八ヶ岳ライフにおける「宿敵」は、私的には「鹿軍団」である。
冬期においては「楓」や「桜」など広葉樹、春から夏にかけては私が溺愛する「ホスタさん達」への「食害」が奴らの脅威である。
ちょっと油断して防御策を怠れば、情け容赦なく広葉樹であれば幹を囓り、ホスタさん達であれば新芽を食い尽くす。
だが、鹿軍団に対する私の防御策は年々進化を続け、昨年に関しては、ほぼ完璧に食害を防ぐ事が出来た。
特に、冬期の広葉樹の「銀シート巻き作戦」は、この冬も万全。
ここ数年は、シート巻き作業も撤去作業も社主さまが担当。
作業が早い彼女は、昨日、あっと言う間に撤去作業を終えてしまった。
これからの主戦場は、私が所管(指揮)する「ホスタさん防衛戦」へと舞台を変える。
防衛予算を増額し「トリグラフ護衛隊群」には新装備を導入する予定だ。
2023年も目指すは「食害皆無」。
仮にホスタさんゾーンであるオフィスエントランス周辺に奴らが侵入してきたとしても、新たな威嚇手段で直ちに追い払ってしまうつもりでいる。
とは言っても、「鹿軍団」の脅威は所詮は「敷地内の植物」に対してである。
私や社主さまに対する「最大かつ最凶の脅威」は別にある。
そう、「蜂」、それも「スズメバチ」である。
対蜂対策は、巣の駆除を中心に危険を伴うので、一昨年までは「私の専管事項」であった。
だが、長年続いたそんな状況に変化が訪れたのは昨年であった。
昨年春に設置した(吊り下げた)社主さまお手製のシンプル極まりない「女王蜂殲滅器」が劇的な効果を発揮したのである。
本格的に巣作りを始める前の「女王バチ殲滅作戦(殲滅戦)」によって、昨年は八ヶ岳ライフ23年で「最も蜂の脅威が少なかった1年」となった。
昨年、女王蜂殲滅器(別名:ピンク・ネペンテス)を設置したのは、4月25日であった。
だが、今年の春は異常とも言える暖かさだ。
社主さまは、昆虫達の活動も早いと判断したようで、昨日、銀シートの撤去を終えた後は、秘薬 ピンク・ネペンテスの調合を始めた。
ふと気が付けば、敷地内の2カ所にピンク・ネペンテスがぶら下がっていた。
そう、「女王蜂殲滅戦 2023」が幕を開けたのである。
実態は、スズメバチの女王蜂と我が社(家)の社主さま(家内)による「最強(凶かな?)クイーン決定戦」だな…