八ヶ岳撤収日まであと数日。
幸い、決算分析作業は順調に進んでいるので、社主さまと遠出する程の時間の余裕は無いけれど、敷地内の散策や近場での買い物のお供等は普通に出来る。
この時期だと、うるちゃんにインストールしたAIによる植物判定アプリ「Picture This」を使って、自生する植物の種類の判定や特性を学ぶだけで十分に楽しめるのだ。
このアプリは極めて優秀なので、社主さまも iPhoneでフル活用している。
約200坪のお庭のフラットスペースの洋芝を除くと、他の部分のグラウンドカバーは自生の山野草に任せっきりである我が家の敷地内。
自生の山野草の花は小さなモノばかりであるが、それぞれのテリトリーがはっきりとあるようで、一斉に開花すると「数のパワー」で固有の雰囲気を醸し出す。
枕木テラス脇の白樺の根元周辺は「スズラン」の領土。昨日頃から、あの可憐な小さな白い花を咲かせ始めた。
オフィスと枕木駐車場の間のスペースは「ツルヘビイチゴ」の領土である。
その間隙を縫って、ここ数年は「アマドコロ」が存在感を高めつつある。
自生の山野草に関しては、好き嫌いや依怙贔屓なしで、自然体に接する(普通に草刈りしてしまう)のが基本方針なので、「適者生存」になるのだと思う。
おっと、また新しい場所で「アミガサタケ」が顔を出しているな。
5月の下旬頃からは、ツリーハウス建設予定地である三角地を中心に様々なキノコが顔を出し始める。
食べられるキノコと毒キノコを峻別するために、次男で「人体実験」をしようと毎年考えていた。
それを知ってか知らずか、何故か、キノコシーズンにはテニス特訓にやって来ない。
そうこうしている内に海外赴任が決まってしまった。
結局、我が家の敷地内のキノコは食用ではなく「観察・観賞用」で終わるんだろうな…
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メインウッドデッキのブルーベリースペースでは、次から次へと花が咲き始めている。
あれっ、よく見ると見慣れない植物が芽を出して、伸び始めているな…
ぱっと見は、ちょっと懐かしさが込み上げてくる形状だ。もしかして「ヒマワリ」かな?
「Picture This」で早速、判定。やっぱりそうだった。
八ヶ岳で野鳥のレストランを開業して、今年で22年目だったかな?
看板料理は「ヒマワリの種」で、毎年、基本的には20kgの給餌を続けて来た。
それだけの量のヒマワリを野鳥さん達に振る舞ってきたので、当然、こぼれ種の発芽があるだろうと考えてきたのだが、これまで不思議と発見できなかった。
社主さまとは「餌用のヒマワリの種は、発芽しないように熱処理とかをしているんだろうね。」と話していた程だ。
しかしまあ、20数年も経った今年になって、なんで初めて発芽したのだろうか?
それもよりによって、ブルーベリーの鉢の中だぞ (°0°)
ちなみに、ブルーベリースペースと最も近い野鳥レストラン「プルミエール」の間には25m程の距離がある。
そう、野鳥さんが咥えて運んできたとしか思えないのだ。
よくよく考えたら、ブルーベリーの鉢の中でなければ、こんな芽には気が付かないよな。
でも、どうして今年なんだろう?
ふと、『八ヶ岳稿房』でもヒマワリの種の価格急騰についてぼやいていた事を思い出した(https://triglav-research.com/?p=41641)。
野鳥さん達がそんな私に忖度して、ヒマワリの種蒔きをしたと解釈する事にしよう!
ヒマワリの種の価格上昇による負担増は、自家製のヒマワリでカバーしろって事だよね。
すぐに地植えしようと思ったのだが、鹿軍団に対する耐性が不明だ。
おっと、ちょうどブルーベリーの鉢が3個余っていたな。3本の芽が発芽しているので、ちょうどイイな。
なんか、ますます、野鳥さん達からの忖度プレゼントとしか思えなくなってきたぞ。
昼食後に、3本のヒマワリの芽を移植した。ブルーベリースペースの脇で育てる事にしよう。
今年の夏は「還暦過ぎのヒマワリ観察日記」で楽しめそうだな!