昨日と今日が今回の講演週を締め括る中国トリップ。
1日目に松江で講演し、2日目の予定の関係でその日の内に岡山に移動して宿泊となった。
通常であれば空路で出雲空港か米子空港入りとなるのだが、そうなると往復で4回、かなりの時間、空港バスを利用せねばならない。
COVID-19が終息するまでは、極力、バス移動と満員電車は避けると決めているので、新幹線とローカル特急での移動手段を選択した。「こばち〜」とはそういうものである。
これまで何回も特急「やくも」での松江〜岡山間の移動は経験しているのだが、何故かほとんどが夜の移動で、中国山脈の分水嶺越えを実感したことはなかった。
今回は日中の移動なので、分水嶺を越えて川の流れが実際に変わるところを見るのをとても楽しみにしていたのだ。
12時4分発のやくも11号に乗車。眠ってしまうことのないように『分水嶺越え』は午後1時半過ぎになることを事前調査済み。
やくも社内でiPad Proで資料整理をしていたらあっという間に時間が過ぎて、1時32分頃に社内アナウンスで分水嶺に係る説明が流れた。
ここで初めて気が付いた。えっ、分水嶺って岡山県と鳥取県の県境のトンネルなの? じゃあ写真撮れないじゃん。これまでの乗車では、解説を聞き流していたようだ。
何の根拠もなく、峠の頂点みたいなのがあり、それを境に反対方向に流れ落ちる滝みたいな壮大な光景を勝手にイメージしていたのだが… よく考えたらそんなのあるはずない。
結局、念願の特急やくもでの日中分水嶺越えとなったのだが、見事に期待外れの体験となってしまった。
写真も地味だな〜 思わず溜息。川も思ったより美しくないし…
松江には午後2時42分に定刻通り着。日本全国の講演先で決めてある「お気に入りの喫茶店」のひとつでケーキセットを注文し、3時半に講演先の銀行本店入り。
変わろうと動き始めた銀行の「熱」のようなものを心地よく感じながら5時半に無事に講演終了。
驚いたことに、外は吹雪のような天候になっていた。銀行の方が飛行機も電車も遅延や場合によっては運休もあり得ると心配して、運行状況を調べてくれた。
案の定、やくもは20分程度の遅延で運行中との事。参ったな〜と思ったら、銀行の方が「遅延のおかげで1本早いやくもに乗車出来ますよ。天候考えたら、こちらに乗車するのが良いですよ。」とアドバイスしてくれた。
これって、参ったな〜ではなくて、ラッキーっていう事? 結局、予定よりも40分近くも早く、やくもで岡山に向かうことが出来た。
午後9時前には無事にホテルにチェックイン。新幹線とローカル特急での1日の移動時間は約8時間30分に達した。
しかしまあ、相変わらず「旅芸人」のような日々だな…