昨日は、この時期の八ヶ岳にしては珍しく、終日雨。敷地内に残っていた雪も昼過ぎには、雨に打たれて完全に解けてしまった。まだ油断は禁物だが、これで「2年連続の雪掻きなし」で冬を乗り切れる公算が大である。
それにしても、2014年2月の大積雪という例外を除けば、年々、降雪量が減ってきているように思える。ただの「思い込み」ではないことを確認するために、昨晩は「八ヶ岳の四季」を記録した膨大な数のデジタル写真を久し振りに見返してみた。
降雪量を確認するには、同じアングルで敷地内を撮影した写真を比較するのが一番だが、2000年の本宅購入当初はログハウスがポツンと1棟建っているだけである。その後、枕木の駐車場やスロープを手始めに、テラス、ウッドデッキ、オフィスと次々にセルフビルドし、さらに土地も2回追加購入したので、私が予想していた以上に敷地内の様子は大きく変貌していた。そもそも現在のお気に入り撮影スポットである「庭」は、本宅購入当初は雑草・雑木が繁る荒れ地状態だったので写真など無い。
「どうも降雪量の違いがピンとくる写真は無いな…」なんて考えながら2001年の写真フォルダをクリックした。すると、いきなりとんでもない写真が現れて、飲んでいた珈琲を思わず吹き出しそうになった。「PAJEROが雪に埋もれている。と言うより、押し潰されているぞ!」
本宅購入時の愛車であった赤いPAJEROの様子を撮影した写真は、衝撃的だった。そう言えばこの時は、道までPAJEROを動かすために雪掻きで死ぬような思いをしたんだっけ。プロパティを確認すると「2001年1月21日」の早朝撮影となっていた。だとすると、八ヶ岳本宅購入後「初めて迎えた冬の雪」である。
千葉県最南端の本州で最も暖かい町で生まれ育った私は「雪の中の生活」にはまったく無縁だった。おそらく、この時の体験が切っ掛けで「車は兎に角、タフで強い車。エアサス装備で車高調整が可能な4WDじゃなきゃ駄目」という固定観念が形成されたのだろう。赤いPAJEROは、車高調整機能が無かったのである…
その年の夏、初回車検の到来前に、PAJEROを手放して、Land Cruiser 100(LC100)に乗り換えた。LC100と雪を撮影した写真はウンザリする程沢山あった。その中から、雪の凄まじさが最も伝わってくる2枚を選んでみた。2003年4月5日に降った「春の遅い雪」である。
確かこの時は50cm近くまで積もったように思う。湿った重い雪で雪掻きに苦労した記憶が残っている。
現在の Land Rover Discovery 4(D4)に乗り換えたのは2010年。撮影した写真の枚数そのものは2000年の頃に比べると年間で5~6倍に増えているのだが、雪景色の写真は見事な位に減っている。
特に、D4が雪に埋もれているような写真はほとんど無い。2014年2月の「大雪」の際には、そもそも八ヶ岳に近づけるような状況ではなかったので、残念ながらD4と豪雪の写真は撮影できていない。漸く見つけたのが、2016年11月24日の写真だ。
前日23日までは、青空が広がり、敷地内に雪は皆無。翌朝目覚めると、周囲は雪原状態で本当に驚いた(八ヶ岳オフィス八景:https://triglav-research.com/?p=15941)。だが、この程度の積雪量ならD4の走行には何の問題もないので、結局、雪掻きはしなかった。
D4に関しては、雪に埋もれていると言うよりは、解けた雪が車体から滴り、それが氷柱になったような「凍った写真」ばかりが目立つ。
こんな具合に、愛車と雪(冬)の写真を時系列で観察すると「八ヶ岳は雪は減ったが、さらに寒くなっている」んだなと実感。八ヶ岳の自然環境もこの18年間で着実に変わっているのだ。
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