対COVID-19 防疫戦線 — 我が社(家)の対応もセカンド・フェーズへ

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)による感染症の名称が「COVID-19」に決定し、今日で早6日目。不思議なもので感染症の固有名詞が決まると、脅威のレベルが1段階アップしたように感じるのは私だけだろうか?

我が社(家)は、幸い、マスク、使い捨て手袋、手洗い除菌ジェルの購入に、比較的早い段階で動いたので(https://triglav-research.com/?p=26552)、マスク不足等であたふたするような事態には陥っていない。

会社として「リスク管理マニュアル」を厳格に規定するまではしていないが、自然災害等のリスクに関しては、私(代表取締役)が徹底的な情報収集と分析を担当し、その結果、必要と判断した物資の確保や備蓄については、社主さま(家内)が迅速に対応する役割分担のシステムが構築できている。今回のように、私が直接マスクの購入に動くようなケースは稀である。

さて、この週末は「銀行関連の仕事はしない」と決めた私は、今日は昼過ぎから、内閣官房のHPに掲載されている「新型インフルエンザ等対策政府行動計画等」を細かくチェックした。ちなみに、COVID-19に関連した政府や厚生労働省からの公開情報には日々、しっかりと目を通している。

政府や厚生労働省、関連地方自治体からは毎日のようにCOVID-19に関連したかなりの量の情報が公表されている。マスコミのフィルターを通さずに、しっかりとこれら情報を直接チェックすべきだ!

COVID-19に対して、政府の対応を批判する意見が多いように感じるが、私は個人的には「今回はよく頑張っている(現在の法整備や各種規定の中で出来る事はしっかりとやっている)」なと(珍しく)評価している。

「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」等にわざわざ目を通したのは、COVID-19のパンデミックが起こった場合(もう起こったと言うべきかな?)にどんな事態を想定すべきか、政府からどのような対応措置が打ち出されるかを事前にしっかり把握しておくためである。

各種の「対策ガイドライン」以上に参考になったのが、2013年6月7日に公表された「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」だった。政府が想定する「最悪シナリオ(所謂、被害想定)」の定量的前提が示されており、これから起こるであろう事の目安になるからだ。

具体的には、①発病率 全人口の約25% ②医療機関受診患者数 1,300万人~2,500万人 ③死亡者数 17万人~64万人 ④従業員の欠勤最大40%(ピーク時の約2週間)とされていた。

もっともこれは、毒性の強い「新型インフルエンザ」のパンデミックを想定したもので、COVID-19にはそのままには当てはまらないのだが、「想定する最も厳しい致死率は2%」とされており、これについてはCOVID-19とあまり差はなさそうだ。

政府を中心とした新型インフルエンザ等、新型ウィルスへの対応策は「海外発生期」⇒「国内発生期」⇒「国内感染期」⇒「小康期」の4フェーズで構成されるのだが、私見ではあるが、現況は「国内発生期」から「国内感染期」へ移行するか否かの端境期にあるように思える。

「国内感染期」の最悪期には、国内物流網の麻痺による生活物資の不足等も想定する必要がある。そこで、社主さまには自然災害に備えた食料品・生活必需品の備蓄を「パニック買い」が起こる前にもっと厚めにしようと指示。

何をどれだけ買い増すかは、我が社の社主さまに一任すれば、あとは過不足のない対応をしてくれるので安心だ。私は「作戦指示」をするだけの気楽な立場である。

こうして、我が社(家)の「対COVID-19 防疫戦線」は、本日2月16日をもって「国内感染期を想定した第2フェーズ」へと移行した。

何でも動きの早い社主さまは、朝から動き出して、日持ちの良さそうな食料品を色々と買い込んで来て、同時に、既にある備蓄品の日付確認等を始めた。

本当に感心したのは「携帯可能なアルコール除菌ジェル」をどっさりと調達してきた事である。私が「携帯できる手洗いジェルがあると便利だな..」と呟いていたのをしっかりと聞いていたらしい。

社主さまは、私からの「食料備蓄拡大」の指示を受けて朝から買い出しに出掛けた。そこで購入した「携帯用除菌ジェル」。25本パッケージで、最初は駄菓子屋で何かお菓子を買ってきたのかと思った。

「パニック買い(買い占め)」や「通常価格とかけ離れた価格での購入」はみっともない(お洒落じゃない)から「厳禁」というのが、私からのいつもの指示だった。

「携帯用手洗いジェル」と聞いた瞬間に「コストコのBESPRIT除菌ジェル」が頭に閃き、自宅近くのコストコのアウトレットに向かったそうだ。アウトレット料金(30mlが25本入りで1,980円)で普通に売られていたとの事で数パッケージを購入。

アウトレット価格は1980円。「便乗値上げ品」は絶対に買うな(品性のない人間に協力するな!)という指示を徹底している。調べてみたら、本当に通常価格よりも安かった。こんなのがまだ普通に売っているなんて驚きである!

私用にと「出張や東京での仕事の際に常に持ち歩いてね!」といって、25本入りを丸々1パック渡してくれた。どうやら「化粧用ジェル」と勘違いされて、全国的に除菌ジェルの在庫が払拭するような状況の中でしっかりと(奇跡的にかな?)売れ残っていたらしい。

どうも化粧品ぽいので不安に思って、私も確認してみたのだが「エタノール含有の除菌ジェル」であり、価格はむしろ通常商品よりも安くて驚いた(アウトレット購入だから当たり前か…)。

商品を取り出してみると、どうも「化粧用ジェル」っぽかった。だからまだ普通に売っているんだな… 私も確認したのだが、ちゃんとした「エタノール系除菌ジェル」だった。携帯するにはちょうど良い大きさだ。
なんと「携帯用シリコン製ホルダー」まで付属していた。携帯用ジェルを早速ビジネス用のすべての鞄に取り付けた。縄文の女神さまのお守りと一緒に私を守ってくれるに違いない! 見映えは、当面、気にしない事にしよう。

改めて我が社の社主さまの「行動の迅速さと機転が利く」事に感動した。やはり「理屈倒れの代表取締役(夫)」にとって「宝」と言える心強い存在なのだ!