「仮面の女神」生誕地に立つ8本の柱 — 中ッ原遺跡の冬

当然ではあるが、ほとんどの土偶さんは、現在収蔵されている場所(考古博物館等)と実際の出土場所(遺跡)は異なる。

例えば、有名な遮光器土偶の「しゃこちゃん」は青森県津軽の亀ヶ岡遺跡の生まれだが、現在のお住まいは、東京上野の国立博物館である。国立博物館で「しゃこちゃん」にご対面した後に、「しゃこちゃんの故郷を訪ねてシリーズ(http://triglav-research.com/?page_id=17169 : http://triglav-research.com/?page_id=17199)」で津軽を訪れた際に、縄文土偶さんを愛でる者として、学んだ事、得た事はとても多かった。

では、八ヶ岳縄文王国が誇る2大国宝土偶「縄文のビーナス」さまと「仮面の女神」さまはどうだろうか? 収蔵されているのは、共に「茅野市尖石縄文考古館」であるが、出土した遺跡は、ビーナスさまが「棚畑(たなばた)遺跡」、女神さまが「中ッ原(なかっぱら)遺跡」である。

私は尖石縄文考古館には何度も足を運んでいるが、恥ずかしい話だが、棚畑と中ッ原はまだ訪れた事がなかった。所謂、「灯台下暗し」ってやつだ。

そこで、新企画『八ヶ岳縄文遺跡の四季』をスタートさせるにあたって、棚畑、中ッ原を含む尖石縄文考古館周辺の4遺跡を探訪する事に決めた。訪問日は「八ヶ岳ブルー」の空が広がる2月18日(日)、時間は午前9時から11時半までの2時間半に限定しての「弾丸遺跡ツアー」である。

第1回目に紹介するのは、仮面の女神さまの生誕(出土)地「中ッ原遺跡」である。季節は勿論「冬」となる。なお、「八ヶ岳縄文遺跡の四季」は周辺景色の素晴らしさを伝える事が主目的なので、基本的には写真を並べる構成とする。各遺跡初回のみ「所在地」や「面積」等、必要最低限の情報を付加したい。

中ッ原遺跡
所在地:茅野市湖東山口
標高: 950m
面積 :32,000㎡
年代: 縄文時代中期 (約5,000年前)から後期前半(約4,000年前)

中ッ原縄文公園は、広大な中ッ原遺跡の一部を保存し、仮面の女神さまの出土状態を再現するために平成14年に作られた。

 

写真右側に建っているのが「8本柱方形柱穴列」。この柱の上部構造については不明。御柱等のモニュメント、高床式建物等が考えられている。

 

北東の方向の景色。眺望は抜群。背後の山はおそらく蓼科の山並かな?(ちょっと自信がない)

 

南西の方向は平坦で田畑や集落が広がる。こちら側も陽当たりは抜群だ!

こちらは北西の方向。おそらく霧ヶ峰方面かなと思いながら写真撮影したのだが…要は開放的で素晴らしいロケーションだという事を伝えてたいので、山の名前はあまり気にしないように!

南東の方向の八ヶ岳。これだけは自信があるのだが、残念ながらどうしても電線が写ってしまう…

「雪に覆われた遺跡公園」の写真を撮影するつもりだったのだが「中ッ原遺跡公園」は兎に角、陽当たりが良い。さらに、我がオフィスが標高1,300m(厳密には1,320m)の地にあるのに対して、中ッ原は950m。この370mの標高差は大きい。周辺の雪はほとんど解けてしまっていたのだ。この点は誤算だったが、八ヶ岳ブルーの空の美しさは素晴らしさは期待以上。

ちなみに、2枚目の写真の柱は「8本柱方形柱穴列」。縄文時代後期前半の柱の立てられていた痕跡を復元した物。上部の構造は不明だが、「御柱(おんばしら)」等のモニュメントや高床の建物等、様々な構造が考えられるそうだ。

残念なのが最後の写真。遺跡から八ヶ岳連峰の遠景を撮影したのだが、どうしても電線が入ってしまう。最近、八ヶ岳界隈をドライブしていて気になるのが、電線等のケーブルとやたらと増えてきた太陽光パネルである。共に必要な物だとは十分に理解しているが、見る度にイラッとする。ケーブル類は地下埋設すべきだと思うし、太陽光パネルのあの「無粋さ」は何とかならないものだろうか…

『八ヶ岳縄文遺跡の四季 ①』

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