10日の午後5時過ぎに、今年初めての八ヶ岳オフィス滞在を終え、川崎自宅に戻った。仕事関係の蔵書はそのほとんどを八ヶ岳オフィスに移動してしまったが、仕事に必要なデータはクラウド環境で3重の同期・バックアップ体制を敷いているので、自宅であろうと業務に何ら支障はない。
業務効率化をサポートしてくれるデジガジェや文具類の小細工用ツール・パーツの類は、むしろ自宅書斎の方が充実している。Lifehack系『稿房通信』ネタを発信するのは、これからが本番である。
今回のオフィス滞在の最終日となった10日の午前9時過ぎ、会社関係の書類を提出するために富士見町役場を訪れた。その後、JAでのD4給油→Jマート富士見での買い物を終えたのが午前9時40分少し前だった。「折角、富士見の町に出たんだから、どこか寄っていこうか…。あっ、土偶さん達への新年のご挨拶がまだだった。」と閃いた。
遠出する程の時間は無かったので、尖石か井戸尻の二択である。Jマートからだったら井戸尻の方が4~5分は近いかな? でも、新年なのでやっぱりまずは「国宝土偶さんツートップ」に真っ先にご挨拶するのが筋だろうと考えて、直ちにD4で尖石縄文考古館へ向かった。尖石への駐車場に着いたのは午前10時前。ん? エントランスに何か貼ってある。
ここで初めて、「縄文のビーナスさま」も「仮面の女神さま」もパリ日本文化会館の海外展にご出張である事を知る。かつての私、特に地方講演中の探訪であれば、失望・落胆・憤慨するところなのだが、そこは「勝手知ったる尖石」である。「国宝土偶さん達は相変わらずの超人気だな。じゃあ、お留守番のレプリカさん達にご挨拶しよう!」とおおらかな気持ちで、500円の入館チケットを購入し、探訪開始。まずは、国宝展示室へと向かった。
レプリカさんとのご対面も、仮面の女神さまが3回目、縄文のビーナスさまが2回目である。レプリカとの表記がなければ、正直なところ本物との見極めがつかない程の造作である事も十分に認識済み。レプリカさん達と2017年秋の「八ヶ岳JOMONライフフェスティバル」開催記念のシンボルオブジェ等を鑑賞し、30分程考古館内を探訪。
縄文人の衣装や、最近、急に興味を覚え始めた「黒曜石」の展示コーナーをしっかりと見学。また、他の考古系博物館の縄文関連の特別展を紹介するポスター展示スペースも丁寧にチェックした。「縄文と沖縄」という意外な組み合わせの特別展が沖縄県立博物館・美術館で開催中である事などを知った。
そして最後が、ミュージアムショップでのお買い物である。昨年8月以降は、業務が多忙であったため、9月の北陸出張の合間に「若狭三方縄文館」を探訪できたのみ。【縄文土偶探訪記】は「開店休業」に近い状態に陥っているので、考古博物館付属のミュージアムショップを訪れるのも本当に久し振りだ。
土偶さんとの対面は皆無に近い状態が続いていたが、地方巡業の際に、必ずシリーズ新泉社「遺跡を学ぶ」シリーズの内、縄文関連の1冊を携え、読んできた。そんなわけで、縄文時代や土偶さんに関する知見の厚みは着実に増している。「未読状態」の本のストックがちょうど無くなっていたので、ミュージアムショップに並ぶ書籍の内、未購入であった2冊の本を購入。これで縄文関連の蔵書も写真集を加えると60冊近くになったかな…
さて、他に何か面白いものないかな? 一筆箋、クリアファイル、栞、クッキー、眼鏡拭きにマスコット… どれもシリーズの内、1種類は持っているな。なんて考えながら、テーブルの上に所狭しと並んでいるグッズを眺める。ふと、見慣れぬアイテムに目が釘付けになった。
「こっ、国宝土偶さん達を模した塩羊羹だ~」 茅野市の和洋菓子店「梅月(https://baigetsu.official.ec/)」さんのオリジナル商品だった。単品と2体セットがあったが、私がセットの方を買ったのは言うまでもない。「でも、これは食べてしまってよいのだろうか?恐れ多くてきっと無理だな。」と当分の間、葛藤が続きそうだ。
こうしてレプリカではあったものの、2019年初めての【縄文土偶探訪記】も無事に終了\(^o^)/ これから、会社行事として、毎年1月に尖石の国宝土偶さん達に初詣をする事にしよう!
まあ、こんな楽しみ方が「熟年的縄文土偶道の嗜み」としては相応しいのかもしれない…