涸れ沢を歩き、タケニグサ殲滅戦の構想を練る…

今日の八ヶ岳は、まるで「真夏のような暑さ」だった。全国の気温で上位6位までが長野県の観測点であったと言うのだから「異常」である。

生憎、トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所の屋外観測計がちょうどバッテリー切れになっており、昨日からの気象観測データが記録されていなかった。だが、富士見高原標高1,300mの地でもおそらくは28℃位になったのではないかと思う。

どれだけ暑くても「極力、人(他人)と会わない」という山籠もり生活の大原則に変わりはない。「特例日」となった昨日から、今日はウォーキング以外では敷地内から外に出ないという「通常モード」に回帰。

但し、ウォーキングの時間帯とコースがいつもとは異なった。ウォーキング開始は午後4時半。八ヶ岳林間の上り坂を10分程歩いたところで、急に涸れ沢(フウキ沢)に沿って財産区林の中を歩いてみたくなった。

理由はふたつ。ひとつは、この時期以外では、財産区林の中を歩くのは容易でない事。ふたつ目は、我が天敵「タケニグサ」の侵食領域の確認である。

勿論、財産区林の中には遊歩道など無いので、涸れ沢の蛇行状況を確認しつつ、足場の悪い林の中をゆっくりと歩いた。

フウキ沢に水が流れるのは、大雨の時、年に数回有るか無いか程度。いつもは岩で川筋がなんとか確認できる「涸れ沢」である。

途中、進路を妨げるような大きな倒木が2本あったり、至るところでシダの芽や自生のスミレの可憐な紫の花を目にするなど、財産区林の息吹を感じる事が出来た。

1本目の倒木は赤松だった。根元から倒れており、強風の凄まじさを実感。
最初は「カタクリ」かと思ったが、よく観察してみると「自生(野生)のスミレ」だった。財産区林の至る所で咲いていた。
シダも凄い勢いで新芽を出し始めている。スミレ以上に存在感を誇示していた。
涸れ沢に沿ってさらに歩くと、行く手を阻む2本目の倒木を発見。珍しく「唐松」の倒木だった。

懸念していたタケニグサの侵食領域は予想していた以上に限定されていた。結局、「主戦場」は我が家の敷地に隣接した財産区林なのだ。

我が家の敷地に近付くに連れ「タケニグサ」の枯れて倒れた茎が目立ち始めた。今年はどう戦うべきか…

今回の山籠もり期間中に「先制攻撃」を実施しようかな? それとも「新芽の殲滅戦」まで待つか。

理想の勝利は、敵(鹿)と敵(タケニグサ)が勝手に戦って共倒れしてくれる事だ。タケニグサは、アルカロイドを含む毒草であり、人間が誤って食べると眠くなり(酔ったような症状にもなるとの事)、呼吸マヒを起こす恐れがあるそうだ。

鹿軍団が誤ってタケニグサを食して「集団食中毒(酔っ払い状態)」になって、我が家の敷地に近付かなくなれば助かるんだが… なんて事を考えていたら、我が家の敷地に到着。

歩行距離は700~800m程度、時間にして25分程であったが、有益な時間であった。八ヶ岳滞在中は「気付きと思索の連続」となる。

さて、真夏のような陽気の到来で、我が家の「異形のソメイヨシノ」の開花は一気に進んだ。毎日観察していた蕾も4輪すべてが完全開花し、全体でも早7分咲きといった風情である。

毎日観測していた蕾が、やっと4輪すべてが開花。
真夏のような陽気のせいか、我が家の異形のソメイヨシノの開花が一気に進んだ!
今日で7分咲きといったところだろう!

2~3日後には満開であろう。「お花見の宴」を楽しむ事としようかな…