2週間ぶりに八ヶ岳で朝を迎えた。当たり前であるが、川崎自宅や出張先からカメラ越しで眺める八ヶ岳オフィス周辺の雰囲気と、肌で感じる気配はまったくの別物だ。
いつもよりノンビリと午前11時過ぎから敷地内の散策を開始。今日も素晴らしい「八ヶ岳ブルー」の空が広がっている。
庭を散策中に猟銃の音が何回か鳴り響いた。おそらく「鹿の駆除」を行っているのだろう。庭の雪はもう半分解けており、お気に入りの「庭の縁台」には優しい陽射しが降り注いでいる。
ツリーハウスの建設予定地に立って、空を見上げる。「どの木を使って支柱にしようか?」—ちょっと気が早いがそんな事を考えた。
隣地との境界に沿って歩く。前回滞在時には、雪に埋もれていた「馬酔木(アセビ)」が姿を現していた。さすが「寒冷地」に強いと言われるだけの事はある。雪の中でもしっかりと葉を付けている。
雪解けの最も早い場所に植えた「屋久島馬酔木」はどんな様子だろうか? オフィス裏手に歩を進めた。こちらの馬酔木はさらに元気だ。昨春植えた時よりも随分と大きくなっている。
これだけ葉を付けているのに、どの馬酔木も鹿の食害はまったくない。ブッドレアと並んで「鹿に強い」樹木という評判は伊達ではなさそうだ。「馬が酔う木」は「鹿が嫌う木」でもあるんだな…
敷地内をぐるっと回って散策は完了。その後、オフィスのウッドデッキの手摺りに腰掛けた。陽当たり良好な事を確認の上で作ったデッキなので、当然ながら雪はとっくに解けている。もう地下室からガーデンベッドやテーブルを持って来ようかと思案。まだちょっと早いだろうと思い留まった。
ウッドデッキの床面の地面からの距離は約2.6m。おそらく「西郷どんの樹上の縁台(https://triglav-research.com/?p=20768)」と同じ位の高さだろう。デッキに直接腰掛けて、手摺りに寄りかかる。
ガーデンベッドに寝転がる時とは違う光景が目の前に広がる。これも悪くない。気分はちょっと「大久保正助」だ。
それにしても、敷地内の至る所にほんわかと『春の気配』が漂いつつある。もう雪が降らなければいいな…
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