本当に悪い癖なのだが、仕事が面白くなって熱中してくると、他の事に手が付かなくなる。特に、大量のXYプロット図を作成して、名前付きで個別銀行の経営パフォーマンスを分析する「通知表」作成シーズンになるとその傾向が顕著になる。
例年、第3次決算分析山籠もり期間の後半戦がその時期であり、12日までの1週間で、結局88種類のXYプロット図を作成した。本来はこの中から30種類を選んで「XYes30」という講演資料を作成するのだが、今回は36枚の構成となってしまった。
昨日、早速この資料も使って2コース計4時間の講演をローンチ。これで、三十三番土偶札所巡りに続いて、決算分析作業も「結願」である。来週からは、別の2コースの資料の作成に着手するのだが、今朝は久し振りに「日常(こちら)の世界」に戻ってきたような清々しい気分だ。
だが、世の中の不穏・殺伐とした雰囲気はむしろ増しているようで、すぐにあの心のザワザワ感が高まってきた。それにしても「嫌な天気」だ。
八ヶ岳オフィスの所在地「富士見高原」はカラッとした正に「高原気候」で、例年、梅雨の時期でもジメジメ感に悩む事はない。だが、今年の長野県は梅雨入りからの1ヵ月で少ないところで平年の2倍、多いところだと7倍以上の降雨量との事。
農作物への影響は深刻なようで、毎年この時期に「ブルーベリー狩り」を楽しむ農園は、天候不順に大量の毛虫発生の影響が重なって、開園が難しい状況にあるそうだ。
長雨の影響か、我が家の敷地内に隣接する財産区林の涸れ沢(フウキ沢)は、今年に入って早2回目の小川状態になった。
しかも、いつもであれば1日程で涸れ沢状態に戻るのだが、今回は4日程、水が流れる状態が続いた。21年目を迎えた八ヶ岳ライフで初めての経験である。改めて、八ヶ岳に降り注いだ雨の量がいかに多いかを実感。
日照時間の少なさと降雨量の多さは、敷地内の植物の勢力図に影響を及ぼしつつあり、水を好む笹(ササ)がかつてない程に領土を拡張しつつある。
財産区林内には、これまでこの時期には見た事も無い「白い花」が咲き始めたので観察に行った。どうやら「山紫陽花」が群生しているようだ。
えっ、いつの間に? まあ、これは美しいから大歓迎だな。
敷地内を散策していると、7月半ばなのに「キノコ類」の多さにちょっとビックリする。無気味でヌメッとしたキノコが目立って、土壌の水分が例年以上に多い事を暗示している。
夜になると日照量不足のゆえか、枕木アプローチの誘導灯の役割を果たしてくれるソーラーライトの光量が日に日に弱くなって行く事を実感する。この調子では、あと2~3日で消えちゃうじゃないかな?
こんな事態も初体験だ。思わず「異常な異常気象だな…」と呟いてしまった。
地球の病状は、私が予想していた以上に深刻なのかもしれない。