この時期、一雨降る毎に何か新しい樹木が開花する。
我が家の庭は、本宅購入後10年程で「Simple is best」路線に転換。
花卉類を植えるのは一切やめて、自生の山野草を愛でるのを基本方針とした。
樹木も「クリムゾンキング」を植えて以降は、自生種優先路線に変更。
お庭のフラットスペースの洋芝と敷地内、隣接する財産区林の樹木の四季折々の佇まいを楽しむ事にしたのである。
今朝は、敷地内では「カリン」、敷地と財産区林のほぼ境界線上では「深山桜」の開花が本格化していた。
この後が、ウワミズザクラの開花だな…
毎年この時期、自生種が、まるでリレーのように開花期を迎える。
本宅購入直後に、木の伐採を依頼した業者さんが、残すべき木とそうでない木をしっかりと教えてくれた。
深山桜とウワミズザクラは、そのアドバイスにより伐採を免れた木の一部である。
本宅購入後の最初の大規模伐採は、春の開花時期前だった。
こんな美しい花を咲かせるなんて、当時は想像も出来なかったものな…
八ヶ岳ライフで知り合った「素っ気ない(愛想はない)けれど、アドバイスは真摯で的確な」業者さん達に感謝するのはこんな時だ。
まあ世間一般、やたら調子のいい奴、ネガティブ情報を決して言わない奴、何でも一緒くたに処理しようとする奴は、信頼しないのが得策である。
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我が家の社主さまは、今日は「八ヶ岳テニス」の日。朝の8時半過ぎに白州のテニスコートに出掛けて行った。
私は今日は決算分析はお休みで「経理処理Day」。
大学時代に日商簿記検定1級まで取得しておいて良かったなと思える数少ない貴重な日だ。
今から34年前、アナリスト稼業を始めた頃に、簿記(会計)の知識が役立ってくれるだろうと大いに期待したのだが、肩透かしだった。
「銀行経理」は特殊過ぎたのだ。
結局、銀行経理の勉強をゼロからスタート。
今となっては懐かしい思い出である。
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9時過ぎから経理作業を開始して、11時前には一通り完了。
社主さまがテニスから戻るのは午後1時頃になるので、それまで「大家さん稼業」をする事にした。
人間には「誉められて伸びるタイプ」と「叱られて伸びるタイプ」があるようだ。
私は典型的な「前者」。
だが、叱られても根に持つ事はなく、サラッとすぐに忘れてしまう。
叱った相手に「不幸が訪れる呪文」をかける事を忘れないだけだ…
そして、我が家の社主さまは「誉め上手」。
誉められる事が嬉しくて、私は自主的に様々なアクションを起こしてしまう。
先日の本宅玄関ドアのシリンダー錠の交換と研磨などはその典型で「小細工の魔術師」の小細工を、ちょっと大袈裟なくらいに称えてくれた。
でも彼女は「鍵だけじゃなくて、ドアの引き手の方も綺麗にするのは、きっと大変よね…」という言葉を添えるのを忘れなかった。
ドアの引き手部分もピカピカにして社主さまをビックリさせよう! そして、また誉めてもらおう!
たったそれだけの理由で、今日も「大家さん稼業」に着手。
確かにドア引き手部分も塗装が剥がれかけていて、見事に汚れていた。
ピカピカの鍵部分とのバランスが悪いのは一目瞭然である。
最初は、シリンダー錠のようにパーツを分解してから研磨しようと考えたのだが、駆動部分のパーツを壊してしまったら目も当てられない。
そんなわけで、ドアに取り付けたままの状態で磨き上げる事にした。
まずは周辺にマスキングテープを貼って、塗料落としを塗った。
やや時間を置いてから、サンダーで機械研磨して、その後、細かい部分の研磨は手作業。
そうだメタルポリッシュがあったよな。
仕上げにメタルポリッシュを使って、さらに丁寧に手作業。
所要時間約45分で、ドアノブ部分も鍵部分と同様、ピカピカの状態になった。
うん、我ながらイイ仕事だ!
テニスから戻った社主さまは、今回も沢山誉めてくれた。
「そう言えば、本宅の窓の鍵が1箇所壊れているのよね。」
「薪置き場の屋根が、雨の時に水漏れするようになったみたい。」
社主さまに誉められたいがために、八ヶ岳 大家さん稼業は、まだまだ忙しい。
誉められる事がインセンティブなんて、まるで子供みたいだな…