今日で今回の八ヶ岳滞在は22日目、そして撤収日である。
当初はもう2~3日、八ヶ岳に滞在する予定だったのだが、社主さまが今日、自宅界隈でお友達とランチの予定があるとの事。
幸い、私は昨日の午後のZOOM講演で、今回の八ヶ岳滞在中に計画していた仕事は完璧に終えていた。
敷地内の樹木伐採という立ち会いが必要なイベントや阿智村 花桃の里を巡る旅も予定通りに済んだので、私も八ヶ岳を撤収する事に決めた。
いつもよりちょっと早く朝の5時に起床して、6時にオフィスを発つ事にした。
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実はひとつだけ「心残り」があった。
19日に「開花宣言」を発した「異形のソメイヨシノ」は、結局、わずか5日、一昨日(23日)には「満開」となった。
だが、満開の桜が一番美しい一昨日と昨日は、生憎の愚図ついた天気。
「八ヶ岳ブルーの空に映える白いソメイヨシノの花」という私が大好きな光景を愛でる事が出来なかったのである。
まあ仕方ないな。
自宅からライブカメラによる「オンラインお花見」を楽しむ事にしよう!
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そんな私のぼやきが、まるで八ヶ岳や異形のソメイヨシノに伝わったかのように、今日の八ヶ岳西麓 富士見高原 標高1,300mの地は、早朝から快晴となった。
今日の富士見町の日の出時刻は、ジャスト午前5時。
敷地内は日の出直後なのでまだ薄暗かったが、本宅とオフィス2棟のログハウスの上空には八ヶ岳ブルーの空が広がっていた。
太陽の光はまだ十分ではなかったが、待望の青空と異形のソメイヨシノの花を愛で、そして写真撮影。
春の陽光が敷地内を照らし始めるまでソメイヨシノを愛でていたいな…
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だが、私には撤収前に予定していた事があった。
お庭のフラットスペースの洋芝は、日に日に緑の色を濃くしていた。
元々は、雑木と雑草が生い茂る「荒れ地」であったこの200坪のスペースは、私と社主さまで開墾・整地してスッキリとした芝生だけの庭に仕立て上げた。
思い入れが強いスペースなのだが、冬の間に霜柱や鹿の食害等で、洋芝が傷む場所がどうしても出てくる。
これは、オフィスからフラットスペースへと続くスロープも同様だ。
そのため毎年この時期には、傷んだ場所に洋芝の種を1~2kg散布するのである。
今年は、フラットスペースには傷みはほとんどなかったので、スロープ中心に1kgの種を蒔く事にした。
洋芝の種類は多いが、法面やスロープに適した(=深根性で土壌保全機能が高い)「トールフェスク」を取り寄せ済み。
環境に適した品種を選択、ミックスできるのが「洋芝の楽しみ」なのである。
10分程で補修種蒔きは完了。
あとは、笹をも駆逐するほどの無敵の強さなので放っておくだけ。
勿論、芝刈りはするけどね。
ちなみに、1999年に本宅を購入した際には、敷地内には「洋芝の欠片」すらなかったのだ。
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2つめの作業が、鹿軍団の食害から私の溺愛するホスタさん達を守る「結界チップ」の配備である。
今年はチップを漬け込む液にさらに改良を加えたので「結界チップ《殲・改》」と名付ける事にした。
全国から取り寄せた30種ほどのホスタさんの内、芽を出し始めたのは、まだ数種に過ぎない。
だが、この時期の鹿軍団は油断大敵だ。
一昨日から用意しておいた結界チップをオフィス・エントランス周辺のホスタさんエリアに広く散布した。
「トリグラフ護衛隊群」の配備は、次回出社日としよう。
こちらの作業に要した時間は約15分。
「結界チップ《殲・改》」の配備も終わった。
2024年4月25日、鹿軍団との新たなる戦いの幕が開けたのであった。
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予定通り6時に八ヶ岳オフィスを発った。
鉢巻道路の桜も満開は2~3日前で、既に花びらが舞い散り始めていた。
オフィスと同じ標高1,300mだから当たり前か…
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途中、釈迦堂PA等に立ち寄って、自宅に着いたのは8時半前だった。
朝の情報チェックや自宅に届いた郵便物の確認等が済んで、10時頃には一段落。
さあ、ライブカメラで「異形のソメイヨシノ」のオンラインお花見だ。
やっぱり、八ヶ岳ブルーの空に映えるな。
これから数日は、自宅から「散り際の美しさ」を愛でる事としよう。
「粋」だね!