【縄文土偶探訪記 Season 4 Vol.14】 石川県 『金沢市埋蔵文化財センター(金沢縄文ワールド)』~ JAGUARで行く北陸路

弊社の社是は『伊達と酔狂』。ビジネスの推進力は、基本的には「遊び心と知的好奇心」である。本業である「銀行アナリスト」稼業は来年で30年目を迎えるが、2003年にエクイティ・リサーチ業務から卒業した時点で、半分位は「趣味」のような感じで続けて来た。

実は、最近になって反省(後悔)している事がある。「吟遊詩人活動(金融機関向け全国講演)」の際に「効率重視」でスケジュールをギッシリ詰め込み過ぎてきた事だ。投資銀行等の依頼に対応する場合は仕方ない事だが、弊社が独自でスケジューリングする場合は、もっとノンビリと楽しい「旅行気分」の講演にすべきであった。

そんな路線転換の方向性として、①会食優先 ②愛車D4での移動 ③訪問先でのレンタカー利用の3つのスタイルを4月講演で試してみる事にした。この内 ②愛車D4での移動(ドライブ)にチャレンジしようと思い付いたのが、4月19日~21日の2泊3日の「北陸(石川&富山)巡業」である。本当は、福井も回りたかったのだが、こちらは別件で翌週26日の訪問となった。

3月最終週に、富山県と石川県で縄文土偶さんが展示されている(いそうな)博物館を5館ピックアップし、ホテルは、温泉付のリゾート系を予約(こうなると何がメインの目的かわからなくなってくる…)。八ヶ岳オフィスからは、片道で250km以上の距離となる移動ルートもしっかりと組んだ。

ここで問題が発生。これまで、スナイパー・ライフルによる狙撃でフロントガラスが割られた(https://triglav-research.com/?p=5856)事以外、トラブル皆無であったD4のドア・セキュリティー・センサーの挙動がちょっと怪しくなってきたのだ。駐車中に、いきなり大音量で「ファン、ファン…」なんて警告音を発せられたのでは、たまったものではない。そんなわけで、北陸巡業の前にD4を川崎自宅最寄りの JAGUAR Land Roverのディーラーさんに預けて、修理してもらう事にした。

当初は、巡業開始前日の4月18日に受け取りの予定だったのだが、ここでまたトラブル発生。ディーラーの担当者さん曰わく、諸々の事情(輸入車なので仕方ない面がある)で、18日渡しが無理になったので「代車」を用意したとの事。いまさら巡業スケジュールを変更するのは無理なので、こちらとしたら承諾するしかない。「はあ~、代車か。どうせオンボロなんだろうな…」と憂鬱になった。

が、ディーラーの担当者の方が「代車はこれしかないんです。申し訳ありません。」とキーを渡してくれたのが、真っ白な「JAGUAR XE」だった。走向距離は12,000km程度だったので、オンボロとはほど遠い。サントリーニ・ブラックで武骨なD4の対極にある車種だ。

愛車 D4(Land Rover Discovery 4)の代車としてディーラーさんから提供された 「JAGUAR XE」。写真は、北陸巡業を終えて、オフィスから自宅に戻る直前に撮影したもの。どうもお世話になりました<(_ _)>

JAGUAR Land Roverのディーラーさんなんだから、JAGUARが代車なのは、ある意味、当たり前なのかもしれない。「どうせなら、F-PACE(JAGUAR初のSUV)にしてよ!」と駄々をこねようと思ったのだが、55歳のオッサンがそんな我が儘を言うのはお洒落ではない。ここは我慢である。

そんなわけで縄文土偶探訪記「北陸編」は、想定外の事態で幕を開けた。よって、サブタイトルは「JAGUARで行く北陸路」が相応しいように思う。

なお、今回の土偶さん探訪は「博物館の数をこなす事」を優先している。これは、(今後)愛車D4での移動が、通常の探訪手段(電車・バス・タクシー等)と比較して、いかに便利であるかを体感するためだ。ある特定の土偶さんとの出会いを求めての旅ではないので、写真を中心に、サラッと紹介する事とする。
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探訪博物館: 石川県 金沢市埋蔵文化財センター(金沢縄文ワールド)

http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11104/bunkazaimain/maizou/01.html
探訪日: 2017年4月19日
探訪目的: 名も無き土偶さんとの出会いに期待

【縄文土偶探訪記(北陸編)」の最初の目的地は「金沢市埋蔵文化財センター」だ。場所は、北陸自動車道金沢西ICから5-6分の距離。入館料は無料。

金沢市埋蔵文化財センターの外観。施設内の「金沢縄文ワールド」では、企画展「縄文から弥生へ」を開催中だった。

施設内の「金沢縄文ワールド」は、「巨木の文化」と「漆と装飾」の2つのテーマから、チカモリ遺跡の柱根(石川県指定文化財)と中屋サワ遺跡の出土品(国重要文化財)を展示。

「金沢縄文ワールド」のシンボル展示コーナー。チカモリ遺跡の環状木柱列を再現。スクリーンから流れる縄文時代のイメージ映像は Good。

事前のWeb検索で、土偶さんも展示されている事は確認できたが、それがどのような土偶さんであるかは不明だった。お目にかかれたのは「板状土偶」さん2体

土偶さんの展示は「板状土偶」が2体。東北地区や八ヶ岳周辺で、土偶さん達が大切に(主役として)展示されているのとは異なり、シンプルな展示スタイルである。

写真左側の土偶さんは、よく目にするタイプだったが、右側の「棒状」の土偶さんは解説プレートを読むまでは、土偶とは思わなかった。

板状土偶さん2体の解説プレート。右の「板状」と言うよりは「棒状」の土偶さんは、このプレートがなければ、土偶とは気が付かなかった。

滞在時間は15分強で、次の目的地に移動。果たして、巡業の合間に5館探訪できるか? 車移動の真価が問われる。

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】