新横浜駅での希有な体験 —「縄文のビーナスさま」パワーを実感

昨日の朝、新横浜駅の新幹線ホームで下りの「のぞみ」を待っている時に、いきなり声をかけられた。確か「すみません。その土偶のマスコットはどこで買えるのでしょうか?」といった内容だったと思う。

声のあった右後方を振り向くと、女性が1人立っていた。最初は何のことかよくわからなかった。だが、その人が、私が右肩にかけていた「日帰り出張のお供鞄」のひとつである PORTERのヘルメットバッグを指差していたので気が付いた。どうやら私が「お守り」として鞄にぶら下げていた「縄文のビーナスさま」の事らしい。

昨日、新横浜駅の新幹線ホームを販売しているお店を尋ねられた「縄文のビーナスさま」。日帰り出張のお供 PORTERのヘルメットバッグに付けるとこんな感じになる。

考古博物館に置いてある1300円のガチャガチャでゲットした女神さまのマスコットを、私がキーホルダー風に加工しものだ。

「縄文のビーナスさま」の加工部分。頭にピンを刺して、ワイヤーリングを通しただけなので、加工と言える程、大袈裟なモノではない。ただし、ピンを刺す際にバチが当たらないかちょっと懸念した。

女性は30歳代の前半位だろうか。コンサルとか通訳とか、そんな知的な仕事に従事しているプロフェッショナルといった雰囲気の人だった。私は、人見知り、かつ、シャイなので社主さま以外の女性とはまともに会話することが出来ない。

「ガチャガチャで取ったのを自分でキーホルダー風にしたんです。」とサラっと答えればよいのだが、「ガチャガチャと言っても何のことかわからないだろう。」なんて余計なことに気を回してしまった。結局「景品で取ったのを自分で加工しました。」と無粋な返事しか出来なかった。女性は「市販品ではないのですね。わかりました。ありがとうございました。」と答えると、足早にその場を立ち去った。時間にすれば、ほんの数秒のやり取りである。たったそれだけの事だ。

1分程すると乗車予定の「のぞみ」がホームに入ってきた。座席についてから、あまりにも素っ気ない自身の対応を反省した。わざわざ土偶さんのマスコットについて聞いてくるという事は「土偶ファン」であるに違いない。もう少し感じよく説明するべきだった「後悔先に立たず」である。

全国各地の考古博物館を探訪して買い集めた土偶さんレプリカは、そのほとんどが八ヶ岳オフィスに並べてある。例外として川崎自宅に置いてあったのが、キーホルダー風に加工した「縄文のビーナスさま」のマスコットとペーパーウェイトとして使っているダイキャスト製の「縄文の女神さま」のみである。

左がペーパーウェイトとして使っているダイキャスト製の「縄文の女神さま」、右がキーホルダー風に私が加工した「縄文のビーナスさま」。この2点は、素材、サイズ、精巧さという観点から私のお気に入りである。

これらは他のレプリカと比較すると小さいのだが、妙なデフォルメなど一切なく、本当によく(精巧に)出来ている。また、他のレプリカが素焼き(陶器)であるのに対して、ダイキャストやプラスティック製なので破損の心配がない。

5種類の国宝土偶さんのガチャガチャの内、キーホルダー風に加工して、見映えや安定性が良いのは、「縄文のビーナスさま」と「仮面の女神さま」という尖石コンビである。だが、「仮面の女神さま」はサイズ的に1回り大きく、鞄等にぶら下げるにはちょっと目立ちすぎる。金具を取り付ける頭頂部の形状の安定性も「縄文のビーナスさま」が勝っている。

これも日帰り出張のお供 TUMIのブリーフケースに付けた別のビーナスさま。鞄の材質や形状を問わず、ちょうど良いサイズで、控えめな存在感を発してくれる。仮面の女神さまバージョンは1回り大きいので結構目立ってしまう。

ガチャガチャで「縄文のビーナスさま」を集めて加工した上で「幸運を呼ぶ土偶キーホルダー」として600円位でWebで販売しようか?なんて邪な考えが頭に浮かんだ。

同時に思った。日帰り出張用の鞄達に「縄文の女ビーナスま」のマスコットをぶら下げたのは、1年半程前からである。野鳥のピンバッジについては、よく質問を受けるが、土偶さんのマスコットについて尋ねられたのは初めての経験だ。やっぱり「縄文時代」や「土偶さん」の本格的なブームが到来しつつあるに違いない!

こちらは同じく出張のお供 RIMOWAのアルミアタッシュケースに取り付けた別のビーナスさま。アルミ素材のシルバーにも結構映える。最初に付けたのが、このRIMOWAで、もう1年半程も前の事になる。

さらに思った。社主さまによると、私は、ただ立っているだけで「人嫌い感」や「妙な威圧感」を発する特異な体質であるらしい(要は、嫌な感じの奴)。大嫌いな人混みの中ではイライラ感が加わり、人を寄せ付けないオーラを発するようだ。

確かに、駅前とかでやっている募金とかビラ配りの人は、私にはあまり近寄ってこない。社会人になってから道を尋ねられた経験など1回もない(だが不思議とプレス系の人は、人混みの中でも、私にコメントを求めて寄ってくる。何故かわからないが)。

そんなわけで、昨日、声をかけられたのは何十年かに一度の「希有な体験」だったのかもしれない。これも「縄文のビーナスさま」パワーの発現に違いない!それに、素っ気ない態度で応じてしまうとはでも「小鉢男」とはそういうものなのである。

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