昨年の11月からであるが、八ヶ岳滞在時の最後に行う「ルーティン」が出来た。「国宝 合掌土偶さん」の発掘作業だ。
と言っても、実際に土を掘ったりするわけではない。昨年10月9日の「土偶の日」に購入したトライアードのメモパッド「OMOSHIROI BLOCK 国宝合掌土偶」の発掘である。
11月1日から「滞在1日(移動日も1日とカウント)につきメモ1枚を切り取る(剥がす)」というルールを決め、それをしっかりと守ってきた。
今回の滞在は2月8日~11日だったので、朝オフィスを発つ15分程前にメモを丁寧に1枚ずつ計4枚切り取った。
今回の発掘作業で、合掌土偶さんの左肩から腕に掛けての部分がほぼ姿を現した。顔の左頬部分も露出し始めている。
いや~、作業。本当に楽しいな!いつも感心するのだが、このOMOSHIROI BLOCK、正にアートだ。
色の異なった上質の紙に1枚1枚異なった切断線が刻んであり、上部にあるメモから丁寧に剥がしていくと、地層状に重なった土偶さん(国宝 合掌土偶)が徐々に姿を現す。
手作業で1枚1枚、レーザー加工したメモ用紙を重ねて制作するのだそうだが「匠の技」としか言いようがない。
さらに切り取った後のメモから飛び出す「小さな土偶さん」なんて見てしまうと、もう思わず「尊敬の溜め息」である。
合掌土偶さんの出土部分が増えるに連れて自分が「考古学者」になったような気分が高まってきたのは「このメモブロックの持つ魔力」なのかもしれない。
最近、もうひとつ「愛着度急上昇中」の土偶さんグッズがある。「南部鉄偶ちゃん」達だ。南部鉄器の素材で有名土偶さんをデフォルメした物。
本来は「やかんや鍋に入れて鉄分補給のほか、貝の砂出し、黒豆やなす漬けの色だしなどに古釘の代用としてお使い頂けます」と説明されている。
私はそんな恐れ多い事は出来ないので、デスクの上でペーパーウェイトとして使ったり、書棚でカメラと並べて飾ったりしている。
手に持つと驚く程にずっしりと重く、存在感をアピール。これも南部鉄器の職人さん達の「矜持と愛情」が伝わってくる逸品である。
私が、現在所有している南部鉄遇さんは5体。オンラインショップを確認したら、金箔で桐箱付きの「しゃこちゃん(税込み16,500円)、「みみずく土偶さん(同2,530円)」、そしてなんと「合掌土偶さん(同2,530円)」も売り出されているではないか…
発掘が終わった「OMOSHIROI BLOCK 国宝合掌土偶」をペン立てにして、その隣に「合掌鉄偶(商品の正式名称)」さんのペーパーウェイトを置いたら、きっと「お洒落」に違いない。
八ヶ岳滞在を締め括るささやかな楽しみは、同時に『匠の技』に酔う瞬間でもあった!