「新泉社」という出版社からシリーズ『遺跡を学ぶ』という考古学系の本が出版されている。「遺跡には感動がある!」をキーワードにして1遺跡1冊で第一線の研究者が執筆。遺跡発掘の様子とその学問的成果を結構熱く伝えてくれる。
第1ステージが別冊を含めて104冊。現在、第2ステージ(さらに100冊)の発行が続いている。「遺跡」と言っても縄文時代に限定したものではなく、石器時代から江戸時代までカバーしている。縄文関連だけに限定しても、既に30冊以上は発行されているように思う。
今年に入ってから、縄文関連に限定して8冊を購入。既に読み終えた。勿論、縄文関連はすべて読破する計画だ! サイズがA5のソフトカバーで、どれも100ページ弱と薄い。字は大きめで、カラーの写真と図表が盛り沢山。老眼の我が身が、地方出張の飛行機や新幹線の移動中に読む(見る?)には、誠に都合の良い本なのである。
単に遺跡の発掘過程やそこからの出土物等の学問的解説に留まらず、遺跡発掘者の情熱や思いまでを伝えてくれる本も有り、内容も面白い。このシリーズを読み始めたことによって、私の興味対象は「土偶さんオンリー」から「遺跡そのもの」へと拡大した。
元々、地方の考古資料館を探訪時に、時間の許す限り隣接した遺跡も訪問。そのロケーションの素晴らしさに感心することが多かった。【縄文土偶探訪記】では、何回か「神々のおわします地」という表現を用いた記憶がある(例:https://triglav-research.com/?page_id=15476)。
中でも、八ヶ岳周辺の縄文遺跡を取り巻く自然環境は素晴らしい。八ヶ岳、南アルプス、蓼科の山並み、さらには富士山も遠望できるようなロケーションにあり、四季折々の景色の変化に富んでいる。
「遺跡を学ぶ」シリーズを読むようになって、土偶さんだけではなく、遺跡周辺の風景の四季を「稿房通信」で紹介できれば素晴らしいなと考えるようになった。そう、これが八ヶ岳縄文道の新企画【八ヶ岳縄文遺跡の四季】を思い立った切っ掛けである。
八ヶ岳縄文遺群跡を訪れ、写真撮影する際に絶対に必要な条件を定めた。「八ヶ岳ブルー」の空が広がっていることだ。そうすれば「縄文人」がおそらくは太陽の恵みに感謝していたであろう事をお伝えできると思う。
今日、2月18日は、正にこの条件に朝からピッタリ。講演やプレゼンの準備で多忙ではあるが、午前9時から11時半に時間限定した上で、4つの縄文遺跡を訪問し「冬の遺跡」の様子をしっかりと撮影してきた。その成果は、追い追い紹介することとしよう。
まずは、新企画「八ヶ岳縄文遺跡の四季」のローンチをここに宣言し、今日は、遺跡に向かう途上で撮影した山々の写真を紹介する事としよう。
私が何故この地に「第2の生活と仕事の拠点」を38歳の時に構えたのか? その理由の一端が理解いただけると思う。
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