5月中旬に銀行の決算発表が本格化して以降は、本当に真面目に、そして楽しく(かつ珍しく)仕事に集中してきた。零細企業経営者の特権で、4月初旬からGW明けまでの6週間の内、ほぼ5週間は「銀行業界の調査・分析」と距離を置いた生活(要は、休暇と遊び)を送ったのが功を奏したようだ。とても新鮮な気持ちで銀行の決算データに接する事が出来たのである。
業務の効率化をさらに進めた結果、5月28日からは2019年3月期決算の内容を反映した講演を早々と開始。翌29日には、恒例の「地域銀行 東京支店長の会(今回も40行以上が参加)」も終えて、そのままの勢いで6月を迎えた。長期休暇後の反動のためか「創作意欲」は極めて旺盛で、情報収集と新たな講演資料の作成に明け暮れた。そして、当然の結果であるが、八ヶ岳ライフはお預け状態が続くことになる。
5月最終週から3週間以上も八ヶ岳オフィスには出社せず、その後、数日ショートステイしたものの朝から晩まで仕事三昧。決算発表後2回目の「山籠もり作業」に突入したのは6月21日だった。だが、6月初旬に舞い込んだ予定外の仕事への対応もあり、結局25日までは、仕事に没頭。日常生活を楽しむゆとりのようなものが復活してきたのは、ここ数日の事である。もっとも、これは例年の事で、ちょうどこの時期が ①銀行の株主総会シーズンなので基本的に講演活動はしない ②分析対象を決算短信から有価証券報告書に切り替える端境期 であるからだ。
そんなわけで、6月26日から1週間程は、仕事のペースをちょっと落として「まったり系」の日々をエンジョイしようと決めた。社主さまがオフィスにお越しになるまでの前半3日間(26日~28日)は、ふらふらと出歩く事はせずに、軽作業と読書にかなりの時間を割いた。仕事に割り当てた時間は、5月中旬以降と比較すると4割弱に減らしたイメージである。敷地内の草刈りとか、ガーデンファニチャの補修・塗装、本宅ホビールームの整理とかやっていたら、あっと言う間に前半の3日間は終わってしまった。特に何か変わった事をするわけではなく、のんびりと定番作業をこなしていく事もまた「八ヶ岳ライフの楽しみ」なのだ。
時代が平成から「令和」に変わって早2ヵ月が経過しようとしている。実感しているのは「時代(元号)」が変わる事の意味(影響)の大きさだ。上手く表現できないが、日本という国の「枠組(土台かな?)」が色々な意味で大きく変わり始めているような気がする。「そんな時代の変わり目に、私(我が社)は、どう対応すべきか?」なんて事を考えながら、この2ヵ月程を過ごしてきた。
浮かび上がったキーワードが『断捨離』だった。4月~6月は、前半と後半で真逆とも言えるような、それなりに楽しい日々を送ったので、7月~9月は、公私共に、断行・捨行・離行に取り組もうと思う。勿論、「片付け術」とか、そんな小さな話ではなく、「長期航海後に軍艦の船底にこびり付いた牡蠣殻を削ぎ落とす作業」のような感じかな?「坂の上の雲」で秋山真之が語った言葉だったと思うのだが…