我が家のウッドデッキは変形凹型のメインウッドデッキとL字型のオフィスウッドデッキの2箇所。総面積は 137㎡(約75畳)。
本宅とオフィスを合わせた床面積(170㎡弱)には及ばないが、敷地内においては、かなりの存在感がある。
これに枕木製のテラスとスロープ、そして駐車場を合わせた面積が190㎡強はあるはずだ(庭作りのために自分で調達した枕木は350本)。
「森や樹木に包まれ守られた暮らし」が、私の八ヶ岳ライフの基本コンセプト。
庭や財産区林の生きた樹木の恩恵は勿論大きいが、2棟のログハウス、ウッドデッキ、枕木もすべては元は「樹木」である。
そう、八ヶ岳ライフとの「親和性」が極めて高いのである!
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カフェやレストラン等の商業施設であれば、もっと広いウッドデッキがいくらでもあるだろうが、個人の一般住宅やオフィスでは割と珍しい広さではないかと思う。
1999年の本宅購入時には、ウッドデッキ(らしきもの)が 40㎡程度あるにはあった。
だが、部材も構造も気に入らなかったので、2002年から増設・拡張工事を始めて、元々あったウッドデッキ紛いも2004年には、すべて取り壊してしまった。
メインウッドデッキの一番古い部分は今年で22年目、新しい部分でも20年目を迎える。
一方のオフィスウッドデッキの工事は2016年の夏で、今年で丸7年目になる。
実は一番の自慢は、広さでなく、すべてDIYである事なのだ。
正確には、①八ヶ岳のDIY師匠であるTさんの助けを借りて ②ボイド管を使った基礎だけは業者さんにお願いした(その方が安かった)んだけれどね。
個人的には、ウッドデッキのDIYで一番重要なのは、部材調達へのこだわりと、それをいかに無駄なく使うかにあると思う。
部材のカットや組み立て、コーススレッド打ちなんてのは、電動工具さえあればどうということもない作業だし、塗装なんてさらに簡単である。
ログハウスのセルフビルドと比較すれば、本当に初歩的な作業なのだ。
その分、木材や金具類、塗料の調達にはかなりこだわった。
デッキ材はSPF材が安くてお手軽だが耐久性がない。結局、すべてWRC(ウエスタンレッドシダー)に統一。
業者さんに「WRCだったら20年以上は余裕で保つよ!」とアドバイスを受けたからなのだが、本当にタフな木材だ。
これは内部に「ツヤプリシン」という耐水性に優れた成分をたっぷり含んでいるためである。
22年目を迎えた最も古いウッドデッキの部分でも、これまで傷んで補修した部材はたったの1本。
それ以外にちょっと傷みが気になるのは、ほんの数カ所かな?
オフィスのウッドデッキに至っては、トラブルの欠片も無い。
キシラデコールで塗装するのは3年に1回程度なので、本当に素晴らしい耐久性だと思う。
DIYのメリットは、経済性だけではない。
木材や金具類の種類やグレード、組み立て方まで自身で理解できているので、なにかトラブルがあった時の対応が、迅速かつ簡単に出来る事も重要だと思う。
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さあ今日は、昨日、キツツキ被害を発見したメインウッドデッキの階段部分の補修作業の日である。
実は、被害を受けた部分は、ウッドデッキの強度には関係のない、まあ「見映えのための飾り」のような部分。
とは言っても、構造材とピッタリ接しているので、腐蝕等が他の部材にまで及んでいた場合は、かなり面倒な補修作業が必要になる場所だった。
オフィスの地下には、大工さんに誉められるくらいの電動工具とWRC材、塗料等々、トラブルが発生した時に即座に対応出来る部材が揃っている。
今日中に補修作業を終わらせるためには、キシラデコールが乾いている必要があるので、昨日の昼過ぎに事前に部材のカットと塗装だけは済ませておいた。
さあ、大工仕事開始だ~
まずは、キツツキに穴を開けられた部材の上半分を構造材から外してみた。
こりゃヒドい!
外見からはまったくわからなかったが、中はキクイムシに食い荒らされてスカスカ。
一部は雨水が染み込んだようで腐蝕していた。
こりゃ構造材も傷んでいる恐れがあるな。
だとすると、結構、大掛かりの作業が避けられないかも…
傷んだ部材の下半分も取り外して、ブロアで木屑を吹き飛ばした。
あれっ、ちょっと傷み(窪み)がある程度で、それ以外の部分は22年経った部材とは思えない程にしっかりしているぞ 。
こりゃ、ちょいちょいサササレベルの作業で済むな!
窪んだ部分を屋外用の木工パテで埋めた。
速乾タイプなので、30分もすればキシラデコールを塗るのが可能となった。
構造材にも改めてキシラデコールを塗って、ある程度、乾燥するのを待つことにした。
社主さまと「中村農場」にランチに行って戻ってきたら、ちょうどイイ感じだろう!
ここで大工作業は一時中断。
中村農場や買い物からから午後1時半頃に戻って、30分程休憩。大工作業再開は午後2時前。
と言っても、残った作業は、昨日の内にカット&塗装しておいた部材の固定と隙間のコーキング、そして2回目の塗装だけ。
こんな作業には30分も要しなかった。あっと言う間に補修完了 \(^o^)/
うん、補修材のサイズも形もピッタリ。我ながら見事な「小細工」であった。
結局、塗料の乾燥に要した時間を除けば、正味の作業は1時間程だったと思う。
久し振りの大工作業とちょっと張り切ったのだが、呆気ないほどの簡単補修作業で済んでしまった。
でも、もしキツツキの被害が無かったら、そのまま気が付かないで放置して、構造材にまで損傷が及んでいたかもしれない。
今回は珍しく「キツツキに感謝」であった…