小鉢男のささやかな収穫祭『ブルーベリーからの贈り物』

2014年秋に購入して地植えしたブルーベリーが、度重なる鹿と野鳥の食害で壊滅状態となったのは、この春先5月の事だった。

新芽をほとんどすべて鹿(?)に毟り取られて、6本のほとんどが「茎のみ」という状態になっていた。その丈は、2014年秋に購入した際の半分位の見窄らしい状態であった。

ホスタ防衛戦では、絶大な効力を発揮した「結界石トリグラフスペシャル」も、何故かブルーベリーには効き目がなかった。もしかすると、鹿の食害よりも野鳥の害の方が深刻だったのかもしれない。

ブルーベリー達をそのまま見捨てるのは忍びないので「入れ替え戦」を実施した。ブルーベリーを地植えしていたスペースには、鹿の食害に強い「馬酔木(アセビ)」を植えて、ブルーベリー達は鉢植えとしたのだ。

リハビリが必要なので、酸性のブルーベリーの土を鉢にたっぷりと注ぎ込んで、本宅メインウッドデッキの陽当たりの良い特別スペースを彼らに与えた。鹿は、ウッドデッキにまでは侵入してこないが、万が一に備えて周辺をガーデンデーブルやチェアでガード。

さらには、野鳥除けのヒトデの乾燥剤鳥忌避王って名前だったかな?)まで吊して「鉄壁の防衛ライン」を構築した。

私が自他共に認める「知識優先(理屈倒れ)のガーデナー」であるのに対して、家内は「実践派の凄腕ガーデナー」である。凄腕さんに、リハビリ開始直後のブルーベリーの様子を見てもらうと「4本は大丈夫。1本は手遅れ。残りの1本は助かるか半々かな?」という見立てであった。

大切に見守ってきたリハビリ中のブルーベリー6株。手前中央が実を付けた株。黄色い袋状のものが野鳥除けの「ヒトデ乾燥剤」。左手前の株は、私も家内も「手遅れ」状態と見ていたのだが、ちゃんと復活してくれた!

その後、オフィスに出社する度に、この6本を見守り励ましてきた。勿論、雑草を引き抜く位の手入れをしたのは言うまでもない。

6本のリハビリは劇的に進み、鉢植えの1ヵ月後には1本が7つの白い花を咲かせたhttp://triglav-research.com/?p=18091)。元々、葉が4~5枚残っており、最も状態が良かった株だったが、主幹が途中でぽっきり折れるなど、それなりの重症だったので、いきなりの開花には本当に驚いた。

さらに、7月中旬には、この7つの花が順調に実となったのである(http://triglav-research.com/?p=18788)。「8月下旬には収穫かな?」と私は本当に心待ちにしていたのだ。

前回、8月19日~20日に家内と八ヶ岳にショートステイした際に、7つの実のひとつが熟しかけていたのに家内が気が付いた。「もうこれ食べれるんじゃない?」と言って、家内は私の承諾も無しに、実を摘んで口に放り込んだ。そして、「まだ早かったみたい。酸っぱくて美味しくない。」という無慈悲な言葉が…

家内は社主、私は社長であり、人間としての格も違う。私も家内も同じ年の生まれで、誕生日は私が5ヶ月半程遅いだけだ。だが、家内の誕生日が4月1日という特殊な日であるため、学年は家内がひとつ上になる。そして、「仕事以外では目上の人に逆らってはならない。」というのは、私の信条のひとつである。

この時のショートステイのメインイベントであった「オフィスの外壁塗装」においても、塗装実施面積は家内が6割、私が4割程度に終わった(仕事の手際の良さには自信がある私が、また惨敗だった)。

こんな私が、不平不満を口に出せるわけがないのだ!「小鉢男」は心に誓った。次の八ヶ岳出社は「単独行」とし、ちょうど実りの時期となった実を堪能しようと…

9月2日の朝、収穫祭の時が訪れた。残った6つの実の内、3つが見事に熟していた。3つともちょっと触れただけで簡単に実が採れたので、正に「完熟」状態だ。

八ヶ岳オフィス滞在時の定番朝食メニューである「ブルガリア低糖ヨーグルト」の上に置いて写真をパチリ。どれも大粒で整った形である。「紫の宝石」という言葉が頭に浮かんだ(水色の悪魔よりはお洒落かな?)。

八ヶ岳オフィス滞在時の朝食定番メニューのひとつである低糖ヨーグルトの上に並べたブルーベリーの実。完熟状態で、どれも触れただけでポロッと手に落ちた。

まずは、ヨーグルトと混ぜずに1つを口に放り込む。爽やかな甘さが口中に広がった。本当に美味だ! ヨーグルトを三分の一程食したところで、2つめをヨーグルトと一緒に口に頬張る。ヨーグルトの酸っぱさでブルーベリーの甘味がより際立つ。

さらにカップの8割程まで食したところで、残った1つの実を潰して残ったヨーグルトと混ぜ合わせた。ブルーベリーヨーグルトと化した残りをジックリと味わう。爽やかな香りが引き立ちこれも「超美味」だった。

こうして、私のささやかな「収穫祭」は終わった。計7つの実は、6株のブルーベリーからの「贈り物(恩返し)」であると同時に「来年はいっぱい実を付けるので大切にしてね~」という宣言なのだろう。

残った3つの実は、まだ熟していない。「次回滞在時に社主さまに献上しよう!」と小鉢男の社長は心に誓うのであった…

残った3つの実は、まだ収穫する程には熟していない。次回、オフィス滞在時に社主さまに献上してご機嫌取りしよう!こういう細やかな心配り(セコいゴマすり)が出来る私は、零細企業経営者の鏡である!