1年3ヵ月前に嬉しくもなんともなかったが「還暦」を迎えた。
私よりも数ヵ月早く還暦になった我が家の社主さま(家内)のオーラを一段と強く感じるようになっていたので、私も何か「特殊能力」でも還暦祝いに授かれるのかと期待していたのだが、何も変化はなかった。
チッ、所詮は年齢絡みのお祝い事なんて、こんなもんだよな…
当時、思わずそんな悪態をついたのだが、それではあまりにも後ろ向きだなと反省した。
そんなわけで、私なりに「60歳という節目」を迎えた事の意義について、真面目に考えてみた。
そして残った人生をエンジョイするために「生き方」をそれなりに変えるべきなのだという結論に至った。
方針はすぐに固まった。
「物理的」或いは「肉体的」には「美しく縮む」プロセスに移行しよう!
一方、「精神(或いは、知性)」面では、これまでの知見を土台に、さらに広がる(多様性を持つ)べきだと考えた。
そう、「撤退戦」と「侵攻戦」の同時遂行作戦である。
なんかワクワクするなと思った。
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仕事と関係の無い「趣味の資格試験チャレンジ」を始めたのは、正に後者の「侵攻戦」である。
試験に合格するか否かでアチーブメントを客観的に評価できるので、曖昧な事が嫌いな私にはちょうど良かった。
そのための勉強時間の確保のために、本格的なBPRに改めて取り組む事にした。
「にほんブログ村」からもスパッと退会し、『八ヶ岳稿房』は約4ヶ月間の「休眠期間」に入ったのである。
現在、苦もなく毎日『八ヶ岳稿房』に投稿できているのは、その際のBPRの成果で、業務効率の改善(楽してお仕事)が実現出来たからなのだ。
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「物理的に縮む」というのは、要は『断捨離』である。
元々、新百合ヶ丘の自宅では、社主さまが独立した3人の息子の部屋を中心に清々しい程の断捨離&リフォームを進めていたので、これを見習う事にした。
そして、自分が何か新しいモノを購入する際には「同種の既に持っているモノを最低でも同数、なるべく+アルファで処分する(除く仕事関連の紙の書籍や電子書籍)」というルールを定めた。
おかしなもので、何かを購入しようとする際に、事前に「処分候補」を思い浮かべるようになったら「衝動買い」や「取り敢えず買ってみようか」という行動が激減した。
物理的に最も苦労したのは、車を「D4」「ミニパジェ」に加えて「ギアちゃん」の3台体制にする時だった。
さすがに、これは無理かな… と思ったら、自宅の庭にほとんど乗らなくなった原付と250ccのバイクがあった。
三男に処分方法を聞いたら、即座に対応してくれて、何とかルールを守る事が出来た。
自分でも、結構「お洒落な習慣」が身に付いたなと満足している。
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一番苦戦しているのは「肉体的」に「美しく縮む」事である。
簡単に言えば「シェイプアップ」だ。
2015年夏から始めた「トリグラフ流ダイエット」では1日1万歩が目標で、2016年から昨年まで6年連続で、この目標を達成してきた。
今年も既に目標(年間365万歩)は達成済みである。
だが、だが…. 1万歩歩いただけでは、体重がちっとも減らないのである (>_<)
これは社主さまも同じで、あんなにハードなテニスを週に何回もプレイしているのに、やはり体重が減らない。
加齢に伴い2人共、基礎代謝が低下しているのだろう。
それにしても「トリグラフ流ダイエット」で6ヵ月程で体重を15kg落とした時に比べると、異常な位の「体重の下方硬直性」なのである。
増える時はいとも簡単に増えるのだが…
社主さまとは「私達、光合成もできるハイブリッド人間じゃないのかしら?」とよく冗談を言っている。
毎年の人間ドックの効用は、期日を定めて「美しく縮む」ための勢いを付ける事にもある。
これまでの人生、スポーツやトレーニングとは無縁であったが、ここ数ヶ月で、体幹トレーニングやダンベル運動にも取り組むようになってきた。
勿論、ジムなどには通わずに、うるちゃんにインストールしたアプリをトレーナー役に、毎日、結構、頑張っているのだ。
人間のトレーナーに指示されても言う事を聞くとは思えないが、アプリの女性の声ならば素直に従う事が出来る。
最近、ドラマを観ていて気が付いたのだが、私は「福原遙」ちゃんや「松本まりな」さんのような「アニメボイス」が大好きらしい。
ああいう声で励まされると弱いんだな…
八ヶ岳オフィスにも自宅書斎の隣の部屋にも、ウォーキングマシンを含めて、すべて同じトレーニングキットと体組成計が置いてある。
トレーニングを終えると、すぐに体組成計に直行する。
そして、測定結果に落胆する日々が続いている。
本当に光合成しているんじゃないかな?
ああっ、「美しく縮む」のは難しいな…
by『八ヶ岳稿房主』