庭の桜(ソメイヨシノ)の満開が早いという事は、当然ではあるが他の花卉や樹木の芽吹きも早まるという事である。これは「あいつらとの闘い」の始まりも意味する。
あいつらとは、八ヶ岳敷地内をまるで自分達の領土であるかのように荒らしまくる「鹿達」である。昨年までは「鹿さん達」と「さん」付けで読んでいたが、今年から、私の戦意をさらに高揚させるため「DEER軍団」と呼ぶ事に決めた。
「旗艦Triglav vs. 凶悪DEER軍団」って響きは悪くない。もっとも「戦闘」と言っても「知恵比べ」ではあるが…
対DEER軍団の冬の防衛戦「銀シートバリア眩惑作戦」は今年(2017年冬の会戦)も我が軍の大勝利だった。既に前回八ヶ岳滞在時に「銀シートバリア(100円均一ショップで売っている収納用銀シート」は撤去済みであるが、我が軍の被害は皆無。
毎年、防衛対象となった広葉樹の内の数本は、明らかに鹿が銀シートを囓りかけた痕跡が確認できる。今年も「ナナカマド」「カリン」「もりのかがやき(リンゴ)」の3本にそれらしき傷が残っていたが、何重にも巻いた銀シートの表面を囓っただけで奴らは諦めたようだ。
銀シートバリア作戦を開始したのは2006年の冬だったので、これで我が軍の12戦無敗である。要した戦費は2017年冬の会戦は、大小の銀シート計11袋だったので、108円×11袋=1,188円である。これで大切な庭木達を守れるのであるから「司令官」としては大満足だ。
そして、ソメイヨシノの満開と共に、DEER軍団との闘いは「ホスタ防衛戦」に移行する事になる。
八ヶ岳オフィス周辺に植えたホスタは現状「25種」と昨年から増えていない。30種まで増やしたいと考えているのだが、新しい品種を見つけるのが、さすがに簡単ではなくなってきた。
ホスタは、例年、ソメイヨシノ満開の頃に新芽が顔を出し始める。昨日の午後、品種名を記したプレートを頼りに、落ち葉や雑草を丁寧に手で払いのけながら「新芽探し」を行った。すると驚いた事に25種類の内、既に17種類で新芽を確認する事が出来た。
中には、「サマーブリーズ」のように、既に7~8cmの新芽が複数伸びていたものもあった。ホスタは、種類によって新芽の出方もまったく異なる。これがまた愛らしい。
「ホワイトフェザー」なんて、私でも思わず囓りたくなってしまう。
「フランシー」の新芽を見ると、いつもこれは「竹の子(筍)」じゃないかと思う。実際に、鹿には美味のようで、深刻な食害に2回遭っている。生き残っているのが不思議な位だ。
「ゴールデンティアラ」は一際小さな芽が一斉に芽生えてくる。そして何故か、この新芽だけは「2016年痛恨の春の会戦(https://triglav-research.com/?p=15533)」で被害がまったく無かった。
今年の植物の生長の早さは、やはり「異常」である。DEER軍団のホスタの新芽に対する食欲の旺盛さは「獰猛」という言葉が相応しい。我が軍のちょっとした油断が「壊滅的悲劇」を引き起こすのは何回も経験済みである。
先手必勝あるのみ! 早速、ホスタ防衛戦の切り札である『結界石トリグラフ(改)』の準備作業に取り掛かった。
環境配慮型のクレオソートと黒い小粒の火山岩(熔岩砂利)の在庫は確認済みである。専用のバケツに熔岩砂利を入れ、上からクレオソートを注ぎ、途中で何回か掻き混ぜながら3~4時間も置けば「結界石(改)」は完成だ。
熔岩砂利は保水性が高く、クレオソートを見事に吸う。さらに雑草の生長を妨げる効果もある。クレオソートをたっぷりと吸い込んだ直後の結界石は黒々と光っているが、数日すると乾燥して元の熔岩砂利に近い状態に戻る。
雨が降った際には、吸い込んだクレオソートが再び特有の臭いを発するようで、どうやらDEER軍団は、この臭いを「忌避」するらしい。
DEER軍団に対する「臭いによる忌避対策」は、彼らの学習効果によって効き目はやがて無くなるとネット上に書かれているが、これまでの経験では「結界石トリグラフ」の効果は立派に継続している。
夏場に、結界石をちょっと追加する程度で、大切なホスタをしっかりと防衛してくれるのだ。
もし、結界石の効き目がなくなったら、さらなる改良や新対策を考えればよい。「庭作り」とはそういうものである!
ホスタ防衛戦の一通りの準備を終えた後、オフィスウッドデッキのガーデンラウンジベッドに寝転がって、平原綾香さまの「ソメイヨシノ」他をBGMにお花見を楽しんだ(https://triglav-research.com/?p=21371)。風がやや強く、花びらが散り始めているのが遠目にもわかった。
一仕事を終えて、お気に入りに囲まれて過ごすのは正に「至福の時」である!
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