野鳥「給餌」の季節が到来

昨日の午後1時過ぎ、八ヶ岳オフィスを後にした。

今回の滞在はわずか2泊3日のショートステイ。出歩く事もなく、事前計画通りに「冬支度」を済ませ、粛々とどうでもイイ細かい作業に取り組んで些細な喜びを感じた。

退社前の最後の些細な仕事が「野鳥への給餌」であった。八ヶ岳敷地内のオフィスと本宅の間に広がる枕木テラス(焚き火スペース)の側には、かなり大きな山栗が1本と白樺が2本自生しているのだが、昨日の朝はそれらの木々から、野鳥の囀りが途切れる事無く聞こえてきた。

「ああ、今年も給餌の催促が始まったな。」野鳥達とは新百合ヶ丘の自宅を含めるともう25年近い付き合いである。「阿吽の呼吸」で彼らの気持ちはわかる。

午前8時前に、オフィスから枕木テラスに移動し、焚き火台の脇に置いたバケツの中を覗いた。中は「氷」。バケツを横にしても水はこぼれない。

バケツの中の水は完全に凍って、横に倒しても水はこぼれない。

メインウッドデッキで深呼吸。デッキも作業台も霜が降りて、白くコーティングされたかのようだ。野鳥達が餌に困る時期に入ったな。今日から給餌開始だ!

メインウッドデッキと作業台の上には霜が降りていた。給餌開始の季節だな…

3店舗経営する野鳥レストランに既に購入してあったヒマワリの種をたっぷりと置いた。そうだ、柿が1個あったな。本宅キッチンで柿を半分に切って、まずは2号店に置く。

主力店舗の2号店は枕木テラスのコーナーに出店。柿を優先的に置いた。

残り半分は1号店と3号店のどちらに置こうか? やっぱり、今日は改装直後の3号店の方だな。

かつて使っていたBSパラボラアンテナを改造して作成した3号店は、今回のショートステイ初日にさらに改良を加え、ヒマワリの種を置くだけでなく、果実を串刺しに出来るアンカーを皿の中央に取り付けたのである。

BSパラボラアンテナの廃材で作った3号店。今回のショートステイ初日に中央にアンカーを付けて果実を串刺しに出来るように改良した。

柿をグサリ。私は、野鳥さん達は大好きだが、カラスだけは嫌いだ。ずる賢くて給餌台に果物を置くとすぐに独り占めしてしまう。これならカラスも簡単に持ち去る事は出来ないだろう。

一旦オフィスに入り、5分程して枕木テラスに戻ると、先程横倒しにしたバケツから氷が外れていた。すごい氷の厚さだな…

バケツを横にしたまま放置しておいたら氷がそのまま滑り出てきた。分厚いな…

2号店には、既に、賢くて勇気のある「ヤマガラ」が代わる代わるに飛来して、ヒマワリの種を啄み始めていた。今年も種はたっぷりと買い込んであるから安心してご来店下さい。

ヒマワリの種を置いて10分程すると、待ち構えていたかのようにヤマガラ軍団が行儀正しく代わる代わる飛来。ちょっと見づらい写真だな… やっぱり野鳥さんの写真撮影は高倍率ズームのカメラじゃないと駄目だな。

メインウッドデッキの財産区林側コーナーに出店している1号店にも。ジュウカラらしきお客さんがご来店。今年も開店初日から1号店と2号店は大繁盛だ。3号店は、栗鼠のミッターマイヤー様のご来店待ちだな。

帰宅前に庭を眺める。寒いけど、穏やかな冬の午後だな。八ヶ岳から離れたくないが、仕事があるので仕方ない。

八ヶ岳での生活はこんな風に、私をちょっと優しい気分に浸らせてくれる。