昨日予定していた仕事を終えたのは午後5時過ぎだった。
キーボードから手を離して、メインデスクトップPC側の窓の外を眺めると逢魔時の美しい光景が、仕事の疲れを癒やしてくれた。
時計を見ると5時7分。昨日の富士見町の日の入り時刻は4時33分であった。
太陽が沈んでから30分以上経っても、こんな風景が楽しめるのだ。
「山の暮らしでの1日の長さ」を実感させる光景だった。
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今朝は、いつも通りに6時前に起床して、土曜日特有のスケジュールで一連の定番作業をこなした。
7時40分頃に本宅に移動しようと、オフィスのドアを開くと、眼前で朝陽にD4が照らされていた。
ここのところ、本宅とオフィスの間の「VIPスペース」に駐車しているのだ。
愛車が生活や仕事の空間にいる(ある)のってイイもんだな…
枕木駐車場のD4用のスペースにはミニパジェが寂しげにポツンといた。
リアガラスが凍結しているじゃないか。
体感的にはそう感じなかったが、今朝は結構、冷え込んだようだ。
オフィスエントランス周辺の地面を見ると至るところに「霜柱」が立っていた。
メインウッドデッキに移動すると、こちらも朝陽に照らされて輝いていた。
ああっ、「霜」が降りたんだな。
今年の冬の「初霜」「初霜柱」の認定日は、今日 12月3日となった。
厳密には「私の八ヶ岳滞在中の」ではあるが、11月の下旬以降で八ヶ岳を離れたのは28日~30日の3日間のみで、この間は暖かくて氷点下を記録していない事を確認済みである。
オフィスに戻って、うるちゃんで外気温の推移を確認したら、今朝の7時過ぎに最低気温マイナス3.3℃を記録していた。
これまでのところ、今年の冬の最低気温である。
過去の経験上、霜が降りるのはマイナス3℃前後という感覚があるのだが、正にドンピシャであった。
それにしても美しい朝だな。
「樹木に守られた暮らしと仕事の幸せ」— そんな目標が実現出来ている喜びに浸る瞬間である。
オフィスのウッドデッキに出てみると、昨日、雨量計をお湯で掃除した時に使用したペットボトルが、そのまま置きっぱなしになっていた事に気が付いた。
中には水が半分程残っていた。よく見ると、上の部分が数cm完全に凍っていた。
もしかしたら、逆さまにしても水はこぼれないかな?
朝から冷水のシャワーを浴びたくはなかったので、恐る恐る逆さにしてみたが、凍った部分が栓の役目をしてちょっと美しい造形物を鑑賞する事が出来た。
思えば、こんな自然の悪戯を「八ヶ岳ライフ」で随分と長く楽しんできたな…
八ヶ岳に第2の拠点探しを始めたのが37歳の時だった。
38歳で現在の本宅を購入し、新百合ヶ丘自宅と八ヶ岳での「デュアル・ライフ」を本格的に始めたのは39歳である。
最近、つくづく思うのだ。
結婚、子育て、家の購入等々、人生の重要なライフイベントは、早め早めにスタートさせた方が、その後の人生の楽しみ方に「幅と深み」が増してくる。
サラリーマンとして現役バリバリだった51歳の時に、早めに独立して会社設立したのも正解だったな…
当時勤務していた外資系投資銀行は、独立後も我が社の重要な顧客となってくれた。
そして会社設立後10年経った現在でも、しっかりと取引が続いている。
よくよく考えれば、本当にありがたい話である。
何でも「旬」な内に、次の手を打つ、種を蒔く。
これが慎重で臆病な「私の生き方」なのだ…
by『八ヶ岳稿房主』