昨日は新百合ヶ丘の自宅にもわずかではあるが雪が舞った。もしかすると、八ヶ岳は15cm位は積もっただろうか?
不安感77%、期待感23%って感じで、今朝9時半前に、自宅書斎でGalaxy Note 9越しに八ヶ岳の様子をチェック。
何だ、どう見ても積雪8~9cm程度だな。大したことないな。やっぱりホッとした。
午前11時過ぎにもう一度チェックすると雪はもう、どんどん解け始めていた。テラスに置いたガーデンファニチャー類の上に積もった雪は5cmもなさそうだ。
でも、昔の雪は、本当に凄かったんだよな… ん?「昔」って表現は、ちょっと大袈裟かな?
1998年秋、ロンドン出張の帰りの飛行機で読んだ荒川じんぺいさんの「週末は森に棲んで」に影響を受け、出張後、すぐに「八ヶ岳西麓」に第2の拠点探しを開始した(https://triglav-research.com/?p=15394)。
当時はまだ36歳。新百合ヶ丘の自宅を新築して、わずか3年後の事だった。周囲から見ると「無謀」としか思えない行動に映ったかもしれないが、自分では、やがて日本人は「会社に縛られない(依存しない)自立した働き方の時代」が来ると確信していた。
調査・分析を生業とする身なので当然ではあるが、昨今の『働き方改革』なんて世の中の動きを見ていると、私の予想通りに社会が変わってきているのを実感する。そう、「アナリスト」と言う仕事の本質は「先を読む事」にあるのだ!
現在の八ヶ岳本宅の購入を決めたのが、2000年春。夏頃から八ヶ岳デュアルライフの試験運転を開始し、敷地内の整備やログハウスのリフォームを終えて、本格的な「隔週末八ヶ岳ライフ」を開始したのが2000年冬だった。その後、そんなデュアルライフ初期型スタイルが、会社開業の2013年まで13年間続いた。
気が付けば、今年で「八ヶ岳の冬」は早20回目になる。ちょっと「昔」を懐かしく思い、これまで八ヶ岳ライフで撮影してきた膨大なデジタル写真をサラッと眺めてみた。
2000年代前半は、兎に角、「雪に埋もれた」写真が多い。最初に迎えた冬に、いきなり「積雪量50cm以上」という洗礼を受けたので、それが「八ヶ岳の冬」なのだと思い込んでしまった。
愛車を敷地内に駐車するために、枕木の駐車場やテラスを「雪掻き」するなんてのは当たり前だったのだが、思えばここ数年は、まったくやった記憶がない。
息子達がメインウッドデッキの上に「かまくら」を作った写真が何枚も(そして何年も)あった。最近の積雪量で「かまくら」なんて難しいし、作ってもすぐに解けてしまうだろう。
雪は滅多に降らないが、一度降ったら猛烈に寒いので解けない。そんな感じで2年程、12月下旬~3月初旬は「雪に埋もれる生活」を送り、漸く雪にも慣れてきた時に襲ってきたのが、2003年4月の「春の雪」だった。
重い重い雪で、シンボルツリーのウラジロモミの枝が垂れ下がって、すべて折れてしまうのではないかと心配した。忘れられない大雪である。
2000年代の後半になるに連れて積雪量が30cmを超えるような写真は貴重な存在となって行く。2010年代を迎え、愛車がランクル100からD4に変わった以降は、もう「大雪」と呼べるような八ヶ岳滞在中の写真は、ほとんど見当たらない。積雪はあっても20cm程度、30cmを超えたのは数回かな?
唯一の例外が、2014年2月14日からの「豪雪」である。あの日、私は東北出張で青森にいた。出張を終えて自宅に戻ると、同じ別荘街区の住人の方から電話をいただき「1mを超すような積雪なので当分は富士見高原界隈には近寄らない方がよい(そもそも近付けない)」とのありがたい情報をいただいた。
結局、豪雪から2週間後の2月28日に八ヶ岳を訪れたのだが、その時点でも枕木テラスの上の積雪量は60cm以上だった。2月14日から15日に掛けての雪の凄まじさを思い知った。
だが、セルフビルド完工から2ヵ月も経過していないオフィスに何のトラブルも発生していなかった。それが、嬉しくて嬉しくて、思わず「よく頑張ったぞ~」と叫んでしまったのを、まるで昨日の事のように記憶している。
こんな風に振り返ってみると、私の八ヶ岳ライフにおいて「雪」というのは「大切な思い出」である事がわかる。と同時に、わずか5~6年前までは、八ヶ岳ライフは「行ってみないとわからない」状況であった事に気が付いた。
現在では、出先から頻繁にスマホでカメラ映像をチェックしている。オフィス内の室温、湿度、静けさ、空気清浄度等々もリアルタイムでモニターできる。温風ヒーターによる室温のコントロールもある程度は可能である。
IoTで本当に便利な世の中になったものだ!