人間誰しも、ちょっとした出来事を切っ掛けに、考え方や行動を改める事があるだろう。
まあ、私の場合はそれがかなり頻繁、かつ、掌返しのように極端に起こるところに特徴があるようだ。
朝言ってたことが、昼前にはひっくり返っているなんて事が普通だと、社主さま(家内)によく褒められる(呆れられるかな?)。
今朝も目覚めてからふと思い付いた。
爆走状態を続けてきた「デジタル(DX)礼賛」に少しブレーキを掛けた方が良さそうだな…
アナログ、特に、人手を介した手続の良さも、もっと見直すべきだろう。
正に「掌返し」である!
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実は、先週後半から、私は午前9時前になるとPC画面や時計と睨めっこ、緊張感とその後の落胆を繰り返し味わってきたのだ。
私と社主さまは、来年3月で結婚丸40周年を迎えるので、その記念に、来年4月に2週間程のヨーロッパ旅行を楽しもうという事で意見が一致した。
個人と会社使用分をDinersカードで「マイレージ寄せ」して、貯まりに貯まったエアラインのマイルを活用するのはこんな時だ。
だが、ご存じの方も多いと思うが、北米やハワイ、ヨーロッパ便のビジネスクラスをマイレージサービスの特典航空券で予約するのは、かなりの「至難の技」だ。
ANAの場合、搭乗予定日355日前の午前9時から予約可能なのだが、9時ちょうどにアクセスしても、あっと言う間に「空席待ち」になってしまう。
ネット上には、国際線ビジネスクラスの特典航空券を予約する「裏技」の類が氾濫している。
今回はそんな情報を参考にして、往路は奇跡的に一発予約出来た。
だが、復路の方は、4回ほど午前9時ちょうどにチャレンジしたのだが「空席待ち」状態でしか申し込み出来なかったのだ。
スケジュール的には、昨日の朝に予約出来ないと、私が大嫌いな「空席待ち」という宙ぶらりんが状態が延々と続くことになる。
「皇国ノ興廃此ノ一戦二在リ」的な状況に追い込まれていたのだ。
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昨日の午前8時半を過ぎてから、ふと「スーパーフライヤーズデスク」から電話予約という手もある事を思い出した。
電話が簡単には繋がらないのは、これまでの経験からわかっていた。
加えて、オペレーターに状況をわざわざ説明するのは面倒だ。
でも「溺れる者は藁をも摑む」の気持ちで、PCで予約用Web画面も開いたまま、ダメもとで電話してみる事にした。
時刻は8時40分を少し回っていただろうか?
予約申し込みが殺到する時間だから、どうせすぐには繋がらないだろうと、9割方は諦め気分だったな…
その後の展開は良い意味での「想定外」。
結論から言えば、待ち時間5分も要せずにオペレーターにつながり、9時1分の時点で「第1希望日の第1希望の便」がスンナリと予約完了 \^^/
何よりも驚いたのは、オペレーターの対応が迅速で無駄のなかった事だ。
「スマートな対応」って表現がピッタリだったな。
こちらの切羽詰まった状況を理解してくれて、予約希望の便を優先順位を付けて3便まで受け付けてくれた。
そんな事は、Web予約では不可能なのである!
予約開始時間までは12~13分程あったと思うが、そのまま電話を保留状態で待つように指示された。
予約開始になると同時に希望の3便の中から最適なものをブック出来るように最善を尽くすとの事。
そして、その通りの結果になったのだ。
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あまりにも見事な対応に、思わず相手は「AI」なのかと思って、改めて「失礼ですがお名前は?」と尋ねてしまった。
即座に「XXと申します。」と返ってきた。
そうだよね、どう考えても柔軟で「情のある(温かみのある)」素敵な対応だったものな…
社主さまからは、予約困難と言われるビジネスクラス特典航空券を「往復理想の形」で確保出来たので、とても褒められた。
気分は最高さ!
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そして、気付いてしまった。
私が嫌悪し苛つくのは、あくまでも「ドン臭い人間(典型例が某M銀行の某S支店)」を介した手続なのだ。
「スマートな人間」が相手であれば十分に効率的だし、さらに「融通が効く」という大きなメリットがあるんだよね…
「今朝の掌返し」の素地がこうして固まったのである。