよくぞここまで立派に育ってくれたものだ。
メインウッドデッキに置いたガーデンベッドは、ソメイヨシノの艶やかさを鑑賞する最高のポジションだ。オフィスからBOSEのSoundLink Revolve を持ち出して、Galaxy Note 9にBluetooth接続。
平原綾香さまの名曲「ソメイヨシノ」をリピート再生しながら、最近、Kindleで追加購入した「ウォールデン 森の生活」の「小学館版」を1時間程読む。正に「至福の時」だ。
午後6時過ぎに再びソメイヨシノを愛でに行く。夕陽に照らされた桜は妖艶さを増す。
南アルプスの山々に沈まんとする夕陽が、今日はひときわ美しい。
これからの時代、日々の些細な出来事に喜びを感じ、自然を愛でつつ、慎ましく生きていく事が求められるのだろう…