講演で全国を飛び回っているので、八ヶ岳オフィスに「通勤」する時間がない。八ヶ岳を離れて3日もすると、彼の地が恋しくなってくる。先日も、小田急で新宿駅に着いた際に、ふと「東京駅に向かうのをやめて、このまま特急『あずさ』で小淵沢に行ってしまえよ…」なんて悪魔の囁きが聞こえた。こんな思いを何とか断ち切って続けるのが「全国講演」なのである。
相も変わらず多忙ではあるが、この土曜日と日曜日は、2週間ぶりに、八ヶ岳に滞在した。今回の同行者は家内。某信託銀行に勤務する長男もバイクを運転し、紅葉の八ヶ岳を堪能しにやって来た。オフィス周辺の木々は、2週間前の滞在時とは様変わり。見事に「黄色のドーム」を形成している。
ウッドデッキから庭と財産区を眺める。ツタウルシ、ナナカマド、ヤマボウシ等の赤や朱色は、既に色褪せつつある。残念ながら、こちらは紅葉の最盛期を見逃してしまったようだ。
だが、オフィスが所在するログハウス村「同じ別荘街区(楓の丘)」の紅葉のクライマックスは、例年、11月下旬である。金色に染まった唐松の葉(針のようだ)が風に舞い散る様は、正に「黄金のシャワー」である。毎年、中間決算の分析作業が本格化する時期と重なる。仕事に疲れると、ウッドデッキのロッキング・チェアに座って、珈琲を飲みながら、この豪華なシャワーを浴びる。『至福の時』がそこにある。
昨日は、家内と北杜市周辺「紅葉スポット探訪」を楽しんだ。小淵沢から清里へ向かう「八ヶ岳高原ライン」のドライブは毎年の事だが、今年は「瑞牆山(みずがきやま)自然公園」を新たな探訪先に加えた。「瑞牆山」は日本百名山のひとつ。自然公園駐車場から眺める景観は「霊峰」と呼ぶのが相応しい。「あぁ、ここにも神様がいるな…」八ヶ岳オフィス周辺には、そんなスポットが至る所に存在する。
と、ここで現実に戻る。現在は、東北トリップに向かう新幹線車中。(嫌だけど)今日も、お仕事、頑張ろう!
トリグラフ・リサーチ 稿房主
『TRI稿房通信』 Vol.22