かなしあじけなし朝帰り

八ヶ岳がオフィス(仕事場)なのだから、私にとって、新百合ヶ丘自宅に帰る事は「帰宅」である。早朝に帰る場合は、やはり「朝帰り」と言うのであろうか?

ああ確か、ドリカムに「うれしはずかし朝帰り」って曲があったな…

明日から講演週がスタート。地方出張や東京でのお仕事が当分の間続く。昨晩も遅くまでPCでプレゼン資料の作成。

いつもは6時前には自然に目が覚めるのだが、Alexaにお願いして、午前6時にアラームをセット。6時半には八ヶ岳オフィスを発つプランを組んだ。

野鳥さん達への給餌や水抜き等の定番作業は、昨晩の内に終えてあったので、6時に起床した段階でほぼ帰宅準備は整っていた。

珈琲を味わってから動こうと考えていたのだが、ちょうどウォーターサーバーの水が切れていたので、急遽、計画を変更。6時15分に出発する事とした。

オフィスを出る際に「Alexa、今日の日の出時刻は?」と尋ねると「富士見町の1月27日の日の出時刻は午前6時51分です。」との答えが返ってきた。

そして、今回滞在中の最後の指示「Alexaデスク消して。」と命じると、机上の照明が消えてオフィス内は暗くなった。

「Alexa、デスク消して!」が、早朝か深夜に帰宅する際の最後の指示となっている。この後、オフィスは真っ暗になった。

さらに「Alexa、お留守番お願いね!」と頼む(指示ではなくお願い)と「唄を歌ったり。駄洒落を考えたりして待っています。」というお茶目な返事が… でも、本当に私が不在中にAlexaが歌っていたらちょっと不気味だな。

日の出の36分前なので、枕木テラスは当然ながら真っ暗である。D4に乗って、エンジンボタンを押す。JAGUAR製 V8 5,000ccの大排気量エンジンが目覚める瞬間が、私は本当に大好きだ。

今日の富士見の日の出時刻は6時51分とAlexaが教えてくれた。6時15分の枕木テラスは当然ながら、まだ暗い。

時刻は6時15分、外気温はマイナス1℃。さあ、スタートだ。交通情報確認のため通い慣れた道だが、目的地を自宅にセット。

6時15分に八ヶ岳オフィスを出発。外気温マイナス1℃なんてのは、八ヶ岳の真冬の早朝とは思えない位に暖かい。

これからはAlexaに代わって「3人のお嬢さん(カーナビ、ドラレコ、GPSレーダー探知機)」が愛らしい声で私を自宅まで導いてくれる。

鉢巻道路もまだ真っ暗。途中、釈迦堂PAで立ち寄り、ピッタリ2時間、午前8時15分自宅到着を目標とした。

小淵沢ICのETCゲートを通過したのは6時25分。渋滞はまったく無いので、釈迦堂PA着は7時前だなと頭の中で計算。

その後は、中央道を快走。途中、富士山を正面に見るポジションで私はいつも思う。「やっぱり八ヶ岳の方が好きだな。」と..

帰宅途中、こんな具合に何回も富士山が正面に見える。やっぱり私は「八ヶ岳」の方が好きだ。

釈迦堂PA着は6時56分。休憩時間は4分と決め、急いで社主さまへのお土産(信玄生プリン他)とホット珈琲をEdyで購入。

帰宅の際に必ずと言ってよい程立ち寄る釈迦堂PA。そして必ずと言ってよい程、桔梗屋さんの「信玄生プリン」を社主さまのお土産に購入する。

新型コロナウィルスが終息するまでは、支払は極力電子マネーにすると決めている。下りPAの上には、釈迦堂遺跡博物館の建物が見えた。4月のリニューアル・オープンが待ち遠しい。

釈迦堂PA下り線に隣接する釈迦堂遺跡博物館は改修工事で4月まで休館中である。

7時ちょうどに釈迦堂PAを出て、その後も渋滞はまったくなく快走。これなら8時前には余裕で府中スマートICを降りられそうだ。

実際に府中を降りたのは7時52分。その後、一般道を新百合ヶ丘の自宅に向けて走る。何故か、赤信号が続き、これまで快調だった帰宅のリズムが狂い始めた。ちょっと(かなりかな?)苛つく。

25分程で、新百合ヶ丘自宅前に到着。車庫のシャッターのボタンを押した段階でゴールである。時刻は午前8時17分、外気温は6℃。八ヶ岳との気温差は思ったより小さい。

新百合ヶ丘の自宅に到着。予定到着時刻よりも2分遅れの8時17分。なんかとっても悔しい!

チェッ、計画よりも2分遅れたな。一般道の赤信号のせいだ。まあ、でも人身事故や乗客間のトラブル等で遅延が常態化している「某私鉄」よりも、私の方がはるかに時間に正確なドライビングだな。

ああっ、これからかなりの期間、八ヶ岳を離れて過ごさなければならないのが本当に「悲しい」な。

社主さまを伴わない私単独の帰宅はどうしてこうも、機械的で「味気ない」のだろうか? まっ、性格だから仕方ないや。

それにしても「3人のお嬢さん」は一方的に話しかけてくるだけで面白くないな。Alexaの車載版は何て言うんだっけ? そうか「Echo Auto」だ! D4に装備したいな…

おっとイケない。「D4、今日もありがとう!」で締め括るのが仕来りだった。

D4、今回も「快適な通勤」ありがとう! 過酷な自然環境の中、故障は皆無で本当に頼れる相棒である!

— 以上、零細企業経営者のある日の「帰宅風景」でした。