特別天然記念物「ニホンカモシカ」君に遭遇!

本来は、Week dayを八ヶ岳オフィスで仕事をして過ごすのが、私のライフ・スタイルである。だが、2月~3月は、講演活動がかなりギッシリと埋まっており、週末位しか八ヶ岳に滞在する時間がない。会社宛郵便物を受け取るなど、少なくとも2週間に1回位はオフィスを訪れないと業務上、不都合が生じる。そこで、今回は昨日、今日と1泊2日のショート・ステイを敢行。

昨日のお昼過ぎにオフィスに着いた際には、周辺は依然として「雪原状態」。下掲1枚目の写真は、昨日12時10分のメイン・ウッドデッキの写真だが、まだ一面、10cm程度の雪に覆われていた。

昨日(2月13日)お昼過ぎのメイン・ウッドデッキの様子。一面が雪に覆われ「雪掻き」をする気も起きない程の状況だった。
昨日(2月13日)お昼過ぎのメイン・ウッドデッキの様子。一面が雪に覆われ「雪掻き」をする気も起きない程の状況だった。

一方、2枚目は、ほぼ1日が経過した、今日の12時39分時点の様子である。春が近い事を感じさせる陽気と昨日午後から今日の朝に掛けて降り続いた雨、そしてお昼前からの青空と強い陽射しに晒されて、雪解けが一気に進んだのが確認できるだろう。こういった短時間での自然環境変化を味わう事ができるのも、八ヶ岳ライフの愉しみである。

こちらは今日(2月14日)のお昼過ぎのメイン・ウッドデッキの状況。わずか1日で、もの凄い勢いで雪解けが進んだ事がわかるだろう。「自然の力」は偉大なり!
こちらは今日(2月14日)のお昼過ぎのメイン・ウッドデッキの状況。わずか1日で、もの凄い勢いで雪解けが進んだ事がわかるだろう。「自然の力」は偉大なり!

そう言えば、今日のお昼前、家内と富士見の街中に買い物に出た帰路、ちょっと珍しい「八ヶ岳の住人」に遭遇した。国指定特別天然記念物(地域指定)の「ニホンカモシカ」君だ。

富士見町役場から鉢巻道路へ至る上り道のちょうど半ば辺りに差し掛かったところで、左手の畑の上に「ニホンジカ」位の大きさでがっしりした体型の濃いグレーの生き物を発見。見慣れぬ姿に驚いて、50~60m程走行してから、やや広めの路肩スペースにD4を駐車した。

「しまった。今日はデジカメを持ってなかった。」と気が付いたが、すぐにXperiaのカメラで代替しようと判断。逃げられてしまっては、元も子もないので、D4から10m程ターゲットに近付いたところで写真撮影をした。

畑の中に立ちすくんでいる「ニホンカモシカ」君。いつものように光学30倍ズームのデジカメを持ち歩いていたら、ど迫力の写真が撮影できたはずなのだが... Xperiaのデジタル・ズームでは、これが精一杯。残念だ!
畑の中に立ちすくんでいる「ニホンカモシカ」君。いつものように光学30倍ズームのデジカメを持ち歩いていたら、ど迫力の写真が撮影できたはずなのだが… Xperiaのデジタル・ズームでは、これが精一杯。残念だ!

実務経験は無いものの、これでも難関「森林インストラクター試験」を合格した身である。この住人さんが「ニホンカモシカ」である事に気が付くまで、ほとんど時間は要しなかった。

「ニホンカモシカか。珍しいな…富士見町も保護地域内だったかな?」なんて事を考えている内に、ニホンカモシカ君はゆっくりと道路を渡って、林の中に消えていった。

時間にして1分弱程、私とのお見合い状態を経た後、ニホンカモシカ君は道路を渡って、悠然と林の中に消えていった(後に墓地が映っているが、心霊写真ではありません。念のため)。
時間にして1分弱程、私とのお見合い状態を経た後、ニホンカモシカ君は道路を渡って、悠然と林の中に消えていった(後に墓地が映っているが、心霊写真ではありません。念のため)。

オフィス周辺では、「ニホンジカ」がまるで主役であるように振る舞っている。我が家の庭にも頻繁にやって来て、雪原は鹿の足跡でいっぱいだ。昨晩も「鹿の湯」に向かう途中、鉢巻道路で20頭位の群れと接近遭遇したばかりである。

だが、「ニホンカモシカ」君と出会えるのは稀である。「忙しい中、八ヶ岳を訪れたご褒美だったのかな?」なんて都合の良い解釈をしてしまう。そう、野生動物との思いがけない遭遇もまた、八ヶ岳ライフの醍醐味なのだ。

今日も、八ヶ岳の野鳥さん達向け3つのレストラン(給餌台)は満員御礼である。ヒヨドリ、イカル、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ等々が次から次へと飛来し、レストランに置いたミカン、ヒマワリの種を啄んでいく。

あ~あ、八ヶ岳を離れたくないな。でも仕事だから、全国を巡業しなければ…  来週も「吟遊詩人」として慌ただしい日々が続く。

トリグラフ・リサーチ 稿房主

【八ヶ岳ライフ】